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vol.5 結婚式の持つ本来の価値を伝えたい。 ~“予想を超える結婚式”とは~ The ARCADIA Inc.代表インタビュー(前編)

少子高齢化に晩婚化、そして世界をも一変させた新型コロナウイルス感染症。結婚式を取り巻く状況がめまぐるしく変化する昨今、The ARCADIA Inc.の代表取締役社長・大串淳もまた、これに合わせて今ある結婚式の魅力と価値をさらにアップデートさせたいと胸を熱くしています。

そこで今回はちょっと趣向を変えまして、「The ARCADIA Inc. note」のスタッフが弊社社長にインタビューを敢行。ちょっと長くなってしまいましたが、大串の心に宿った新たな想いをお伝えさせてください。

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結婚式は日本の幸福度を上げる一番のツール

― 大串社長、今日はよろしくお願いします(ドキドキ)。結婚式を変えたいとのことですが、それはどういうことでしょうか?

大串:今まで創ってきた結婚式の良さももちろんあるけれど、もうちょっとアップデートさせて違った見方の結婚式ができないかなと思っているんです。国連が実施している「世界幸福度ランキング」という調査があるんですけど、日本は何位に入っているか知ってますか?

― 10位くらいですか? もう少し下かな。

大串:もっとずっと下なんですよ。153ヵ国中62位。先進7ヵ国の中では最下位。2018年は54位で、2019年は58位だったから後退しているんです。それと、厚生労働省がまとめた世界各国の自殺死亡率の比較では、日本はワースト6位。しかもコロナで今自殺者が増えているんですよね。さらに言うと、先進7ヵ国の中で若い世代の死因のトップが自殺なのは日本だけ。ほかの国で若い人たちが亡くなっているのは事故が1番の理由なんですけど。

― 痛ましいですね…。

大串:「物質的な豊かさ」はどんどん高まってるけれど、こういうランキングを見ると、「精神的な豊かさ」は対照的にどんどん低くなってきているわけです。
今まさに必要とされているのはこの「精神的な豊かさ」だと考えています。
じゃあどうすれば若い人たちに「精神的な豊かさ」や「幸せ」を感じてもらうことができるのかと考えたとき、私たちがこうして携わっている結婚式って実はその豊かさを一番に提供できるツールじゃないかと思ったんですよね。

今よりもっと圧倒的に満足度が高い結婚式を!

大串:このせわしない情報社会の中で、普段はなかなか自分自身の言葉で感謝の気持ちを誰かに伝えるということが少なくなってきているなぁと思っていて。でも、結婚式という特別なステージだからこそ、不思議と伝え合えることができるようになるんです。

おふたりで半年かけて結婚式の準備をしていると、育ててくれた親御さんであったり、これまで支えてくれた友人知人であったり、そういった周囲の人々の想いを再認識するわけです。

そして結婚式当日、50名とか100名とかたくさんの人が自分たちのためだけに集まってくれるわけですが、それって一生に一度のことだから。

結婚式を挙げることがなければ、これだけの人たちに自分たちは支えられてきたんだと実感することはないんじゃないかなと。

参加された50名、100名のゲストの方々もまた、「幸せ」や「絆」を感じるおふたりを目の前にして、同じように幸せな気持ちになることができるんですよね。

結婚式は人々を豊かにするツールと言ったのはそういうことです。だけど、これからさらにもっと高いステージで、これまで以上に満足してもらえる結婚式を創りたいと考えています。それが“予想を超える結婚式”です。

「どうして結婚式をするのか?」から始める

― 新しいコーポレート・ミッションですね。“予想を超える”とは具体的にはどういうことですか?

大串:新郎新婦のおふたりが初めて結婚式場にいらっしゃるとき、普通は漠然とした気持ちでいらっしゃるんですね。結婚が決まったから、とりあえず話を聞いてみようって。そんなおふたりに、「そもそも、どうして結婚式をしようと思いましたか?」と聞くことから始めます。

おそらく、結婚式をする理由なんて考えてもいなかったという方が多いんじゃないかな。だけど、一組一組のカップルの生い立ちを丁寧に掘り起こしていくと、これまで歩んできた道のりは十人十色で、まったく違った景色が見えてきて。

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そうすると、親御さんに育ててもらった感謝を伝えようとか、知人や友人にお世話になったお礼の気持ちを伝えようとか、やはり一般的に結婚式とは感謝を伝えたり、大切な絆を感じたり、決意を表明したりする場かなと思いますが、さらに「自分達らしい」表現を加えて【目的を持った結婚式】にすることで、おふたりにとって唯一無二の結婚式を創ることができるようになるんですね。

そうすると、おふたりの大切にしている想いや場所、キーワードなどを熟考し、こういうテーマにしましょう、このテーマをお伝えするためにこんな文面の招待状にしましょう、それじゃあこんなドレスで、こんなブーケで、メインテーブルはこんな飾りつけでと、おふたりならではの“コンセプトウエディング”が考えられるようになりますよね。おふたりがおふたりらしく大切なゲストの皆様へ感謝を伝えることができたら、その結婚式を終えたときの満足感と言ったらないと思っています!

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これまで式場主導で準備を進めていた結婚式から、おふたりが思い描いていた以上の「達成感」と「感動」の待つ、つまり“予想を超える結婚式”になるはずです。この特別な日を境に大切なゲストの方々との結びつきも強くなり、結婚式後もより豊かな日々を送っていけるのではないでしょうか。

“コンセプトウエディング”を手段として再定義

― なるほど、これまで漠然としていたおふたりの想いを引き出して明確な形にすることで、思いがけない結婚式へと昇華させるということですね。このnoteでも紹介している“コンセプトウエディング”を通して。

大串:そうですね。ただ、“コンセプトウエディング”が目的ではないということは、しっかりお伝えしておきたいです。あくまで“予想を超える結婚式”を行うための手段に過ぎませんから。

これまでも“コンセプトウエディング”をやっていこうという発信はしていたんですけれど、それぞれのウエディングプランナーにお任せしていました。そんなに一般的ではないので、受け取る人次第でただおしゃれなもの、好きな色をモチーフにしたものとか、お客様の中にはそういう認識もあったりして。

それらがすべて間違いというわけではないんですが、「私たちの指す“コンセプトウエディング”とはこういうものだよ」と今回定義し直したわけです。“予想を超える結婚式”を実現させる手段として全メンバーと共有するために。

― これまで個々に任せていた“コンセプトウエディング”をみんなで共有するってどうやって…?

大串:そこで、The ARCADIA Inc.の5店舗にそれぞれ参加してもらって10月に実施したのが、コンセプトウエディングの「スキルアップコンテスト」という社内発表会です。

(vol.6後編に続く)

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