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【北海道】札幌住まいの北海道観光6月編

5月のライラック祭りが終わると、札幌もようやく初夏の訪れを感じる日がやってくるようになります。
新千歳空港に降り立つと、木々の若草色と、少しヒンヤリした空気が、いかにも「北海道に来た感」を盛り上げてくれます。

羊蹄山のリフレクション(2023年6月撮影)

ご存じのとおり、北海道には梅雨がないことになっていますが、かといって北海道はいつでもカラッとしているわけではありません。
特に6月は、北からの高気圧と、南からの低気圧の影響を受け、湿度がまあまああるけど気温が低い=ゲリラ雷雨や濃霧が発生しやすくなります。

奥尻島の鍋吊岩(2022年6月撮影)

私は、移住してきた翌年の2022年6月に、奥尻島へ観光へ行ったのですが、濃霧と大雨で島から出られないという体験をしました。
なので、6月編はその時に感じた離島観光の現実と、観光客誘致や関係人口拡大に必要なもの(不満多め)を書いてみます。

1.情報が提供されていないので気を付けて。
奥尻島では、観光パンフレット以上の「生活する為の情報」がありませんでした。
(例1)追加で泊まれるところの住所、空室情報、価格、設備やサービスがわからない
→土砂降りの中、レンタカーの車内からパンフレットとGoogle Mapを見ながら電話して、空きがあったところにお願いせざるを得ませんでした
(例2)食事ができるところ、営業時間、メニューがわからない
→レンタカーで街を流して、営業しているかどうかを目視で確認しました。
初日に行ったお店は店休で、パンフレットにもGoogle Mapにもないお店で食事をすることになりました。
(例3)公共交通(バス)のルート、バス停、時刻表の一覧性がない
→航空機での往復の予定で、レンタカーも空港近くで借りたのですが、翌日以降も欠航の可能性が高く、移動手段をフェリーに変更せざるを得ませんでした。レンタカーを返却して、島の西側のフェリーターミナルへ移動しなければならず、町のWebサイトからそれぞれPDFをダウンロードして確認し、それに合わせてレンタカーの返却時間などを連絡する必要がありました。
バス停の場所は、食事と同様にレンタカーで街を流しながら目視で確認しました。

2.なぜ情報がないのか?
たぶん、生活者にとっては必要がないから。
情報もなにも、ミニマム(むしろ不足)したリソースしかないから。

3.でも、それでいいのか?
パンフレットにも島から出られない場合は開き直るように書いてある。
自然現象だから、そこをごねるつもりは訪問者としてもない。
でも、そこを訪問者の自己責任とするのは、観光地としてどうなのか?
なぜ、想像力を働かせることができないのか?

4.本当に訪問者の為になることを
1)資源が乏しい観光地においては、来て欲しくない(もてなしができない)時期があるなら明示して欲しい
→民宿は島への出張者で一杯、場違い感が甚だしかった
2)交通手段のリスクを明示して欲しい
→航空機や船舶の季節別の欠航率があれば、リスクがある時は行かない選択肢も取り得る
3)訪問者をもう少しサポートして欲しい
→前泊施設や観光案内所が、訪問者のニーズに答えられるように
→Webでの情報提供(バラバラではなくポータルを)

奥尻島からはフェリーで脱出(2022年6月)

たまたま奥尻島へ行った時に感じたことをつらつらと書き並べましたが、北海道の(日本の?)観光スポットは多かれ少なかれ似たところがあります。
日本人でさえこんなに不便に感じるのに、インバウンド招致などとは鼻で笑ってしまいます。

よさこいソーラン祭り平岸通会場(2023年6月撮影)

とはいえ、6月の北海道は、札幌のよさこいソーラン祭りなどのイベントもあり、年1回しか開催されない函館競馬もあります!
気候的にはまあまあおススメです。(フォローになってない・・・)


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