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自傷行為

※これはあくまでも、私個人の事例です。他の人がどうかは分かりません。


自傷行為

と聞いて、皆さんはどんな気持ちになるでしょうか。

不安な気持ちになる人、嫌な気持ちになる人、怒りたくなる人…色々な気持ちになる人がいると思います。


阿江ら(2012)によると、『回答を得られた1540人のうち約7.1%(男性3.9%,女性9.5%)には少なくとも1回以上の自傷経験があり、男女ともに自傷経験者の約半数が反復自傷経験者であった』という調査結果が出ています。

自傷行為とひとことに言っても、種類は1つではありません。

リストカットやアームカット、オーバードーズ以外にも、抜毛、血が出るまで壁を殴ったりする、他にも色々あります。


私も自傷経験者です。

リスカやアムカはパッと見で分かるし、家族や学校にバレたら超怒られると思い、よくシャーペンで腕を刺して血を出していました。

これなら家でも学校でも出来るし、血もすぐ止まるし、パッと見で自傷行為だなんて誰も分からない。我ながら良いアイデアだと思いました。

でも、歳を重ねるうちに肌が汚くなって「やめるか」となりました。

なので私の腕には今もブツブツと傷跡が残っています。



とはいえ、20代になった今も「自傷したいウワー!」となることがあります。


メンタルクリニックとか精神科とか、然るべきところにかかるのが最善なのは言うまでもありません。

でも身内にバレるのが嫌、すぐにかかれない…

何より

「いやいや、そこまで重症じゃないし!」

と思う人。


ハイ、私です。

そんな感じでズルズルと今。


自傷をやめた高校時代から今まで、嫌なことはたくさんあったし、その度に自傷するまいと様々なことで気を紛らわせてきました。

絵を描いたり、文章を書いたり、歌ったり、猫をモフったり…

それでも気が紛れないとき。




髪を、染めました。

今まで好きで貫き通してきた黒髪を、思い切って染めました。

最初は赤。

次は脱色して金。

青に染めようとして失敗し、緑。


パッと見で分かる変化。でも自傷とは分からない。オシャレだと思われる。

最高でした。

派手髪になればなるほど、楽しくなれました。

さすがに金髪はヤンキーみたいで嫌だったし、染め方が下手すぎてまだらだったので大分みっともなかったですが。

それでも、派手髪は自傷の代替としては最良でした。

気に入らなければ髪を切れば良い。いっそ丸坊主になっても構わないと思いながら、派手髪にして遊んでいました。




ところが。



まさに昨日、あまりにも人生の見通しが立たない上に金が無いのが辛くて眠れずに泣いて、死にたくて死にたくてたまらなくなりました。

そんな気持ちを落ち着ける為に、自傷がしたくなりました。


でも今からバイト面接するのに派手髪は厳しい。黒髪しかない。

でも不安だし死にそうだし、なんなら死にたいし、毎月の生理でホルモンバランスはぐちゃぐちゃになるし、すぐ頼れるものもないし、かといって自傷したら絶対面接不利だし。

一応20歳超えてるので色々なことを考えて。考えて。考えに考えて。

『パッと見で変化があって、自傷行為の代わりになるようなこと』

を求めた結果。







「…ムダ毛、全部剃っちまえ」

と、なりました。


やるからには全部です。

頭の先からつま先まで、髪と眉とまつ毛以外。全部剃りました。マジで。

下の毛も、です。

正直笑った。

勢いに任せて剃刀で毛を剃っていくの、めちゃくちゃ楽しかったです。


ムダ毛処理しただけなら、誰も何も分かりません。身だしなみの一環だと思われるだけです。

でもパッと見て分かる。一回やったらすぐに元には戻せないけれど、時間が経てば戻せる。

毛を剃ってる途中、剃刀で肌を切っちゃうこともあったけれども、「ムダ毛処理の最中に間違って切っちゃいました!」なら、まあ嘘は言ってないし不自然じゃないと思いました。

そんな深くないし(言い訳)



自傷行為したくても、バレたりデメリットが気になる人。でも自傷したい人。

いっそ下まで全部、ムダ毛を剃ってみるといいと思います。それなら、ぶっちゃけ中学生だって出来ます。学生時代に他人に全裸を見せる機会なんて、修学旅行の風呂以外そんなにないでしょうし。

他人の目が気にならないのであれば、自傷したい気が紛れるのでオススメ。

しばらく違和感に「わはは、何だこれ」って笑うしかなくなりますが、楽しくなれます。





終わり。


引用文献

阿江竜介・中村好一・坪井聡・古城隆雄・吉田穂波・北村邦夫 わが国における自傷行為の実態〜2010年度全国調査データの解析〜 2012,第59巻日本公衛誌第9号 665〜674

(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jph/59/9/59_665/_pdf)

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