温存手術後のマンモトーム生検~痛さと凹み~
術後3年半目の定期検査でひっかかり、マンモトーム生検をすることになった。
4年前はエコーで腫瘍を確認しながらの、コア針生検というのをした。これは黒ひげ危機一発とピアッサーを足して2で割ったようなものだった。組織を取る瞬間、バチンという音ともに衝撃波があった。
コア針生検とマンモトーム生検の違いをよく分かっていなかったけれど、マンモトーム生検の方が針が太いよう。マンモグラフィ画像で確認しながら取るため、その間ずっと乳房は挟まれたまま。組織を取るときの衝撃波はない。値段は私の通っている病院で、前者は8千円強、後者は2万4千円強。
手術した胸に生検って激痛では、、、と戦々恐々と向かった。
位置決めと注意点
椅子に座った姿勢で、乳房を縦に挟む形で実施した。
まずいくつか注意点。
検査中はとにかく動かないようにして欲しい。
気になって乳房の方を見てしまったり、ビックリして後ろにのけぞると、乳房も動いて調整した位置がずれてしまい、再調整しなくてはいけなくなる。
驚かないように検査中は逐次声がけするが、特に問題なければ返事はいらない。
目線の助けとなるようテレビを置く、それを見ていると良い。
などなど、、、。
その後は取りたい石灰化がちょうど良い位置に来るよう、撮影しながら調整していた。
普段のマンモグラフィでは左(健側)に比べて特別痛いということはなく、むしろ手術前の方が痛かったくらいだけれど、さすがに色々とひっぱったり試行錯誤して挟まれているため痛かった。
位置が決まったらまずは麻酔から。
局所麻酔を3回
奥の方にもしっかり麻酔をかけるため、計3回打った。
チクッとしたのは最初の1回のみ。
あとの2回は刺した瞬間はわからなかったけれど、中のほうでジワーッと痛い感覚はあった。歯医者の麻酔のような感じ。
しっかり時間をかけてゆっくり打っているため、最後の方は結構辛かった。ちなみにこの針はかなり細いもので、採血の針よりも細いそう。
その後はしばし麻酔が効いてくるのを待った。
いよいよ生検本番
乳房の方は見れないためよくわからなかったけれど、ある程度大きな音が1回した。「大きな音がするので看護師さんが耳を押さえます」と言われ、確かに「ボファッ」というような音はした。乳房には何の感覚もない。
その後の流れを考えると、何らかの処置をしたのだろうけれどわからなかった。
その後、3回くらいブーンという音がした。
音がするときやどこかに触るときは声がけをしてくれたけれど、「切開する / 組織を取る」という声がけはなかったため、2回目の音まではまだ始まっていないと思っていた。
3?4?回目の音のときにやや乳房に違和感を感じたため、この音のときに取っているのではと気づいた。
最後の音の後に終わったと言われたため、多分そう。
取った瞬間も、切開した瞬間もわからなかった。
麻酔すごい。
圧迫されていた乳房がようやく解放された。
20分くらい挟まれていたと思う。
動いたらいけないため、体勢にも疲れた。
すさまじい止血
その後はベッドに仰向けになり、すさまじい止血が始まった。
一連の流れの中でこれが一番辛かったが、検査が終わった達成感で耐えられた。
手術の影響で、普通の皮膚より硬かったり伸びにくかったりするそう。取りたかった位置が皮膚に近い場所だったため、普通よりやや大きめの傷になったとのこと。
結構たくさん取った、3回?4回?取ったと言っていたと思う。
まず先生が10分かけて止血してくれたけれど、押さえるのではなく、ありとあらゆる方向に乳房を揉み押さえる感じだった。
血を絞り出しているようなイメージ。
これが痛くて痛くて。
何せ手術している乳房だ、、、今でも日頃からたまに痛いことはあるし、違和感もある。
それを先生の渾身の力(女医さんだった)で揉み押さえるとなると、どんなに控えめに言ってもかなり痛い。
その後は看護師さんにバトンタッチされ、さらに10分くらい止血していた。
看護師さんはひたすら押さえていた。
