天気の子(4DX版)

長男息子(高校二年生)が超オススメの映画「天気の子」を観た。

しかも4DXってやつ。

ガガガーとなったりピトピトピとなったりホワーンとなるあれである。

いやわからない?

とりあえずリンク貼っときます。

簡単に言うと映画で雨が降ると実際に水が降ってきたりカメラワークに合わせて座席が動いたり遊園地さながらな「体感型映画」です。

結果「やっぱり映画は映画館で観るに限る説」が自分の中でもより強い思いになりました。まぁこれは初体験だったからかもしれませんが

と4DXの説明は置いといて「天気の子(4DX版)」についての感想。

映画はネタバレになるような事ぜひ避けたいのですがもしかしたらネタバレもあるかもしれないので未見の方は閲覧注意です。あと私自身最近のアニメ映画自体あまり観ていないので感想的にもしかしたら天気の子特有のものではないものがあるかもしれませのでその辺はご了承ください。

まず。冒頭にも書きましたが息子の強い推しがあってこの映画を鑑賞。おそらく自分の意思では観てなかっただろうなぁ。なぜなら自分の中で新海誠監督の映画を見てあまり自分とリンクするところはなく背景画やカメラワークが写実的と言うか実写映画っぽいなぁと感心する事はあるがストーリー的には感情移入もできなければなんなら「秒速5センチメートル」とかは完全にないなーと言うかちょっと見てられないストーリーだった。もし間違って主人公の男の子に感情移入しようもんなら一緒に溺れて溺死してしまいそうないじらしくて情けない感じが苦手でした。そういえば「言の葉の庭」も息子に推めでプライムビデオで見たけどやっぱり見てられなかった。とにかく主人公の男の子がウブを通り越して情けないまたそれをカッコつけて「あの頃の僕らは〜」みたいな自己陶酔的な感じが全く受け付けなかった。「君の名は。」は基本的にはまたしても男の子と女の子なんだけどストーリーにSFの要素もあり面白く観れた。でもやっぱりあの男女のウブなやりとりがちょっと苦手かなぁ。

そして「天気の子」なんですが…結果的にとても良作でした。なんならちょっとウルっとしてしてしまいました(笑)以下が良かったと思えるポイントです。

1、背景画が美しい

 これは新海誠監督の映画全てに言えることかもしれませんがいやー今のアニメってこんな感じなのかなぁ?CGとかだもんねー。「幻魔大戦」とか「AKIRA」とかで驚いていた世代なので隔世の感は禁じえません。
 とにかく写実的。まるで写真を観ているよう。カメラワークも素晴らしく前ボケとかローアングルとか天からの眺めだとかとにかくうっとりしちゃうくらい美しいです。今回の映画は雨降りのシーンが多く逆に雲の隙間からの晴れ間や雲と空の画や天空から眺める待ち何や廃墟ビルの描写など好きな画がたくさんありました。

2、挿入歌が素敵

 主題歌を含めてRADWIMPSと言うバンドの歌が入るタイミングや曲調がとにかく映画と合っていて盛り上がる。若い子に人気のバンドということもあり御多分に洩れず息子も大好きで一人カラオケ(ヘッドフォンをしたまま一人で歌うw)でもよく歌っている。逆にオリジナルを知らず息子の歌った歌しか知らないくらいだったのでそれを思い出して少し吹きそうになったけど音楽って映画の重要なファクターなんだと言う事を再確認。

3、4DXがヤバい

 これも冒頭に書いたけれど体感型映画はトイストーリーの3D以来。あれは何年前だろうなー?そもそもIMAXや4DXの映画が台頭してきた今3Dのみの映画って今でもあるのかな?興味はありはしたが体験する機会がなく今回家族旅行のついでにその道中でちょうど4DXで上映する映画館があったので鑑賞。映画本編が始まる前の最初の4DXのプロモ映像ですでにテンションマックス!そのあと本編が始まるも最初は大げさな振動やシートの揺れで興ざめするも雪が降る、シャボン玉が出てくる、雷が光る、次は何が飛び出すか!?と徐々に未知の体験に興奮してくる。未体験の方はぜひ体験してみてください。ただネタがわかってしまった今またこれでドキドキするかどうかは微妙な感じはしました。今度体験するならアクション映画がいいかなぁ?


4、親目線で感情移入

 主人公の守嶋帆高くん(16)は伊豆諸島の神津島と言う離島出身の高校生。島が嫌で東京に家出してくる。(具体的には何があって家出したのかのくだりはなし)ネットカフェ難民になった彼は若年層と言う理由でバイトも見つからず。そこへ…とあらすじを書けばキリがないのでここまで。
 時にははちゃめちゃな行動をするのにも関わらず基本真面目で大人しく女の子が苦手でと言う主人公になぜか息子とオーバーラップ。最近今住む離島から大阪に一人で遊びに行きこの「天気の子」を何度も観たと言うこんなピュアな主人公の映画に感動して涙する息子に感動。何だか素直に育ってるねー。そして主人公を息子だと思い頑張れと心の中で応援。
 因みにこの映画を推した息子本人はもちろん主人公にバリバリ感情移入したらしい。

5、まとめ

 と、いろんな要素が加味され最終的に一番大きなポイントは親目線での感情移入かな?こんなピュアピュアなストーリーに素直に感動できる長男に素敵に成長している事を感じなから思わず、「一つ家出でもして冒険してこい!お父さんお母さんはいつでも応援してるぞ」と思ったが応援されて家を出るのは家出というのかどうかは謎である(笑)そして成長で揺れる10代の子供がいる親にぜひその子供と一緒に観て欲しいなぁ。


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