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今更ながらわがままな私に

さだまさしさん作詞作曲で山口百恵さんが歌ったことで有名な『秋桜』の一節です。
トップの写真は僕らのバンドに力を注いでくれたMichi Tomitaさんによるものです。


今更ながら有村架純が可愛いなと思っている僕は唇を噛んでいます。

もしもお目にかかることができたら、「川西能勢口までよく遊びに来られてたんですよね!」ってローカル話で花を咲かせたいなと思ってます。

すぐに枯れるかもしれませんが。


僕は小さい頃から花が好きで、小学生の時からホームセンターとかで花を買っては家の花壇に植えてましたね。種を買って、種から花を咲かせるのもまた一興でした。
ポピーとかムスカリ、ナデシコの花をよく育ててたのを覚えてます。
山野草の”サクラソウ”はとても儚く美しいんですが、その育てにくさに四苦八苦したのも良い思い出です。
金魚は金魚でも、ピンポンパールが育てづらいのと同じです。
ピンポンパール。ピンポンパール。繰り返し口ずさみたいお名前。

女々しいのだろうか、何なのだろうか。
でも、美しいのだから仕方がないじゃありませんか。

おい太宰、お前は何の花が好きなんだ!!

桃の花…

だからお前はダメなんだ!!!

天才詩人、中原中也と天才小説家、太宰治の会話が頭をよぎります。

意味不明な会話にクスっとしてしまいます。


きれいな花が咲いているとするだろう。その花をそっとして置きたい気持ちと、奪い取ってしまいたい気持ちが男にはあるんだよ。伯父さんはどっちかというと、そっとして置きたい気持ちの方が強いんじゃないかな

大好きな大好きな、寅の兄貴がそう言っておりました。
兄貴、僕もそんな男です。

「静はなんでそんなに花が好きなの?」と聞かれるたびに僕は
「花は枯れるから美しいんだ。いずれこの美しさが失われていくと思うと余計に美しいんだ」とかほざいています。

”美”というものは難しいものです。
”タイプ”はたしかにあるけれども、美人を見たり、男前をみると大抵の人それを”美しい”と意見を同じくするように思う。
僕はその現象をつくづく不思議だなと感じます。

科学的に、数学的に黄金比というものは存在するのだろうけれど、そんな小難しいことは抜きにして、人は皆、美しいものを美しいと感じられる潜在能力をもっている。

そんな素晴らしい潜在能力を人間はもっているのに、何かが邪魔をして本当に美しいものがわからなくなってしまう。

知性や感性を育むことはものすごく難しい。
でも、その道を踏み外してしまっては生きている意味がない。

そろそろ春が来ます。
花盛りの季節が来ます。

尾崎豊も花のように美しく咲いて散ったのですね。

花の季節を迎える今、僕はそんなことを考えています。



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