〜不平等と戦え!!〜
こんにちは ^ ^ 近畿大学附属校の英語特化コース三年生のとある生徒です!
今回、英語特化コースの2、3年生で「PEd ~The Power of Education Week~」というのが開催されました。それぞれ担当の国について調べて発表したり、日によって違ういろいろな会議に参加し、“どんなことを今するべきか”など、たくさんの意見を出し合い、レポートや資料を作りましました。
それで、私たちはこれらの過程を得て、「世界の不平等をなくすための教育」について考えたので、少しでも私たちの案に興味を持っていただけたら幸いです、、。
また、間に様々なジャンルのゲストをお呼びして講義などもこなっていただいたので、その方から得られたことを元に考えたことも述べたり、講義の内容も紹介していきたいと思います。
職業訓練
まずは、「職業訓練」という案についてお話ししたいと思います。
この案はその名の通り、実際の職場で訓練したり、慈善団体でボランティア体験を作るのはどうかというものです。たくさんの案の中からこれが選ばれたのは、社会に対する意識の向上、高卒業後の将来計画や自立した人格を育むことに繋がるとされたからです。
実際に、日本では行われている所も多いことでしょう。しかし、世界的に見てみると、、、。まず、経済的な問題で生まれたときから仕事が決まっており、仕事を選べない人たちでさえたくさんいます。
この案のメリットとして3つあげられると思います。
まず1つ目は、 生徒の働くことへの興味を見出すことができると言うことです。百聞は一見にしかず。。。実際の職場で体験して感じられることは大きな影響になると思います。
2つ目は、専門性を高めることができると言うことです。それによって、自分の長所を知り、唯一無二の1人の人間として生きていることを自覚できると思うからです。
最後は、就職率の増加へ繋げることができると言うことです。世界には就職率が低い国がまだまだあります。実際に体験し、たくさんの仕事の存在を知ることで、1つ目で述べたように興味を見出し、2つ目で述べたように自分の専門性の高い職業を見つけられ、就職率も増加させられるのではないかと考えました。
具体的には、慈善団体でのボランティア活動や、レストランや一般会社で働き、実際の社会について学び、また授業中には将来就きたい職業へのリサーチや実際に働いている方の講演を聞いたりするといいんじゃないかと考えました。
デジタルの普及とリモートの強化
つぎに、学校の数、学校からの距離や家庭内の事情などの理由により、十分な教育な受けられない子供たちのためにどんな対策を講じれるかを考えました。
最終的に出た案はデジタルの普及とリモートの強化です。具体的には、各地域、又は個人にiPadやパソコンを配布。そして、通信環境を整えて、いつでも学びたいときに学べる状況を作ります。
今回、私たちが活動しているこのPEdもオンライン上で行われているイベントです。全生徒が1人1台づつ持っているiPadを使い、日本という国の、とある高校生たちが世界をより良くするために自分で考え、意見を出し合い、様々な活動を行いました。
また、緊急事態宣言が出された4月7日に出された後、私たちの学校はすぐにリモート授業にシフトチェンジし、たくさん先生方の努力のおかげで私たち生徒は「学び」を止めずに日々を過ごすことが出来ました。だから私たちはオンライン授業の可能性を誰よりも分かっています。
上記で述べた様に、教育を受けれない理由はいくつかありますが、その中の1つに教師の不足も含まれます。ですが、リモートでの授業となると、少ない教師の数でたくさんの生徒に勉強を教えることが出来ます。
この対策を行動に移し、心から学びたいと思う子供たちに1人でも多く教育を受けて欲しいと思います。
異文化理解を深める教育
最後に民族格差をどうしたら埋められるのかアイディアを出し合いました。
世界では、民族格差がいまだ少なくはありません。一例としてニュージーランドの貧困層は少数派の移民や先住民のマオリが多く占めているのが現状です。
そこで、ブルガリアでは授業の一環として人権や異文化などのトピックを扱い、ディベートやディスカッションを通して学び、考える機会が設けられていることを知りました。これは、民族格差を減らすのに寄与すると考えました。
異文化理解を深められる教育を普及することによって、自己と他者の人権を尊重し異なる人種やルーツを持つ人とうまく共存できる子どもが増えるのではないでしょうか。
そして、異文化理解が深まったときマイノリティーの人種や民族にとらわれない社会になり、貧困層の就職率が上がり、結果としてひとしい教育がうけられるようになります。そこで学びの貧困の解消にもつながるのではないかという考察を立てました。
