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issuesで新しくつながった地元のパパ・ママ100人以上の声を元に「小学校の欠席届オンライン化」を後押し! 練馬区議・辻誠心さん(自民党)インタビュー

個人や民間では解決できないくらしの悩みを地元議員に相談できる『issues』。2019年3月のサービス開始以降、多くの一般&議員ユーザーの方々にご利用頂いています。

しかし多くの方々にとっては、政策がどう検討・実現されていくのかのイメージが湧かないと思います。そこでこのマガジンでは、issuesを活用している議員の方々にインタビューをして、政策形成プロセスの裏側をご紹介します。

この記事に登場するのは、練馬区議会議員の辻誠心さん。若者の声を政治に届ける超党派の団体「日本若者協議会」で代表理事を務める室橋祐貴さんを聞き手としてお話を伺いました。

※なおissuesは「政策×テクノロジーで様々な社会課題を解決するインフラを作る」というビジョンの実現のため、政治的な中立性を大事にしています。今回は初期からご利用いただいている辻議員を取り上げましたが、他の利用議員の皆さんにも積極的にインタビューを実施していきます。

取材:室橋祐貴日本若者協議会 代表理事)、同席: 廣田達宣株式会社issues 代表取締役)

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写真左から、室橋祐貴さん、辻誠心さん

コロナ禍で地元住民との接点を作りづらくなり、オンラインを活用

ーー今日はよろしくお願いします。まずは簡単な自己紹介をお願いします。

辻:練馬区議会議員の辻誠心です。石川県出身で、小さい頃から夢だった自衛隊に入隊するため神奈川県の防衛大学校に進学し、自衛隊になって初めての勤務地が練馬区でした。

昔からお祭りが好きだったので、地域の阿波踊り団体に入っていたんですが、その団体の代表だった練馬区議会議員が引退して、後継者を探していたんです。祖父が石川県議会議員だったこともあって、政治に関心があり、2019年4月の統一地方選挙に27歳の時に初出馬し、議員に選んでいただきました。

政治家として、教育、危機管理、福祉などあらゆる問題の解決に貢献したいと思っています。

ーー新型コロナウイルスの感染拡大によって、政治活動にはどのような変化がありましたか?

辻:地方議員は地元の声を聞く「地域密着型」で政策を推進するので、人と直接会えなくなったのが特に困りました。これまでは、地域のお祭りや町内会、各種団体の定例会や会合に参加したりしていましたが、それがほぼできなくなってしまった。

そのため、チラシを作ってポスティングしたり、電話をかけたり、ネットを使ってコロナ関連の情報を周知したりしていました。

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ーーそうした中で、なぜissuesを使おうと思ったんですか?

辻:issuesに期待していたのは、これまで接点のなかった練馬区民との1対1のやり取りです。以前は戸別訪問でアプローチしていましたが、1日で数十軒回っても「興味がない」と冷たく対応されることが多くありました。ポスティングも、2〜3万軒に配っても、問い合わせは1件程度。オンラインならもっと効率よく区民の皆さんとやり取りができるのではないかと思ったんです。

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ポスティングと比べて桁違いの反応率の高さです

新しくつながった子育て世代100人以上からの要望を元に、「小学校の欠席届オンライン化」を推進

ーー(2020年9月に実施されたインタビュー時点で)9ヶ月近くissuesを使ってみてどうですか?

辻:期待通りに練馬区民の皆さんとやり取りできています。

issuesは運営側が設定したさまざまな政策課題について、登録している地元住民から要望が届くのですが、これまで自分では気づかなかった要望が多いように感じます。

たとえば「小学校の欠席届のオンライン化」。現在多くの公立小学校では、原則として子どもの欠席連絡を紙で出すルールになっており、わざわざ保護者が学校まで出しに行くケースもある。特に共働き世帯のお父さん、お母さん方はとても忙しいので、紙の欠席届け提出の手間は大きな負担になっているんです。

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要望が届く画面

これは確かに問題だと思い、今年の1月から区役所の担当課とやりとりして、オンライン化を要望しています。

そしてその都度、要望を出してくれた住民に活動報告を送って、双方向にやりとりしています。

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進捗報告の画面

ーー実現に向けて進んだことはありますか?

