眠れない夜に偶然出会った文章のことなど。
時差のある場所にいる。
眠いはずの日中にとても緊張しているので
滞在一週間にして、一日中まったく眠れなくなってしまった。
リンクをたどって出てくる文章を、
次から次へと読んでいくのが止まらない。
人様が過去に書かれたものを勝手にいまさら引いてくるのは
あまり好ましくないことなのかもしれないけれど、とても心にのこったので書き留めておく。
Shinobu_kakiさんの『仕事という病。』https://kakiwo.exblog.jp/i16/
「自分の子供を入社させたい会社かどうか」
というのは明確にして残酷な問いである。
実際、一部を除いて、そんな幸運なケースはあまりないのではないかな。
昔のこと。
「次の世代の人たちが”ここではたらきたい”って言ってくれるような会社にしたい」と言ったら
「世襲とか考えてるんですか?最低ですね、ヌルいし」と言われたことがある。
そのときのことを思い出すと今でもなんというか憤りと悲しさと情けなさとがドロドロまざって込み上げてくる。
今となっては単純にお相手の文章読解力の問題のような気がしないでもないのだけれど、Shinobu_kakiさんみたいに書けてたらちゃんと伝わったのかもしれないし。
羽生善治名人の言葉。
「自分は生まれ変わっても将棋指しになりたいが、自分の子供は絶対に将棋指しにはさせたくない」
元の文章が見当たらないので真偽のほどは定かではないのだが今でも好きな言葉のひとつ。
仕事は楽しい。
仕事は厳しい。
でもってその仕事を一緒にしているその人はみんな誰かの大事な子供。
そんなのぜんぶ当たり前だと思っているのだけれど、その当たり前だとぼくが思っていることを、なんというか勢いで雑に扱う人がぼくは怖くて、いろんなところで雑に扱われている感じがするのもぼくには怖い。
年齢が上がって”仕事の場”から排除される可能性が高まってくるにつれて怖さが増してるような気もする。
自分のこと。
生まれ変わってもコピーライターをやりたいなぁとは思う。
ずいぶん前にもうコピーライターではないのだけれど、
そう思える仕事に一時でも就けたのはとてもしあわせなこと。
まぁ死ぬまでいられなかったのは残念といえば残念だけど
業界自体がこうなのでそこは言っても詮ない話。
じゃぁどういう未来になったらいいのかなってことを考えてたら
なんかちょっとだけ眠れそうな気になってきたので寝ます。
おやすみなさい。