2023年今年の9枚【51】
今年はどんな年?
もーいつくつねーると…おっとその前にクリスマスか。年末のイベントは忙しない。師走は保育士も走ります。
今年はコロナ禍から完全復活!2月のマギー ぶどぅらでぃ ナイトに始まり宮ロックフェス、宮古島発の民謡ユニットMIUNI、先日の金延幸子さんLIVEと思い出すとなんかすごい年だったなー。
あとあまり思い出したくはないけど訃報が多い年だったとも思う。
ユキヒロさん、教授、鮎川さんが立て続けに亡くなったのにショックを受け、最近では歳の近いBUCK -TICKの櫻井さん、ミッシェルのチバさんが…何かと考えさせられますよねー。
毎年書いてるけどほんと一年が加速度的に早くなってる。完全に置いて行かれている自分がいる。だけど振り落とされまいとしがみついてる様子も見てとれる。世界情勢の不安、金融の不安、家族の将来への不安…人生折り返し地点から一年目にして何かと不安に駆られるけど実はそんな事感じる暇もなく時間が過ぎている感じ。そのために時間のスピードが調整されているんじゃないかと思う。そう不安に飲み込まれないように。こんな世界を生きるにはまともな神経では生きていけない。そんな中でもやっぱり音楽が心を救ってくれる一つのアイテムには違いなく今年もなんとなく9枚を選んでみた。
1.「タオルケットは穏やかなひとりでに」カネコアヤノ
彼女はかっこいい。声が好き、歌い方が好き、もちろん彼女の紡ぎ出す曲が好き。ラフにロックを流す自然な感じで感情が歌になってる。ミュージシャンでも作家でも表現者を見ていると年齢とか性別とかはその人を語る上であまり関係ないってことがよくわかる。おそらく彼女も歳を重ねるごとに変化はしていくだろうけどそれは変化で若いから〜だかと女性だから〜なんて言葉は必要なくで今を表現し作品を世に送り出している事に感謝する。
金延幸子さんのライブで前座を務めたと言うことを聞いて納得した。新しい世代の金延幸子かもしれない。
2.「tradition」CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN
CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN読み方はチョコパコチョコキンキン。最初はApple Musicのラジオで紹介されていてなんとメンバーにあの細野さんのお孫さんがいると。何かに書いたかもしれないがだいぶ前になるけれど宮古島の音楽イベントのミュージックコンベンションの前夜祭のようなイベントでベーシストのキタローと話す機会があってうちの息子がベースを始めたよと言う話をすると細野さんの孫がすごいと言う話になった。なんでもスタジオにふらっと遊びに来たその当時少年にベースを弾かせるとすごくて後で細野さんのお孫さんだと発覚。さすがだねーとなったと言うエピソードだった。そのすげー若者がいるバンド。やっぱりただものでは無かったです笑。先にも書いたけど年齢じゃないよねーとは言うもののこの若さでなんでこんな音が出るんだろうとやっぱり思う。今の若いミュージシャン全般に言えるけど人生何回目だ?って人多い笑
3.「夢中夢」コーネリアス
外せない一枚。フリッパーズ時代からコーネリアスとオザケンは外せないアーティスト。何はなくとも聴くのである。ファーストから変幻自在なアルバムを作ってきたがもうそれも安定のコーネリアスで安心してでもドキドキしなが聴く。今は発売日にApple Musicで聴けるなんて時代。なんとも嬉しい。確かこの前の「Mllow Waves」はiTunesで買った覚えがある。その前はCDここにも時代が加速度的に変わっていく様が見て取れる。僕は蜃気楼の中に生きているのか?小山田くんありがとう。
4.「no public sounds」君島大空
なんと切ない声。か細く力強い。1995年生まれの28歳。この前の「映帶する煙」を聴いて惹かれるものがあってこの2枚目。リリース早くない?嬉しいけど。ギタリストとしても活躍しててYouTubeを徘徊してるとよくコラボしてる。でもなんと言ってもこのボーカル。涙腺が緩む。なんだか心が弱くなってるのか泣きたい気持ちが増えてきた。でもそれは辛いんではなく感動というか今で言うエモい気持ちになる事が多く、でもそれは情熱的ではなく冷静は感動。この君島くんのアルバムはそんな言葉がピッタリなアルバムで51歳のおっさんの涙腺を緩ませるのであった。
5.「奇妙礼太郎」奇妙礼太郎
彼のボーカルはクセが強くそれでいて自然。ソウルがあるというか身体が動く歌いたくなる。菅田将暉をフューチャリングした「散る散る満ちる」羊文学の塩塚モエカをフューチャリングした「春の修羅場」思わずサビを口ずさんでしまうキャッチーな歌で奇妙くんの声がまたいい。ハナレグミもそうだけど彼が歌うと彼の歌になるほど聴く者の心をキャッチしてくボーカル。唯一無二。一度ミュージックコンベンションで見たけどまた彼の生歌が聞いてみたい。