辻:実はこの課題については、これまであまり議論されてこなかったんです。しかし100人以上(※編集注:インタビュー時点)の区民から要望が出ているということや、同じ練馬区議会の議員もissuesを使い始めて議会で取り上げるようになったことから、検討が進んでいます。

同じ問題意識を持って活動する他の練馬区議の方々や行政職員の皆さんの尽力もあり、まずは第一歩として、文科省のGIGAスクール構想を活用して来年から小中学校に1人1台のタブレットを導入することになりました!

※編集注:その後2021年4月に区内の学校に対して欠席届のオンライン化をするよう練馬区から通知が出ました。各学校ごとに随時オンライン化がスタートします。

住民から感謝の声が届く。実名制であることも安心です。

ーーissuesを使うようになって、辻さんの政治活動になにか変化はありましたか?

辻:政治家としてのやりがいにつながっています。これまで有権者から直接感謝の気持ちを伝えられたことはあまりなかったんですが、「私たちの声を反映するために動いていただきありがとうございます」と住民から感謝の声が届くんです。

また普通のSNSでは誹謗中傷も多いですが、1対1で実名制なこともあってか、そういうのはほぼないですね。

インスタをフォローしてくれて「いつかお会いしたいです」とDMをくれた方もいて、驚きました。

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全利用議員の送ったメッセージに対する地元住民の反応まとめ

ーー他にissuesを使っていて良いなと思うことはありますか?

辻:これまで地域の団体などから要望を受けることはありましたが、個人からはあまりなかったんです。特にissuesには子育て世代のユーザーが多いので、今まで接点のなかったパパ・ママとつながれたのは新たな視点が得られて嬉しいですね。

あと要望をくださる方の住んでいる町域や支持政党などがわかるので、より住民の方に寄り添った政治活動ができます。世代が比較的若く、これまで政治家と接点のなかった方が多いのも特徴ですね。

ユーザー属性

一般ユーザーはこれまで政治との接点がなかった若い世代がほとんどです

あとこれは余計なお世話かもしれませんが、本当に無料で提供していて大丈夫なんですか!? すごく良いサービスなので、今のユーザー規模でもいくらかお支払いすべきではないかと思っているんですが……。

廣田:利用料は今後も無料ですが、将来的にはもっと便利に使える有料オプションの提供も計画しています。

辻:なるほど。今のところ不満はほぼないので、あとは是非ビジネスとして発展させていただいて、更にユーザー数を増やしていってほしいですね。

廣田:ありがとうございます!SNSなどを経由して毎日のように一般ユーザーが増えていますし、2019年秋には個人投資家から2,350万円の資金調達を実施しました。今後も更にユーザー数を伸ばしていき、全国で数百万人の規模感にまで育てていきます!

ーー最後に、issuesの利用を検討している住民や政治家の方に向けたメッセージをいただけますか?

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辻:本音を言うと、同じ練馬区の議員はいわゆる好敵手でもあるので、積極的には薦めづらい所もありますね(笑)。 でも本当に良いサービスだと思います!

住民の方への期待としては、区に提案する時に「当事者の声」があると説得力が増すので、issuesで要望登録する際には実際に体験したエピソードなども合わせて登録していただけると嬉しいです。一緒に練馬区を良くしていきましょう!

インタビュアー

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室橋祐貴
1988年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、慶應義塾大学政策・メディア研究科修士2年。若者の声を政策に反映させる「日本若者協議会」代表理事として、超党派での政策提言の活動を展開。専門・関心領域は政策決定過程、社会保障、財政、労働政策、若者の政治参画など。

※「自分の自治体でも小学校の欠席届をオンライン化してほしい!」という方はこちら👇

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