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道路の通行妨害の禁止を求める権利(最判平9.12.18)を解説
道路の通行妨害の禁止を求める権利(最判平9.12.18)を解説
1. 何が問題になった?
道路って、みんなが自由に通れるはず。でも、その道路が誰かの敷地の一部になってて、
✅ 勝手に塞がれる
✅ 「ここ俺の土地だから通るな」と言われる
✅ 将来的に通れなくなるかもしれない
こうなったら、「いや、それ困るんだけど?」って話になる。
「通行って、日常生活にめちゃくちゃ重要だし、いきなり塞がれたら生活が崩壊するレベル」 っていうのが、この判例の争点。
2. 最高裁の判断(結論)
最高裁は、
✅ その道路を普通に使ってる人は、「通行する権利」がある!
✅ もし妨害される or 妨害されそうなら、それをやめさせる権利もある!
✅ この「通行する権利」って、人格権(生きるのに不可欠な権利)の一部!
つまり、 「生活に直結するレベルで重要な道なら、地主の都合で塞いじゃダメ!」 ってこと。
3. 「自分の土地なのに、なんで封鎖しちゃダメなの?」
「いやいや、俺の土地なんだから、好きに使わせてくれよ!」って思うよね?
でも、この判例のポイントは、 「土地の権利 vs 道路の公共性」 っていうバトル。
✅ 土地の所有権 → たしかに持ち主の自由にできるのが原則
✅ でも、その土地が「道路」として使われてたら話は別!
✅ みんなが通ることで生活が成り立ってるなら、個人の都合で封鎖しちゃダメ!
つまり、「自分の家の庭をどう使うか」は自由だけど、 「みんなが通る道になってる土地」は、もはや社会インフラ。
だから、 「通行が妨害されると、生活に支障が出るレベルなら、通行を守るのが優先!」 って話になる。
4. これって結局どういう話?
「道があるから便利に生活できる」 ↓ 「地主が塞いだら生活が壊れる」 ↓ 「それって、もう“人格権”の問題じゃね?」
っていう考え方。
土地の所有者だからって、「好きに塞いでOK!」じゃなくて、 「その道が社会的に必要なら、妨害しちゃダメ!」っていう判例。
5. まとめ
✅ 指定された道路は、通行する人にとって超重要!
✅ 勝手に塞がれたり、妨害されたりしたら、通行人はそれを止める権利がある!
✅ この通行権は、人格権(生きるのに必要な権利)の一部!
✅ 土地の所有権より、公共の通行の方が優先される場合がある!
「通る権利がある道は、勝手に塞げない!」 これをガッチリ認めた判例ってこと!