また、ボリビアで2010年に公布された新教育法では、2言語教育を遂行しました。これにより、就学率が上昇しました。外国語を使ったコミュニケーションは異文化理解の第一歩になるでしょう。
昨今のグローバル化社会では多様性が求められ、以前より異文化の理解が不可欠になっています。それでも、なお根強く残る差別的な意識や格差を少しでも減らすために異文化理解教育を取り入れるべきです。
これら3つが「不平等をなくすための教育」を実現するために考えた案の一部です。
この1週間、地域ごとに様々な国の教育事情について調べて、同時に複数の社会問題を解決するため打ち出された教育政策について学びました。その中でもどの国にも共通するであろう取り組むべきことについて、たくさん意見を出し、話し合いました。
教育の面で不平等さを感じることがあまりなく、たとえ家にいても教育を受けられている私たちにとって、まだ教育体制がきちんとなされていない国の実情を学ぶこと自体がすごくためになりました。それを知ることによって、教育が学問以外の人間性を養うという側面においても、社会にとって大きな役割を担っているということが理解できました。
もう少しこのPEdの活動が続けられるのならば、私たちにできることは何かという考えを巡らせていきたいです。
Guest Speaker
このblogではエミレーツ航空の国際線CAとして世界中を行き交っていらっしゃる
小島理恵子さんに「不平等」というトピックのもと、講義を行って貰いました。今から、その内容を紹介していきたいと思います。
小島さんは現在ドバイ住んでいて、最初はドバイでの「不平等」について話して頂きました。
私たち日本人からするとムスリムの方が多い地域は差別が多い印象があります。ですが、小島さんはドバイでは明らかな人種差別は見たことがないとおっしゃっていました。
また、中東の国と言えば一夫多妻制のイメージを持つ方も多いと思います。しかし、現地に住む方々はそれは古い制度だと認識していて、ほとんどの人達は1人の男性は1人の女性と結婚するそうです。
小島さんはドバイでは明らかな差別はないとおっしゃっていました。ですが、こうともおっしゃっていました。「ドバイは給料も命もパスポートで決まる国。」
ドバイの人口比は現地のドバイ人が2割、その他の8割はパキスタン、フィリピン、インドなどから来る出稼ぎ労働者です。
彼らは影で様々な差をつけられています。給料の額に始まり、刑務所での扱い、事故を起こした際の賠償金の額などに及ぶ。
我々アジア人も例外ではなく、高級なバーやレストランにはアジア人を雇わないそうです。その理由は見栄えが悪いからだそうです。
このお話を聞いた時、私は日本もドバイと同じなのではないかと思いました。日本やドバイなどの先進国に出稼ぎに来ている外国人への待遇は日本でもかなり問題になっています。
このような待遇をすることによって自分で自分の首を絞めていることに早く気付いて欲しいです。
次は海外で働くということについてお話しして頂きました。
小島さんは仕事中、特に意識していることは常に自分が日本のAmbassador(代表)という自覚を持つことだとおっしゃっていました。
小島さんが働いるエミレーツ航空は様々の国の人々が働いており、また、お客様も非常に多国籍だ、とおっしゃっていました。その中で日本人としての誇りを持って働いているとおっしゃっていました。
その中で小島さんが大事にしていることは柔軟であること、自信を持つこと、客観的な視点を持つこと、自分の国を知ることそして日本人であることを自覚することの5つです。
特に1つ目の柔軟性はいつ何が起こるかわからない飛行機の中ではとても大事なことだとおっしゃっており、そのためには、目的のために1つの方法に縛ってしまうのではなく、様々なアイデアを出すことが大切だそうです。
以上で少し割愛させて頂いたところもありますが、小島理恵子さんの講義紹介でした。
私たちは今回、この講義を聞くことができて本当に良かったと思います。英語特化というコースに属する私たちは、将来海外で働きたいと思っている人が多くいます。小島さんはそんな私たちに海外で働くことの楽しさだけではなく、その先に待ち構えている試練も教えてくださいました。私たちはこの講義を決して忘れず、これからの人生に活かしていきたいと思います。このような場を設けてくれた先生方、そしてお忙しい中、講義をしてくれた小島さんには多くの生徒が本当に感謝しています。ありがとうございました。
以上で近畿大学附属校の英語特化コース三年生のとある生徒のPEd活動報告を終わります。最後まで読んで頂きありがとうございました^ ^
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