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Sweet Berry Story セルフライナーノーツ 後編 -アルバム全曲解説- Part.2

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Part.1(1〜4曲目)に戻る:
https://note.com/the_endcores/n/n956ecbf61f54

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https://note.com/the_endcores/n/n8589a7935e00

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5. 行方不明

書いたのは2曲目の「恋人繋ぎ」の少し後くらいだったような…。

このアルバムのほとんどの曲は、主人公であるところの男性目線から書いてる曲がほとんどなのですが、この曲と「愛してるなんて言わないで」は、自分ではなく女性目線から書いた曲です。当初アルバム全体の語り手を自分だけにする構想もあったのですが、「それだとアクが強すぎてちょっとな…」と思っていたので、自分とは違う視点の曲も入れました。

この曲は特に、全体のストーリーの中でも時系列が曖昧な曲です。付き合っている最中に彼女が思っていたことなのか、あるいは遠い未来の話なのか…。ある種アルバムの中の外伝的な要素として収録しました。

付き合っているけれど、不安だったり、どこか100%心が通じ合っていない感じ…自分にとって大事な部分を、相手はそこまで共感していないことが、それとなく分かってしまうときの寂しさ、寄る辺なさ…。そういったものがこの曲のテーマになっています。そんな状態に疲れた主人公の女性が、電車に乗って、恋人をひととき忘れるために旅に出る。そんな場面を思い描き、歌にしました。

この曲で一番影響を受けているのは、なんと言っても松任谷由美さんの「水の影」です。あの曲にある旅情や物悲しさや、旅情などはそのままこの曲に影響を与えていると思います。

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6. イケメンになりたい

2019年の2月後半に、彼女が初めてうちに来た日のエピソードから広げて書いた曲です。
1番の歌詞に出ているようなことを、ほんとにそのまま言われまして…笑。「いや、ひどくない?」って思ったことが、そのまま歌になってます。

実は、サビ後半の「一度でいいからイケメンになりたい」というフレーズだけは何年も前から頭にあって、どう曲にするかずっと決まらないないまま、いつか使おうと取っておいたフレーズでした。前述した彼女に言われた一言の件があり、「このエピソードと組み合わせれば曲になるんじゃないか?」と思い完成させた曲です。

とはいえ、レコーディングも含めて完成させることができたのは、2020年の9月で、アルバムの中では1番最後に完成した曲です。アルバムの構想が今の形になった時から、「このフレーズがサビにくる曲をここに入れよう」とは考えていたのですが、自分が言われたひどいことをユーモアを交えて歌っている曲なので、笑いにできるくらい俯瞰して見られる精神状態になるには時間がかかりました。

アレンジは恋人繋ぎと同じように、ギター2本の4人バンドの編成を基本にして、要所要所にオルガンを入れる作りにしています。また作った時期にヒップホップをよく聴いていたのですが、2番のAメロからラップ調になるところは、このとき聴いていた、3連で刻むラップから受けた影響が大きいかと思います。

この曲がアルバムの第2幕の始まり、だんだんと彼女との関係がうまくいかなくなる時期の最初の曲です。

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7. ミッドナイト

実際に彼女と小喧嘩というか、LINE上で軽い言い争いになった時に作った曲です。その時喧嘩自体はすぐ終わったのですが、終わった後も眠れずすごい悶々としていて、そのときにサビが一筆書きで出てきた曲。

なのでサビだけはあったのですが、完成させることができたのは去年の2、3月くらいでした。書くには当時の気持ちをもう一度掘り起こして、自分の中にインストールした上で、言葉やメロディを紡がなければならなかったので、手をつけるまでに時間がかかった曲の一つです。

彼女を責めたい気持ちもある。けどそれも自分のわがままや弱さなのではないのか…?本当には彼女はどう思っているんだろう。ひとりで考えても埒が明かないのに、悩み続ける深夜の気持ちがそのまま歌になっています。

アレンジはピアノを中心に、ギターを最小限にしてまとめました。個人的には感想のストリングスが映画音楽っぽくて気に入っています。

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8. ひとりごと

ディズニーランドに行ったすぐあと、翌日くらいに書いた曲だったかな…。

これは、恋愛している最中にしか書けない曲ですね。その渦中にいるからこその感情が封じ込められていて、今の俺だったらこんな風には書けないし、書こうと思わない。
ある意味、歌詞に書かれている内容が全てです。

この曲が第2幕の最後の曲なのですが、
ここからアルバムのクライマックスにむけて
一気に展開がなだれ込んでいきます。
その意味でもとても大事で、
アルバム全体のへそのような曲です。

自分で書いた中でも最もプライベートで、恥ずかしい、
でも愛おしい曲の一つです。

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