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第32回デザイン基礎学セミナーの所感
わたしの生きがいのひとつが、『デザイン基礎学セミナー』の受講。
デザイン基礎学セミナーとは…
九州大学大学院芸術工学研究院 デザイン基礎学研究センターの講義で、誰でも参加できる講義です。
デザインの新たな可能性を切り開き、その活動領域を拡張するために、デザインとは何かについて根本から考えます。デザインはアートやテクノロジー、社会とどのように関係するのか(デザインの存在論)、デザインの歴史の中でデザインの知はどのように変容し発展しているのか(デザインの認識論)、様々なデザインの領域は身の回りの生活とどのように関係しているのか(デザインの体系化)、デザインは何のためにどこに向かおうとしているのか(デザインの倫理学)について、文献調査や実践者のインタビューを通じて研究しています。
今回のテーマは、『システムと抵抗:デザインの限界点をめぐって』
社会課題の解決において、シスメティックデザインは有効だし、もっと勉強したいなと思いました。
のと同時に、インターセクショナリティの概念とも通じるなと感じ、どちらもあらゆる交差性や複雑性を包括することの難しさ、どうしてもこぼれ落ちてしまうことがありうるある種の限界もあるなとも思ったのが正直なところ。
シスメティックデザインやインターセクショナリティもフェミニズムもそうだけど、あくまで概念・思考手段であって、現存する社会課題全部に有効かどうかなんてわからないし、それらの認識も人それぞれ違う。
そう、人それぞれみんな違うんだよ。
※参考にACTANTさんの記事を紹介して終わりにします。