MMC『人生の勝算』編集こぼれ話
本日、YoutubeにMagicMoonCafe、本の螺旋階段第1回の動画をアップロードしました。
その中で、アイドルの歴史に触れているのですが、本筋ではないので端折っています。なので、少しこぼれ話を。(私はアイドル自体には疎いので、アイドルオタクの方からのツッコミは受け付けません、悪しからず 笑)
動画の中で下記のように言っています。(動画用の読み上げ原稿ですので、読みにくいかもしれませんが)
”少し脱線しますが、アイドルの歴史ではないですが、江戸初期の浮世絵は、吉原の花魁を描いたものが多く、当時の庶民はそれをみて、生きているうちに足を踏み入れることがないであろう吉原に思いを馳せたといいます。しかし、江戸も中頃になるとお茶屋さんの娘さんが、アイドル化していきます。実は、よくいう看板娘という言葉は、この時代のお茶屋さんの娘さんが始まりです。今で言う、会いにいけるアイドルですね。当時の人も、一生お目にかかれない吉原のアイドルより、近くのアイドルがよかったのでしょう。特に、明和の三美人は有名ですね。ちなみに、そのあとお茶屋に限らず、いろいろなアイドルに細分化するようですが、これも現代の歴史や鉄道の〜ドルのようです。なにが言いたいかというと、よくいう歴史は繰り返すですが、その後、正統派へ回帰をする歴史を辿っています。今のアイドルシーンも、いずれ正統派にいくのかもしれませんが、その正統派は当然、80年代の再来ではなく、その時代のキーワードを内包しているわけで、その流れには、本書で分析されている要素がインクルージョンされているということです。“
お茶屋さんの娘さんが人気で、中でも「明和の三大美人」笠森のお仙、柳屋お藤、蔦屋およしが有名だったそうです。
中でも笠森お仙は、鈴木春信のモデルとなり、江戸中の評判となったそうです。
お仙みたさに、笠森稲荷の参拝者が増えたとか。お稲荷さんは、商売繁盛の神様、笠森稲荷のご利益で、お仙人気が出たのか、鶏が先か、卵が先か 笑
あまりの人気にお仙グッズも売っていたそうです。(昔も今も変わりませんね)人気絶頂だったお仙は、ある日急に姿を消し、年老いた父親だけになったため、「とんだ茶釜が薬缶に化けた」という言葉が流行したそうです。お仙は、歌舞伎や永井荷風の小説のモデルになったりしています。
その後、お茶屋はお茶屋の体をなしながら、あらぬサービスを提供するお店が増え、幕府から取締をうけます。看板娘自体は、お茶屋さん以外にも広がっていきます。(今でいう○○ドルです)
この辺、まさしく時代は繰り返すなのですが、次なるブームが来る少し前に、時節を読んで仕掛けれる人が(言い換えれば、その潮流を読むのがうまい人がヒットメーカーになるのでしょう)
次に正統派(今のアイドルが邪道といっているわけではなくて、歴史が繰り返すのであれば、ある程度カリスマ性を兼ねたピンのアイドルが出るであろうという予測です。)は、カリスマ性の中に、本書で触れられていた「空白」等のキーワードを内包していると思うのです。そして、それはアイドル業界、ファンビジネスに限らず、時代のキーワードですので、どの世界にも当てはまることで、ダニエル・ピンクのいうように『フリーエージェント社会の到来』のようなスーパー個人が、日本でも当たり前になっているのかもしれません。
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