わたしのプロトタイプ#1 「デザイナー+設計士ユニット『ナカイとナガイ』のまち歩き×ものづくり」
THE CAMPUS FLATS TOGOSHIは「プロトタイプする暮らし」を応援するコクヨ初の集合住宅です。施設には、どなたでも利用可能なレンタルスタジオを併設し、「いつかやりたかったこと」へ一歩踏み出す方を応援します。
本連載では、THE CAMPUS FLATS TOGOSHIのスタジオで”プロトタイプ”した方の声をお届けしていきます。
今回、お話を伺ったのはフリーデザイナーの「ナカイ」さんと、軽トラハウスに住む設計士「ナガイ」さんのタッグ「ナカイとナガイ」のお二人。
2023年11月に、戸越の街を舞台にした街歩き×ものづくりワークショップを開催しました。
「勝手に"戸越のロゴ”を作ります?! 散策×ロゴ作り!」
「100分の1の戸越”を舞台にフォトアートを作ります?! 小人×写真ウォーク!」
大学の同級生だというお二人、名前もそっくりな上にトークの息もぴったり。ナガイさんがTHE CAMPUS FLATSに入居することが決まり、以前から一緒に何かやりたいねと話していたナカイさんと、戸越を拠点にした活動を始められたそうです。
-まずはお二人のことについて教えてください。普段どんなお仕事や活動をされてるんでしょうか?
ナガイ サウナの設計と、ウェブサイトの制作や運営をやっています。サウナの仕事では全国各地に出向くことがあり、移動が多いので、どこでもできるウェブサイト制作の仕事との二軸で活動しています。それに合わせて、普段は軽トラの荷台に自分で作った動く家で生活してるんですが、昨年からFLATSを仲間数人と借りて、東京の拠点みたいな感じで使っています。肩書きをつけるとしたら設計士、放浪家。
ナカイ 私は、肩書き付けるんやったらデザイナーとイベント企画とか。デザイナーのほうは、クライアントワーク的なデザインとアーティスト活動としての作品づくりをしています。イベント活動は、デザインを絡めたワークショップなどやることが多いです。飲食店や銭湯と組んだり、地域で学生向けに開催したり、組み先はいろいろですね。
ナガイ 居酒屋とかによく一人で行ってるけど、そこで横に座ったおっちゃんのところでやるとか、ようやってるよな。笑
-二人ともユニークなお仕事をしていますが、どんな興味や関心があって、どんな変遷があって今に至ってるんでしょう?
ナカイ デザイン活動のきっかけは、大学でダンスサークルに入っていたんですけど、中学生ぐらいの頃からの持病もあって、2回生のときにドクターストップで踊れへんくなってしまったんです。踊れへんけど、ダンスのコミュニティーにはなんとか居座りたい。踊らずにいる役割を考えた結果、チームのTシャツデザインいいんじゃない?っていうことで始めました。そんなふうに病気の制限もある生活の中で、どんなことも考え方次第で楽しめるっていう意識があるんですよね。自分と全然違う考え方を知ったり、その人にとっての当たり前を共有し合いたい。そこから自分の生き方のヒントみたいなのが生まれたらいいなと思って、ワークショップや場づくりの企画をやってます。
-ナカイさんを見てると、どんなことも楽しんでやろう!という感覚をお持ちなのがよく分かります。ナガイさんはどうですか?
ナガイ 僕は飽き性なんですよね。興味に関しても結構ころころ変わるタイプ。今の軽トラの家での生活を始めたのはコロナ禍がきっかけです。当時は大学院生で、研究室にずっと泊まり込みしてるような暮らしから、一変、家に閉じこもる暮らしになったんです。それがなかなか辛くて、じゃあ家ごと自然の中に行って生活しちゃえばいいじゃんって。一度始めたらその生活にも慣れて、何とか生きてくためにバイトしたりお仕事もらったりしてたところで、繋がりがどんどんできていきました。仕事も楽しいし、目の前のことやってたらここまで来ちゃった感じ。あんまりこだわってないかも。
ナカイ こだわりあるとこはあるけど、ないとこはほんまない感じあるね。
ナガイ 飽き性なのも分かってるから、逆に今興味あることは今のうちにやっとかないと、そのうち興味なくなるから。
-お二人は「ナカイとナガイ」というタッグを組んで活動されています。今回、FLATSで戸越の街を舞台にしたワークショップを開催されました。今回、スタジオを使って「プロトタイプ」したことってどんなことですか?
