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活動報告:小規模勉強会「基礎を学んで効果倍増!マーケティング専門家に教わる 結果につながるSNS運用」

2024年11月5日「基礎を学んで効果倍増!マーケティング専門家に教わる 結果につながるSNS運用」と題した勉強会を米子市で開催しました!
SNS運用を行う企業の方や個人でSNSを用いた活動を行う方など9名の方にご参加いただきました。


講師:西上光弥さん

今回講師を務めていただいたのは、Thousalight 代表/プランナー 西上光弥さんです。

SNS活用が当たり前の時代

採用、認知度向上、売上拡大、Uターン率向上など、今や多様な場面でSNSの活用が当たり前になっています。
今回は、そんなSNSの中でも若者や女性を中心に広く使われ、近年主流のショート動画の投稿が盛んに行われるInstagramを中心に、SNSマーケティングで使われるKGI、KPIついて設定方法や達成方法について教えていただきました。

主軸となるKGI設定

KGI(重要目標達成指標)をどう設定するかによって、KPI(重要業績評価指標)はインプレッション数なのか、クリック数なのか変わるうえ、その達成のためにとる行動も変わります。
そのため、西上さんは支援される企業のKGI設定を行う際、その企業のビジョンや方針などをヒアリングしながら重要な目標として設定されています。
そのKGIを設定する際に意識するのが「SMART」と言われる以下の5つの要素です。
Specific(明確な目標)
Measurable(測定可能な数値で表現)
Achievable(現実的に達成可能な範囲で設定)
Relevant(経営目標に関連)
Time-bound(期限付きの目標設定)

ペルソナ設定の重要性

フォロワーに必要とされる情報発信を行うためには、フォロワーの特性を掴むためのペルソナ設定が必要となります。
西上さん曰く、多くの企業で「40代女性」などのターゲット設定まではできているものの、その対象者がどのような生活をし、どのような趣味や考えをもつかといったペルソナ設定までできていない場合が多く、これがフォロワーやインプレッション率の伸び悩みにつながっているとのことです。
限られたコストの中で運営するにおいても外せないターゲットを設定することが重要であるのに加え、近年AIをSNS運用に活用する機会も増えている今、アカウントの軸をぶらさないためにもペルソナの再設定を行うのが良いとのことです。

本勉強会では個人ワークで自社のペルソナ設定を見直し、グループで共有することでよりペルソナの解像度を上げていきました。

ワークの中で、参加者より「ペルソナを細かく決めすぎると、見た人に刺さりにくくなるのでは?」という質問がありました。これに対し西上さんより、ニーズが細分化する現代において、大多数に向けたサービスが今や売れなくなってきているとし、小規模なコアファンを作ることでそこから他のユーザーに広げる手法が良いとご回答いただきました。
また「買ってくれそうな人をペルソナに設定するのか、またはペルソナに合わせた商品を作るのがよいのか。」というご質問に対しては、「マーケティングではペルソナを設定した上で商品開発を行うのが一般的である」とご回答いただいたうえで、「コアなファンをペルソナに設定し、ロイヤルカスタマーに育てるための商品開発に取り組む方法もとられており、企業の狙いに応じて手法を検討するのが良い。」とご説明いただきました。

競合分析

次のワークで、自社のSNSアカウントと競合にあたる企業SNSアカウントを用いた競合分析を行いました。
はじめに、自社と競合双方の直近の投稿についてエンゲージメント率を比較します。
エンゲージメント率(%)は「(いいねコメントシェア数)/(リーチ数またはフォロワー数)×100」で計算しました。

個人で勉強アカウントを運用している参加者の方は、自分と系統の異なる投稿をするアカウントについて分析を行い、綺麗な場所で勉強している動画が7%以上と高いエンゲージメント率であることを発見されました。
また、フォロワー数約1,400のアカウントを運営する参加者の方は、フォロワー数約10,000の競合について分析を行うと、競合のエンゲージメント率が1.7%であるのに対し、自社は11.5%と、自社の方が高いエンゲージメント率であることが分かりました。
フォロワー数だけでなく、エンゲージメント率や投稿内容の違いを見ることで自社と競合の差に気づくことができました。

ABテストを繰り返す

競合との差や違いを理解したら、フォロワー数獲得やエンゲージメント率向上を目指し、投稿で試行錯誤を繰り返します。
例えばハッシュタグをつける際、西上さんは関連性の高いタグ、人気のタグ、ニッチタグをバランス良く入れるよう意識しているそうです。その中でもニッチタグを重視し、料理に関する投稿であれば「#レシピ」を「#時短レシピ」に変更するなど、フォロワーの細分化したニーズを意識してつけているそうです。
意外なキーワードが当たることもあるため、何が効果的なのかAパターンの投稿とBパターンの投稿をおこない結果を比較するABテストを繰り返すことが必要です。

SNS運用こそ泥臭く!

SNSは手軽さゆえに多くの方が利用していますが、西上さんはSNSマーケティングにおいてはニーズを知るためのABテストの繰り返しや、フォロワーとの活発なコミュニケーション、作り込んだコンテンツの投稿など一つひとつのステップにこだわった運用が求められるとし、「SNS運用こそ泥臭くやらなければならない」と仰います。
顔の見えない方に投稿を見ていただき、購入や来店などアクションにつなげるため、皆様もこの機会に自社のSNS運用を今一度見直してみてください。

参加者の皆さん、そして講師を務めてくださいました西上さん、ありがとうございました。

THE FLAP BASEでは今後も参加者が企画する学びの場を提供してまいります。皆さんぜひご参加ください!

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