採用は焚火のあとで?
「5月に焚火の採用イベントがあるから、初めてだし峯村くん出てみる?」
2/1、代表の米津さんと横浜でサバの定食を食べていた時の話です。
焚火と採用??中々頭で結びつきづらい組み合わせに戸惑いましたが、どうやら面白い話には違いないと直感が判断し、二つ返事で参加を決めました。
イベント名は「かこむ仕事百貨2023」
THEも何度か掲載していただいている仕事百貨さんが主催する合同説明会で、昨年からスタートしたイベントだそうです。
結論から申し上げますと、こちらのイベント、本当に心の底から参加してよかったですし、少しでも興味のある方には時間を捻りだしてでも参加することを強くお勧めします。
今回のnoteは、かこむ仕事百貨に参加して何があったのか。
私、THE SHOP YOKOHAMAの峯村が感じたことをレポートしたいと思います。
夏休みの日記帳をのぞく感覚でゆるっと読んでいただければ幸いです。
5/26(金)
11:30に目黒のオフィスに集合です。会期は5/26,27ですが、この日は焚火のデモンストレーションや参加企業の懇親会があるため、北軽井沢のTAKIVIVAへ17:00着を目指します。
選抜メンバーは写真左から横浜店峯村、代表米津さん、DX部門岩下さん、渋谷店スタッフ岩崎さんです。
今回の焚火チームリーダーは岩﨑さん。偶然にも3人の“ゆうすけ”を引き連れて出発です。
Googleナビに惑わされ、16:00にTSURUYA軽井沢店に到着です。TSURUYAは長野県民が歓喜するご当地スーパー。何といってもプライベートブランド商品がハイクオリティで、3日間分の食材や備品を買い込み、テンションはピークに達します。
17:00に宿に到着し、バタバタ荷解きをしてTAKIVIVAへ。さっそく焚火のデモンストレーションが始まりました。
大まかに説明すると、会場内5か所の焚火を各企業1時間ずつ使って話します。
面白いのが、焚火をかこむ1時間は勤務条件や事業内容などの話題はNG(その類の話は常設ブースで)、想いや価値観を話し合う場となります。
デモンストレーションが終わり、懇親会に移ります。入社歴の近い人たち同士で8~9人のグループを作り、焚火をかこみます。
参加企業の方々との懇親が目的ですが、このタイミングで今回のテーマである“焚火をかこんで話すこと”の独特な空気感をみんなが掴んでいたように感じました。
不思議なんですが、温かい炎が目の前にあるだけで初対面のガチガチな雰囲気がほぐれるんです。
5/27(土)
いよいよプログラムがスタートです。11時ごろから常設ブースを展開。持ってきた商品を説明、販売したり、岩下さんはコーヒーを淹れてふるまい、岩﨑さんはTHE POST CARDに似顔絵を描いてプレゼントしたり。米津さんは引っ張りだこです。
13:30に僕たちの焚火ターンが回ってきました。シゴトヒトの増田さんがファシリテーターとして話のサポートに入ります。
「働くとはなにか?」「どういう想いで今の仕事をしているか?」各々のスタンスや人生について。参加者の方はもちろん、同じ社内の僕たちでもお互いに新鮮な話を聞けました。
高原の豊かな自然の中でかこむ焚火、特別な空間で生まれるコミュニケーション。こんな合同説明会が僕の学生時代にもあれば、人生が変わっていたかもな~とぼんやりと感じていました。
今回、THEの焚火ターンは1度のみだったのでこれ以降は常設ブースです。会場内のキッチンカーで昼食をとり、ブースにいらっしゃった方と話したり、ふらっと他の企業のブースや焚火を覗いたり。施設の中では終日トークイベントが開催されており、各企業が会社の魅力を紹介。
楽しもうと思ったら身体がいくつ必要か!というぐらい、色々なところで様々な催しが行われていました。
初日は焚火のテントの中で夕暮れを過ごしたので気づきませんでしたが、暗くなるとTAKIVIVAの見え方がまたガラっと変わります。日中とは打って変わって幻想的な雰囲気で、昨日の懇親会に比べ参加者も加わることでいっそうにぎやかに。まるでフェスのような盛り上がりです。行ったことありませんが。
イベント期間中実はずっとお酒の販売もありまして、この夜が一番盛り上がっていました。各焚火ブースは常にほぼ満員で、夜ぎりぎりまで物販を行っていて出遅れたTHEメンバーは夜ご飯のテリーヌサンドを持って“こっそり”の焚火にこっそり乱入します。
このイベント全体に言えることなんですが、人を受け入れる空気感が始めから醸成されていたことも驚きの一つです。焚火のおかげか、人柄か。どっちもな気がしますが、コミュニケーションが苦手、人見知り、そんな評価を自分にくだしている方でも溶け込める楽園のような場所だと思います。
5/28(日)
楽しかった二日目の夜も明け、最終日。引き続きTHEは常設ブースです。3日目ともなると顔見知りもだいぶ増え、歩いているだけで挨拶から会話がスタートします。外国に来たような、街の人気者になったかのような錯覚を起こしました。
幸運にも三日間しっかりと晴れてくれて、疲労感も吹き飛ぶ爽快さ。気持ちの良い気候で、各々がさらに自然にコミュニケーションをとりつつ、イベントの終わりが近づいている寂しさもはらむ朝です。
そんなこんなで、全プログラムが滞りなく終了しました。遊びと仕事を結ぶツールとしての焚火。なんとも絶妙な塩梅でした。
会場内では常にお酒の提供もあったのですが、どんちゃん騒ぎをするのではなく節度を保ってみんなが心地よく楽しんでおり、とても安心感がありました。
機械的に事業内容やビジョンを説明する企業側、少しでも良い印象を与えようと仮面を被る就活者。お互いに都合の悪い部分をうまく隠して、なんとか相手に取り入ろうと躍起になっている。言い方は悪いですが、採用の現場の多くがこんな様子じゃないでしょうか。
かこむ仕事百貨のフォーカスはあくまで“人”で、それぞれの想いを表明し、人や企業を知り、その結果自分を知るきっかけにもつながる。なんとも有意義じゃないですか。
「お堅い話は抜きにして、何考えてるんですか?」この一言が中々口にできない関係を、時間も距離感もスキップして聞けてしまう。本来の採用の在り方ってこうあるべきじゃないでしょうか。
人類が電気を照明として使い始めて200年も経ってません。対して、人類が火を使い始めたのがいつからなのか、様々な憶測が飛び交う中未だ判然としていないほど昔の話です。
だからこそ、火を眺めてのコミュニケーションは本能でリラックスしてしまうというか、心がオープンになってしまう。はるか遠い祖先たちにとって当たり前のコミュニケーションの場が、僕たちにとっては凄く貴重で新鮮。そんなことを改めて感じました。
長くなりましたが、以上です。また来年も機会があれば行きたいですし、誰彼構わず行ってほしい!とも思えるイベントでした。
イベント終了後はTAKIVIVAを運営する有限会社きたもっくさんのピザ屋さん「ルオムの森」へ。
ちなみに2日間とも夜中の2:00まで米津さんレクチャーのもとワンピースカードバトルで盛り上がったのはいい思い出です。