月ミるなレポート㉖

月ミるなになりそこねた少女
月ミるなになれなかった少年

月ミるなの名前を口に出すとかえって悲しくなるのでパッと空を見上げてがまんした。

がまんしていれば夜が来た。

ちょっぴりブルース・月ミ物語

月ミるなはいまのところ秩序をみだそうとはしていない。

月ミるなは鏡の部屋にいながら鏡を信用しなくなった。

同じからだを持ち同じくらい愛されることを求めているにもかかわらず世界は遠い。

入っていこうとすると”あなたは違う”と呪文のような言葉がつきつけられて扉が閉じられる。

ツキミワグマの檻に闖入した中学生の末路

”脱出禁止”と書かれた描かれた壁に”鬼さんこちら”と落書きした。

結果として破滅の道に足を踏み入れたとしても選んだルートなら仕方ない。

月ミ・デデンネ・るな

男が部屋にいた月ミるなを抱き上げて玄関に向った。

女が走ってきて強引に月ミるなをとろうとした。

月ミるなのからだはスルメのように伸びて引きちぎれそうになった。

頭のほうを男が、足のほうを女がひっぱった。

月ミるなは男と女は私を二つにわけようとしているのだと思った。

月ミるなを語ることそれ自体が消費。そして消費そのものが神話。

月ミるなはひょうきん者

あなたが月ミるなに遭遇するごとに1ポイント付与されます。

1日に複数回遭遇してもポイントは1ポイントのみ付与されます。

不正が発覚した場合、これまでに付与されたポイントが無効になります。

rosestaの夜

月ミるなが、歌い手、踊り子、彫り師、神様に”夜”の魔法をかけた。

”夜”はすぐに馴染んだ。猫の耳が生えた。

リボンやフリルのひらひらとゆれる動きが”夜”を主張する。

内に向かって収斂し外界とかかわることなく自足するありようと。

絶えず揺れ動きひらひらと他者の目を誘う挑発的なありようが。

二重構造に出現し生起する。

花江夏樹が月ミるなを占う。
正位置の”世界”が示された。

ぷるるんマリンの正体が明かされた夜

いつか月ミるなを捨てる夜

Mag.チェキが当選した夜

男(私)が女(月ミるな)を探す場所
男(私)が女(私)を探す場所
女(月ミるな)が女(私)を探す場所
女(私)が女(私)を探す場所
女(私)が男(私)を探す場所
私(月ミるな)が月ミるな(私)を探す場所

月ミるなは肉体にふさわしい知性しか必要としない。

月ミ・ランドサット・るな

夜を生きる人がポツンポツンと光る。

”夜景”をみる”人間”をみる”月ミるな”をみる…

月ミるなは道ばたにすわって小さな幸福をたくさんつみあげた。

月ミるなはそこにいる
なにもいわずとも