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【め #44】同じ見え方や働き方をする方とつながりたい


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川口 真実さん


 「同じ見え方や同じ働き方をする方とつながって、働く中でどういう風に配慮を求めているのかお聞きしてみたいんです」。裏を返せば、視覚障害のある川口さんの見え方や働き方が珍しいことを示唆している。


 網膜の視細胞には、明るさや周辺視野を担当する「杆体(かんたい)」と、中心視野や視力、色覚などを担当する「錐体(すいたい)」がある。

 これまで取り上げさせて頂いた視覚障害当事者の多くは、杆体から障害される『網膜色素変性症』という病名で、暗いところで物が見えにくくなる「夜盲」や視野の狭窄といった障害を抱えておられ、多くの方が白杖をもっておられた。

 一方で、川口さんの病名は、より稀と言われる、錐体を中心に機能が低下する『錐体ジストロフィー』。川口さんは、視野の中心部分が黒っぽくなって見えない「中心暗点」という障害があり、「文字や表情は見えづらいが、歩行には問題ない」ため、これまで白杖をもってこなかった。


 さらに、川口さんの場合、障害者雇用ではなく、国内大手メーカーの総合職として働いている。結果的に、視覚障害と気付いてもらえない上、どうしても晴眼者と同じ働き方を求められてしまうのだ。

 例えば、文字が見えづらいため、音声読み上げソフトを使うこともあるが、仕事はどうしても視覚情報が前提になるため、内容が簡潔にならないままの大部の資料に直面する。ペアで仕事をすれば、資料の全画面を拡大して確認する自分に対して、相手は100%サイズで見ないと資料全体が確認できなくなることに、「気を遣わせてしまう関係性」が生まれるように感じてしまう。

 業務上、社内の他部署や社外とのメール、チャットでのやり取りも多く、その都度、自分自身の障害について説明し、配慮を求めることは「仕事の目的の脇に置いておく」しかない現状がある。

 今はそれでもいいが、「今後視力がどうなっていくか分からない中で、働き方としても仕事内容としても考えていかないといけない」という思いはつきまとう。



 だからこそ、同じ見え方や働き方の視覚障害者と出会いたいのだ。

 例えば、現在使っている音声読み上げソフトは、重度の方向けにキーボード操作ありきの仕様になっているが、軽度の人にとっては使いづらい面もあり「Apple社のようにもっと感覚的に使えるようなものがないか」と感じたりする。

 自分と同じ見え方で同じような職場環境で働いている人は、どんな製品をどのように利用しているのか、周囲にはどんな配慮を求めて、力を発揮できる環境を整えているのかを「知ってみたい」のだ。


 Inclusive Hubの取り組みの目標の一つに、川口さんと同じ見え方と同じ働き方をしている方を探すことを掲げたい。

 川口さんは「DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)が以前に増して言われるようになってきた中、(私の場合は視覚障害という面で)マイノリティ側も声をあげていく必要があると思う。」と話された。マイノリティだからこそ同じマイノリティと出会う機会を提供させて頂き、声をあげるきっかけをつくることに貢献したい。




ここまで読んでくださった皆さまに‥


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