ナカイ 私は、まさにやってみたかったことをやってみたんです。今までイベントっていっぱいやってきてるんですけど、それは私の作品があって、集まってきてくれた人に対して何かするっていうのがベースやったんです。けど、今回、デザインを通して楽しむっていうコンセプトで人を集めて、ものづくりを通してお互いを知り合ったり、面白い交流をするっていうのは、個人的にはチャレンジなことでした。
-ワークショップをやってみて、どうでした?
ナカイ めっちゃ楽しかった。自分が心配するよりみんな楽しんでくれるし。私、心配性なんでいろいろプランを用意するんですけど、集まってきてくれた人たちが楽しむ能力の高い人たちで、ほっといても楽しんでくれる。自分の想像以上のアイデアも生まれたし。
ナガイ 僕がFLATSに拠点を持つことになって、戸越に来るのは初めてだし、そもそも僕は東京にもあまり来たことがないから、せっかく来たなら街を楽しもうっていうのがありました。どう楽しむか?ってときに、友達とかつくりながら、なんか生み出しつつワイワイしつつみたいなのができたらなと思って。もともと、タマキとは一緒に何かやりたいよねって話があったし、仕事でもやっているからちょうどいいわってことで。で、ちょうどいい場所もあるし、いつかしたいじゃなくて自分にできることで、取りあえずやってみようって感じ。
-計画はあっても行動に移すのは難しいなと思う方も多いと思うんですけど、ナガイさんってその辺、非常に軽やかですよね。
ナガイ 常に「今やりたい!」の延長で物事が続いてる感じがします。後になって「やりたいことあったのになあ~」ってなるのは嫌だなと思って。なので思い立ったら早い段階で何か動けるようにしたいと思ってます。先に行動を始めて、なんなら目標や段取りは後付けになってもいいかなと。
-「やりたい!」と思ったら、ぱっと立ち上がって動く永井さんの行動力と、何でも楽しむマインドのナカイさんの企画力が「ナカイとナガイ」の原動力ですね。ワークショップはシリーズ化してやっていくと伺いました。次にやりたいのはどんなことですか?
ナカイ 雑音ワークショップ!次は街の音を拾ってきて、それでものづくりしたら面白そうって思ってます。
ナガイ 目先のものじゃないことでいうと、街を歩いてものづくりをした結果できあがったものを、FLATSで展示してみたい。作ったロゴ、撮った写真、集めた音とかでつくった作品が街の要素にもなってる。マップつくって「戸越ってこんな街!」っていう展示ができたら面白い。
ナカイ ワークショップ企画して、目先のものを積み重ねていったら方向性が決まってきて、「展示よくない!?」ってなった感じですね。
-プロトタイプしてたら、ゴールが見えてきたってことですね。展示、すごくいいですね!次回はさらに商店街や街の方も巻き込んでいきたいですね。 最後に、ワークショップでFLATSのスタジオを利用してみてどうでした?
ナガイ まず、興味持って集まってくれた人たちが、初めてやることに対して優しいし、すごく面白がって前向きに参加してくれた。チャレンジとか挑戦とか、そういうのを経験してきた人たちが多かったからすごくいい雰囲気でした。
ナカイ スタジオ自体がちょっと変わったスペースだから、ただ机と椅子があってシーンみたいな場所だと気まずくなりがちな初対面の人たちも、「何ここ!?」みたいな感じで勝手にうろうろしてリラックスしてくれてたかな。
ナガイ あと、天板と脚が分かれてるテーブル、いいなと思いました。運ぶのがちょっと大変だけど、自然と参加者のみんなで共同作業がが生まれてた。
-うれしい気づきです。ありがとうございます。今後の「ナカイとナガイ」の活動に期待しています。
THE CAMPUS FLATS TOGOSHIのレンタルスタジオは"プロトタイプ"を実践する場として、多くのプロトタイプが生まれる場所になることを目指しています。
・活動成果を発表するイベント開催
・パーソナルトレーニングやフィットネス、整体やネイルサロンなどのサービス提供の拠点
・料理教室やワークショップの会場
・一日店長の飲食店開業 など、多様な用途でご利用いただけます。
なお、ホームパーティーや研修会・懇親会など、お知り合い同士でのご利用も可能です。
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(文・THE CAMPUS FLATS TOGOSHI コミュニティマネージャー)
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