最後に先生がダメ押しの揉み押しをしながら問題ないことを確認し、傷跡に防水テープを4枚貼り、その上にガーゼと脱脂綿をテープで固定したらバストバンドを巻いて完成。
バストバンドはLサイズを買っていたけれど、大きかったようでテープが背中の方に来ていた。
この固定は前回と同じ。着物を着るときの苦しさに似ているけれど、倍苦しい感じ。
翌日の朝までこのまま過ごし、この日はお酒や運動はNG、お風呂もシャワーもNG。濡れるのがダメなわけではなく、温まると止血の妨げになるからダメとのこと。
翌朝になったらバストバンドとガーゼ類を取り、防水テープは残す。これは1,2週間つけたまま。翌朝からシャワーはOK。湯舟は2,3日経って傷口の様子を見ながらとのこと。
3時間くらいは麻酔が効いているけれど、痛かったら市販の痛み止めを飲む。
検査室に入ってから、大体1時間。
これで終了。
その後の痛みと出血
3時間が経過する少し前に、念のためロキソニンを飲んだ。
それほど痛みは気にならなかったけれど、痛くなったら嫌だから。
その後は特に飲まなかったけれど、当日と翌日はたまにズキッとすることがあった。常時痛いことはないため、それほどは気にならなかった。
翌々日以降は痛いというほどではないけれど、引っ張られる感じや鈍痛が手を伸ばしたときや体勢などによってある。
ということで痛みは問題ないのだけれど、血が止まらない。
まず翌朝ガーゼを外したら、ガーゼにかなり血がついていた。
ボールのような脱脂綿とバストバンドまで到達するほどではなかったけれど、ガーゼは全体的に赤かった。
「ゲゲッ」と思ったけれど、まぁ大丈夫だろうと思い、念のため下着の間にガーゼを挟んで出かけた。
その後、夕方にガーゼを確認したら血がにじんでいた。
下着まで汚れるほどではないけれど、まだ出血している感じ。
さらにその翌日も1円玉くらいの鮮血がガーゼについていた。
その後はさらに少量とはなったものの、今日に至るまでまだ完全には止まっていない。
こういうものなのか、血が止まりにくい体質なのか。
生検に向けて採血をしたとき、5分押さえてもまだ血が止まっていなかった。追加でもう5分押さえたら止まったから、特に看護師さんには言わなかったけれど、ゾラデックスの注射でも止まりにくいことがある。
血液サラサラにする薬を飲んでいないか聞かれるが、飲んでいない。
ただこれは少し気になることがあって、薬は確かに飲んでいないけれど、高濃度ビタミンCのサプリを飲んでいる。
もう7年近く美容のために飲んでいるのだけれど、術前の薬剤師さんとの面談のときに、「ビタミンCを飲んでいると血が止まりにくくなることがある、手術までは飲まないように」と言われた。
子宮筋腫の手術のときは言われなかったから、手術によってか病院によって方針が違うのかもしれない。
採血の血が止まらないときにこれを思い出して、生検まで5日程飲んでいなかったが、それまで飲んでいた影響か否か。
結果を聞きにいくときに患部も確認するだろうから、その時に聞いてみようと思う。
内出血はするかもしれないと言われたけれど、今のところ青くも黄色くもなっていない。
乳房の形が崩れた
翌朝バストバンドを外したとき、一番驚いたのは生検した箇所がかなり凹んでいたこと。あきらかにボコッと凹んでいて、結構驚いた。
元々右側の方が大きかったこともあり、術後も正面から見た分には左との差はわからなかった。腕を上げたり、力を入れると傷口のあたりが多少凹んで見えたけれど、時間の経過とともに気にならなくなっていた。
ガッツリ摘出していた印象だったから、どうやって寄せたのか不思議だったけれど、主治医の先生すごいなと思っていた。
それが、正面から見てもハッキリ違和感としてわかるほど凹んでいた。
ガーン!!!!と思っていたけれど、今はなじんで来たのか、多少マシになって来た。傷口が直ったら、形が整うように脂肪を動かすようマッサージしてみよう。
あとは神のみぞ知る。
クリアできることを祈るばかり!!!