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【宛名のない報告書①】繊細なおじさんの安全な惨状


昨日、夜中にベッドから落ちまして。

で、うちには犬がおりまして、小さな犬種の老犬の兄弟なのですが、

私といっしょの部屋で寝ておりまして、上の子(茶色い)は私のマクラが大好きでして、かわいいことに寝るときにはかならずアゴを乗せてきまして、

犬も暑くて寝苦しかったんでしょうかね。
なんかぐいぐい押してきまして、でこちらもそれをよけながらだんだん妙な姿勢になってくうちにどしーん!と…。

あ、ちなみに下の子(黒い)も小さい頃は私のマクラが好きで二匹で取り合いなんかしてたんですけど、ほら、あの、あれ、そう、加齢臭って首の後ろのほうから出るっていうじゃない?

で、ね、かなしいかな、弟犬はだんだん私のマクラに近づかなくなってきましてね、まぁ犬の嗅覚は人間の1億倍あるっていいますからね。正確な数字は私もさっき「いぬの気持ち」のウェブサイトで調べた知識なんですけどね。

おとうさんさみしいけど、まぁそんなに鼻がいいんじゃ無理もないかなぁと。で、たぶんお兄ちゃんのほうはもう年だから鼻がバカになってるのかなぁと。

で、ね、私の加齢臭のことはともかくとして、

まぁ私がベッドから落ちたその音でもう二匹が二匹とも吠えるの吠えないのって、まぁ吠えたんですけど、とにかく上を下への大騒ぎ。

そんな真夜中のわんわん大合唱に包まれながら、自分でも一瞬なにが起きたのかわかんなかったんですけどね。

ぼんやりアタマで思い返してみるとどうやら、ベッドから落ちながらサイドテーブルにごーんとアタマをぶつけて、その衝撃でアタマが残る姿勢をとりつつ身体がぐいっと捻れるカタチで腰のあたりから受け身なしでどーんと床にいったような気がするなぁと。

あ、で、よく「酔っ払いはケガしない」っていうじゃないですか。うまくチカラが抜けてて身体がやわらかくなってるからって。私の場合もよくしたもので(謎)、例によって前日お酒飲んでたおかげなのか、ひどく捻った感触があるわりに体幹はそんなに痛くない。

むしろ痛いのはしたたかに打ち付けた腰のほうで、目が覚めてくるにしたがって「アイタタタ」と。

と、思ったら耳の後ろから首スジにかけてを、ちょっと粘り気のある液体がつつーっと走ったわけですよ。

そりゃもうドキッとしましたね。

確かにサイドテーブルにはぶつかったんでその衝撃が側頭部に残ってはいるんですけど、あんまり痛くはなかったんです。むしろ痛いのは腰のほうなのに…

で、ねぇ、そのときなぜかもう秒でイヤなこと思い出しちゃいましてね。

私、昨年の暮れにちょっと奮発して買った生ハムの脚さばいてたのですが、専用の脇差みたいな大きい刃物が骨ですべって、コーン!と左手の中指に直撃しまして、最初は刃物持ってて捻った手首のほうが痛くて「イテテテ」とか言ってて、でもパッと見たら左手はもう血がだらだらで白いのがぱっくりご開帳…。

あと、若い頃、スケボーの練習してるとき、ランプ(スノボのハーフパイプみたいなやつです)に入ってる友達が結構なコケかたをして、打ち付けた膝を抑えて「イテーヨー!」とか言ってるのですが空いてるほうの手が肘から外れて変な方向にぷらーんって…。

要するにね、最初は大きいところのほうが痛く感じるのですが後から考えたらもっとやばいケガしてるって判明するんだよなー

ってのを兄弟犬の吠え声を浴びながら瞬時に思い出したわけですよ私は。

で、思い切って側頭部に手をやってみたら、もうびっちゃり濡れてるわけですよ。汗よりもっと粘り気のある液体。

うわっ!って思ってバランスを崩して手をついたら床までびしゃびしゃなんですよ。

もう、えーっ!!!って。あー、うわーっ!!!って。

そうするともうだんだんとアタマのほうも脈に合わせてズキズキ痛み始めてきましてね。

えー!どーしよー!?ワンワン、ズキズキ、ワンワン、ズキズキ…

え、まじで?え?え?ズキズキ、ワンワン、ズキズキ、ワンワン…

なにこれ、絶対、有刺鉄線電流爆破の大仁田厚みたいなやつじゃん。やべーなー、もう参ったなーと。

ただ、まぁ、私も大人ですからね。現実から目をそむけているだけでは何も変わらないってこともちゃんとわかっているわけですよ。伊達にエヴァのDVDボックス持ってるわけじゃないのですよ。逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ。

というわけで意を決して、つけたのですよ照明のスイッチ。

ジョン・レノンは言いました。IMAGINE. さぁ、想像してごらん。

一瞬明るさに目が眩み。少しずつ開ける視野。そこに広がる一面の…



ファブリーズの海でした。

サイドテーブルにおいてあったのが私がぶつかってその上に倒れこんだ衝撃で容器のフタがとれて(ってゆーかメキっと折れて)中身がこぼれ出てたんですねー。

びっくりしました。びっくりしたけど、なんか一気にばかばかしくなって、ベッドの上からマクラをとって、こぼれたファブリーズに押し付けて吸い込ませて、そのまま寝てしまいました。

朝起きたら、よくしたもので弟犬がひさしぶりに私の枕元にいましたね。偉大だなぁファブリーズ。

でもお兄ちゃんはファブリーズの香りが好きじゃないのでマクラには寄ってきませんでした。

このエピソードから学べることは「ものごとには一長一短があるよねー」ってこと!

ではなくて、本当はこんなこと書いてる場合じゃないけど(全然、別件ですのでご心配なく。いや誰かに優しく心配してほしい…。)なんか深刻になり過ぎるのもよくないからまぁいいんじゃないのかなーってことで、

よくわかんないけどおじさんこれからもがんばるからよかったらみんな応援してくれよな!ってことですかね。

ちなみに私、太ってるので打ったはずの腰ももうあんまり痛くありません。ZOZOスーツ届く前にやせたいなぁ。

では。








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