6.「Miuni」Miuni
宮古の言葉の御舟(御船とは宮古島の古い言葉で船の意)から名付けられた宮古島の誇る新生民謡ユニット。宮古島の与那城美和さん川満七重さんを中心とするグループで宮古民謡という枠組みを飛び出したポップスやジャズなどとても聴きやすいというか何か懐かしい気持ちになる素敵な音楽を奏でます。メンバーのマリノさん(sax)アヤノさん(key)は知る人ぞ知るBLACK WAX(JazzFunkインストバンド)のメンバーでその時もばんがむり(宮古民謡版子守唄)などを演奏していました。宮古島に古くから伝わる歌がたくさんあって歴史を大切にして引き継いでいるそこがとても魅力的な場所でこのMiuniの演奏を聞けば不思議とノスタルジックな気持ちになるそれと同時にパワーも感じられます。音源が出ていますがぜひライブでも聴いてほしいそんなグループです。
7.「ハザードオブラブ」曽我部恵一
年末にキました!ソカさんの新譜。サーニーデイにソロアルバムリリースのスピードが恐ろしく早い。ファンとしては嬉しいけどどうなってんだろ?今年の夏下北まで行きピンクムーンレコードまで行ったけど閉まっていたのは残念でした。カレー屋も満席だったし。ミュージシャン、レコード屋、カレー屋、カフェの店主こりゃ憧れる。そして年齢も一個上さりげないかっこよさがある。で、この新譜もちろんヘビロー全曲あたりです。1曲目の「メタモールフォーゼラブ」からハートをガッチリ掴まれ3曲目の「まる。」なんとなくテレフォンラブのようなカッティングギターが気持ちよくとにかく全ての曲間違いなしです。なんだかが最初から聞き慣れると思ったらシングルでちょこちょこリリースしてたからか。リリースラッシュいつもありがとうございます。最高!
8.「Fork in the Road」金延幸子
今年の最後はこの方に限ります。最初知ったきっかけはこのライブをオーガナイズしてる方からの紹介。絶対好きなはずと言われて最初はふーんと思ってたけど調べてみたら細野さん?大瀧詠一?久保田麻琴さん?でファーストアルバムの「み空」を聴いてナンジャコリャーですよ。もちろん今回ツアーの目玉の久保田麻琴さんプロデュース「Fork in the Road」も。なんで今まで知らなかったんだーそして先日の宮古島のライブミキサーの久保田麻琴さんも来られてて知り合いが前座もしてて正に神回。あれは伝説として心の支えとして生きていきます(笑)ライブまでに音源を聴き込んで行ったにも関わらずライブではまた違う一面がみられて75歳とは思えないパワフルな演奏に度肝を抜かれました。演奏中にアコギの弦を切るの見るなんてソカさんのソロライブ以来。出会えてよかったです。
9.「Now and Then」ビートルズ
2000年が過ぎ23年が経ったこの年になんとビートルズの新曲が出た。皆さんご存知のあのビートルズ。曲自体は前にあったのもだが今回ご存命のポールとリンゴは新たに録音それを新曲としてリリース。もちろん鳴物入りでその話だけで度肝を抜かれた。最初聴いてみた感想はなんだかパッとしない寂しい曲。でもこの曲がリリースされたストーリーを知るとまた違った見方ができる。当時録音状態があまりよくなくお蔵入りになった曲で現在のAIの技術で蘇ったときくとそれは過去の曲でもあり未来への啓示にも聞こえる「今とあの時」を結ぶ時空の旅。これからAI技術がどんどん進んでいきいわゆるシンギュラリティはすでに来ていてそれはターミネーターのような人間を脅かすものではなくそれによってまた明るい未来が見えてくるような、でもやっぱりそれは不透明で不安定なものだから大切な人と一緒にこの世の行く末を見てみたい気もする。この曲に隠されたメッセージはなんだろう…よくはわからなくてもこの曲が新しい扉であって欲しい。90年の頭世紀末の始まりにフリッパーズギターの出した3rdアルバムの「DOCTOR HEAD'S WORLD TOWER -ヘッド博士の世界塔-」このアルバムも過去曲の引用サンプリングが多く使われ世紀末ムードも相まって世界の終りと新たなるステージへの扉を感じたものである。それにも似たこのビートルズの新曲。音楽業界のパラダイムシフトが起きそうな予感。明るい未来を想像したい。
おまけ.Apple Music
これがApple musicの統計。ところどころに癒し系のアルバムが入ってるのは昼寝中に聴いてたから(笑)Hana Hopeとブラーもよく聴いた。
来年はどんな年かな?
未来に不安を募らせるより今を生きよう。