世界にはそんなにたくさん「定理」はなくて、たとえば熱量保存の法則とmeiyo。
ちょっと前にすこし大きいスピーカーを買いました。
ま、スピーカー界(てゆーの?)ではオモチャみたいなものだとは思うのですが、私(若い頃に色々あって耳があんまりよくない)のような音痴には分が過ぎるような感じのやつです。しかもおしゃれです。
で、その自慢のスピーカーで(そう、自慢をしているのだよ。だから演技でいいからうらやましがってくれるとうれしい)、昔聞きまくったCDとか昔買ったけどあんまりピンとこなかったCDを今になって聞きまくったりしています。ちょっとだけ高めのお酒を用意して、いままでよりもちょっとだけ大きめの音で。
そうすると、伝わってくるような気がするんです。昔聞いてた頃には聞こえなかった音だとか、昔聞いてた頃には気づかなかった作り手の「熱量」みたいなものとかが。
「熱量保存の法則」はクリエイティブの世界にだって
おぼえてますか?「孤立系のエネルギーの総量は変化しない」っていうやつ。(中学でやったのかな?高校だったのかな?)
で、私つねづねこれって人がする活動全般にもあてはまる「人生の定理」じゃないかと思ってるんです。
最初に誰かが発した熱は、それを伝えられた人の心や思考になんらかの影響を与えるっていう形で保存されていて、
だからぼくたちは頭や心に浮かんだことをいかにそのままの熱量で自分以外の外の世界に伝えることができるのか、のために文章を練ったり、映像の精度を上げようと四苦八苦したり、より好ましい「伝え方」を模索して七転八倒したりしていて、
つまり最初の熱がそのままに美しく、効率よく(←物理の世界では最高の褒め言葉のひとつさ)伝わったものが「いい表現」ってことなんじゃないのかなぁと。
ラジオアプリから伝わって来た小さな熱量
先日、知人がパーソナリティをつとめるラジオ番組を聞いていたら、そこで流れた曲がなんとなく印象に残りました。
べつに自慢のスピーカー(しつこい)で聞いてたわけじゃなく、移動中にスマホのラジオアプリからの小さな音で聞いてたのですが、なんというか「お?」という感じの熱があるなぁっていうふうに。
で、なんかいろいろ縁あっていまその曲の音源が私の手元にあります。
meiyoというアーティストの「数字は嘘をつかない」という曲です。https://note.mu/meiyo_music/n/n8116fa2215aa
前述の「知人」というのはバラエティプロデューサーの角田陽一郎さんで、meiyoのプロデューサーも角田さんなので「なんだハットリ、提灯持ちのステマかよ」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんがちがいます。
ぼくはこれでも広告屋としてそれなりの実績(広告賞の獲得数も含めて多分みなさんが想像するよりずっと大規模かつ国内外で。自分で言うのはいやらしいですが自慢ではなく、半端に謙遜すると角田さんに対しても失礼にあたると思うのできちんと事実を書いています)がありまして、
提灯の持ち方の華麗さでメシを食ったり食わせてきたりしたグローバルレベルの提灯持ちのプロフェッショナルなので、半端な報酬で提灯持ちを請け負ったりはしませんし、ちょっと知人に頼まれたぐらいでは動きません。(で、そもそも角田さんから「紹介してね」的なことを頼まれたこともないですし、角田さんはそういう中途半端なことを言わない方です。)
かつ、このnoteはぼくが個人的に(報酬も出ないのに!)書いてるもので、もっと言えばここではマーケティングやコンテンツクリエイティブに関わる同志たちのモチベーション向上に少しでも寄与できるようなことを発信するための場所にしたいなぁと考えているので、「ステマ」的な誤解を招く可能性のありそうなことはむしろ避けたいぐらいに思っています。
でもこうやって書いているのは、meiyoの音楽からぼくが感じた「熱量」がぼくには心地よかったので、もっと多くの人にも伝播したら素敵だなぁと思ったからです。
できればいつもよりちょっとだけ大きな音で聞いてみたら、軽やかなラインの奥にあるあの「熱量」がより伝わるんじゃないかなぁと思います。おせっかいですみません。
でもまぁ熱量保存の法則は、「数学も証明してる」ですからね。(←なに言ってるの?と思った方も聞いていただければわかりますよきっと。)
よろしかったらあなたもぜひに。