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自信のコーチングを俯瞰する
カメラの導入によるアプローチ
コーチ一人ひとりにアクションカメラを装着してもらい、指導風景を詳細に記録するアプローチを行いました。
ピッチ外からのコーチと選手を写したカメラとコーチ目線のカメラを2パターン用意。
新たに導入したコーチの胸に装着したコーチ目線のカメラを通じて、選手たちの反応や表情も同時に捉えることができました。
選手の反応を捉える
このアプローチにより、選手たちが指導を前向きに受け止めているのか、それとも萎縮しているのかを明確に把握できるようになりました。
選手の表情や動きから、指導がどのような影響を与えているのかを振り返り確認することが可能になりました。
コーチ同士のフィードバックセッション
撮影したビデオをもとに、コーチ同士でフィードバックセッションを行うことが可能になりました。
「この声のトーンは選手を怖がらせてしまう」「ここでは選手に自分で考えさせるべきだった」といった具体的な指摘が行われ、良い点や改善点を共有しました。
これにより、コーチたちは自分の指導方法を見直し、改善するための具体的なアクションを取ることができました。
コーチの自己評価と内省の促進
ビデオの対象が選手からコーチ自身に移り、全てのコーチが平等な立場で「なぜ、あの声かけをしたのか」と疑問を持ち始めました。
コーチ達で、互いに指摘し合うことで、内省を深めることができました。
この過程を通じて、自分たちの指導に対する客観的な視点を持ち、俯瞰的に物事を見る習慣が身につきました。
言葉の選び方の見直し
練習や試合中に発していた言葉が選手にどのような影響を与えているのかを深く考えるようになりました。
指導方法を記録・分析し、以下の三つのポイントで振り返りを行いました。
1. 選手を肯定したり鼓舞するポジティブなメッセージの頻度。
2. ダメ出しを含むネガティブなメッセージの頻度。
3. 特定の選手に対する声かけの回数。
ネガティブなメッセージとポジティブなメッセージの内容や意図について深く考えるようになりました。
例えば、「なぜこの言葉を選んだのか」「他の言葉はなかったのか」と自問自答することで、意識して言葉を選ぶ習慣が身につきました。
振り返りと意図の重要性
試合中に選手が思った通りのプレーをしなかった時、「なんで?見えてないの?」「そっちじゃない、前がフリーじゃない」といった言葉をかけていたことに気づきました。
そこには何の意図もなく、ただ自分の感情をぶつけていただけでした。
態度や声がけを細かく記録しました。そのデータを基に、ポジティブなメッセージとネガティブなメッセージの頻度や内容を分析し、意識して言葉を選ぶ習慣が身につきました。これにより、指導の際の言葉選びがより効果的になり、コーチングだけでなく、日常生活にも役に立ちました。
まとめ
カメラとの導入は、コーチが自分の指導方法を見直すきっかけとなりました。
コーチの言動、言葉一つ一つのが及ぼす影響力を意識し、意図を持って指導することの重要性を学びました。
第三者の目線で見ることによって新たな気づきがあり、自身のコーチングの手助けとなるでしょう。
最後まで見ていただき、ありがとうございます。
あなたの活躍を応援しています。