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言葉を操る1歳半から3歳

要約

この期間に子供は言葉も覚え始め、自立への自信を身につけ、いろんなアイデアを創造力と想像力を持って繰り出してゆきます。行動を模倣するのも、自分で判別しながら行います。そんな中、親は、特に子供に影響を与える存在であることを自覚し、その立ち振る舞いが、子供の将来の言動のベースとなってくることを理解し、意識してゆくことが必要になってきます。

内容

ここでは、6つの主要な発達理論を一つずつ紹介し、それぞれの特徴や主張、子供が社会で生活する中で、どんな影響を受けて育つのかを伝えてゆきます。さらに、それぞれの理論から考えられうる、子供が健康的に成長するために必要なことを考察しながら、具体的な例を挙げてゆきたいと思います。理論だけ言われても、"で、どうすればいいの?"というのが私自身も経験してきたことですので、できるだけ応用がきくように書ければと思っています。

思い

子供が言葉を話し始めると、驚きとともに嬉しさが湧いてきます。ですが、言葉を覚え、行動を模倣し始めるということは、親の言動が子供を形作ってゆくということでもあります。いつの間にそんな言葉覚えたの?と言う前に自身の言動を振り返えることも、もしかしたら大切になってくるかもしれませんね。

フロイトという人の発達理論(心理性的発達理論)より

フロイトは人の発達は5つのステージに分ける事ができ、その各段階で人間として、身体の特定の敏感な箇所が満たされるかどうかで、その個人の以後の行動、性格が形づくられるとしています。

フロイトの理論で1歳半から3歳は**肛門期**です。この時期は排便に伴う肛門刺激に快感を得る時期と言われています。それは上手く膀胱や腸をコントロールできているかという快感でもあります。それは、コントロールできたという達成感、自立感へも繋がってゆきます。

ここでは、親がどのような態度で、子供に対し排便を教えるかが重要になります。

時にある親はこの時期にお漏らしをした子供に対して、罰を与えたり、ひやかしたり、恥ずかしいことと伝えたりすることもあります。これらに加えて、トイレットトレーニングが遅すぎたりすると、子供は頑固、几帳面、強迫観念にとらわれるような性格になるとも言われています。

で、どうすればいいの?

- フロイトは、子供が適切な時間にトイレを使うことができたときは、親が子供を褒めてあげる。そうすると、このポジティブな成功体験が、子供が能力があり、生産的で、クリエイティブな人間になるための基礎になるとしています。

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