ソフトバンクグループ15兆円の米国投資の円安を決定づけるインパクト

ソフトバンクグループが、4年間で米国に15兆円を投資することになったと報道された。これはかなりの円安要因となります。解説します。

15兆円という数字の規模感をつかみましょう。

2024年の初頭に一気に8円ほど円安が進みました。新NISAによる海外金融商品購入が一因です。なお財務省の国際統計では、2024年の1月と2月で証券投資に関わる国際収支は4兆円ほどのマイナスでした。

2024年の財務省による為替介入は全部で15兆円ほどで、投資額と同規模です。

2023年の日本の経常収支は22兆円の黒字でした。

CFTCデータで言えば、8月のキャリートレードで巻き戻ったのは30万枚分。なお、15兆円は100万枚分にもなります!!

15兆円はまったく小さな額ではないことがよくわかります。

一気に15兆円をドルに変えることはしないでしょうが、4年間つまり48ヶ月に分散しても、毎月3000億円のドル需要増加となります。

つまりソフトバンクは、今後4年間のドルの底堅さ、つまり円安の維持に貢献し続けることとなると思われます。


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