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#2を語る。with モナレコーズ佐々木さん epilogue 〜あとがき〜

 こんにちは。The EndcoresのVo/Gtの野口純史です。対談を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。最後に、なぜこの企画、[#2を語る。with モナレコーズ佐々木さん]をやろうと思ったのか、その理由と経緯を記したいと思います。

 アルバムの制作中、ぼくは深い孤独の渦の中にいました。メンバーを失ったあと、一人で作品を作り切るという決断に100%自信があったわけではありません。メンバー探しにもっと時間を割くべきじゃないのか、もっと効率がいい方法があるんじゃないか、何度もそう悩みました。
 けれど自分自身のエゴや自意識との折り合いをつける方法を見つけなければ、また自分はバンドを壊すだろう。それを乗り越えるためには、自分の力量や自分一人でできる限界を知る必要がある。そのために、一人で自分と戦い作品を作り切ることが今絶対に必要なはずだ。何度考えてもその結論に辿り着き、必死で曲のアレンジを考え、録音とミックスを進め、アルバムのデザインを作り、一つ一つ這うように作品を形にしていきました。これを諦めてしまったら、今度こそ立ち直れなくなってしまう。終わった今だから言えますが、しんどい時期でした。
 
 そして制作を進める中で、「このアルバムを作り終わったら、早くこのアルバムについて誰かと話したい」、そう思いました。もちろん作品を売っていくために、やらなきゃいけないことはあれこれあります。けれど自分で腹をくくった作品だからこそ誰かに聴いてもらわなければならないし、その誰かと話すことでもう一度自分の部屋から抜け出したい。そう思ったのです。
 そして誰かと話しても申し分ない、語る価値のあるものは作れたはずだという、自分の作品に対する誇りのようなものもありました。

 アルバムの制作が終盤に差し掛かった11月初旬、以前からアンコールズの活動を応援してくださっていた、下北沢モナレコーズの佐々木さんと連絡を取り、「アルバムのプラスαの活動として、このアルバムについて佐々木さんとお話ししたものを対談記事としてまとめたい」ということを打診させていただきました。佐々木さんはすぐにOKをくれました。そして完成音源ができた段階で佐々木さんに送り、発売から3日ほど経った12月16日にいよいよアルバムについてお話しをさせていただきました。対談は2時間にも及びました。

 作品を作り終えた今、自分の人生で初めて意味のある何かを成し遂げることができた気がします。自分で決め、自分で選び、悩み抜いたことは無駄じゃなかった。まだ手元に残るアルバムのパッケージを見るたび、そう思います。

 最後に企画した本人でさえどうなるかわからなかった無茶な企画なのに、二つ返事で協力してくれた佐々木さんには感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

P.S.
 昨日たまたま、iPhoneのシャッフル機能で久しぶりにアルバムの曲を聴きました。何気なく聴いていたら自分の曲が流れてきて、正直動揺しました笑。が、聴き終えて「いいじゃん」と思えました。自分にとっては何よりのクリスマスプレゼントでした。


               2015.12.27. The Endcores Vo/Gt 野口純史

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