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意外と知らないおむつの歴史の話

こんにちは、かっちゃんです!


いきなりこんな話で恐縮なのですが、先日パンツ姿で食器を洗っていたところ、水がパンツにかかってしまいました… 別に大した量でもなかったので気にはしなかったのですが、そういえば小さい頃のおむつって吸水性すごかったんだろうな…なぜかふと思ってしまったのです(笑)


少し前置きが雑ですが、今回はおむつについて!!
今回も2章に分けてます。1章は歴史を中心に! 2章(次回投稿)は布おむつ、紙おむつについてと、最新のおむつ事情について!ということで早速目次から!


1. おむつの歴史~漢字編~

突然ですが、問題です!
みなさんはこの漢字を読めるでしょうか?

「襁褓」



これは「むつき」と読みます。この言葉はおむつの語源になった言葉とされ
むつき→おむつき(丁寧語)→おむつ、という変遷があり、現在のようにおむつと呼ばれるようになっています。


別の読み方で「きょうほう」という読み方もあり、赤ちゃんを指したり、産着を意味することもあり、13世紀に書かれた平家物語にも出てくるくらい古い言葉です。


ちなみにおむつのことを「おしめ」と言ったりしますが、「御湿」(おしめ)が由来とされています。


読み方のところから始まりましたが、本格的におむつというような形で出てきたのは江戸時代頃ではないか、とされています。当時は綿布・綿素材のむつき、が使用されていたようですが、綿は効果ということもありごく一部の方々にしか使われていなかったとされています。ただ面白いことに、その他大多数の人々はどうしていたかというのがあまり文献がないんですね。


予想ですが、そもそもおむつなるものを身に着けていなかったのでは?と思います。産着にくるまり、成長すると袴や浴衣、着物を身に着けるようになっており、ふんどしはあれど、下着という下着は幼少期は身に着けていなかったのでは?と思います。もしこの辺詳しい方いらっしゃったら教えていただきたいです。



2. おむつの歴史~時代編~

先程江戸時代から登場したとされると書きましたが、それ以降はどうでしょうか?記録として残り始めているのはかなり近現代で…時系列で書いていくと…


1910年頃
各家庭で綿の古着や、さらし綿でつくられた輪の形や、長方形の布おむつが使用され始めたとされています。


1940年代
スウェーデンで紙おむつが発明。
ドイツからの綿花の輸入が止まったことによる代用品としての発明。欧州で普及し始め、戦後はアメリカでも使用されます。


1950年頃
正方形や三角形の布おむつも普及していったとされています。また、紙おむつがここで初めて登場します。紙綿を重ねて袋で包んだものが最初の紙おむつだったそうです。
アメリカでパンパースが誕生しました。


1960年代
乳幼児用のライナーの発売が開始。
布おむつの内側に敷き、水分を通して固形物を残さないという役割を果たすものです。ただし価格が高く、あまり普及されなかったとされます。

また紙おむつも徐々に進化していき、肌に触れる部分が不織布+防水紙という組み合わせで機能性が高まります。


1970年代
アメリカより紙おむつが輸入され販売。
立体裁断により、腰の二か所をテープで止め、おむつカバーとおむつの両方を兼ねる画期的な商品でした。


1980年代
国産のテープ型の紙おむつが登場
ムーニーが誕生したのも1980年代です。
グーンの前身にあたるおむつが誕生したのも1980年代です。


1990年代
パンツ型の紙おむつが登場し、履きやすさの機能性が向上しました。


おむつの歴史、特に紙おむつの歴史はまだ100年も経っておらず、かなり最近の出来事であるということが言えます。ただし、着実に進化しているというのは事実で、現代技術と組み合わせたおむつも登場しています。こちらは次回記事で触れていきます!


そんなおむつですが、そもそもおむつってどういう役割が期待されているのでしょうか?



3. そもそもおむつってどんな役割?

言うまでもなく、排泄物を保持し、漏らさず、というところが一番かと言えます。

下記論文より、非常に的確にまとめた9つの特性があったので引用します。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fiber/60/5/60_5_P_116/_pdf

①排泄された尿などの短時間吸収と保持
②排泄物の漏洩防止
③排泄物と皮膚の接触防御
④かぶれ防止
⑤装着による不快感の除去
⑥排泄後の処理の簡便さ
⑦製造に必要なエネルギーと原料消費の削減
⑧最終処理までの過程での環境負荷の低下
⑨環境の衛生状態の保持


という特性・役割を持つことが重要だとされています。
言葉にしてみると確かに全てそうだな、ということばかりです。


①から⑥に関しては、幼児やおむつを替える側の目線、⑦以降はもう少し広い目で製造や環境からの目線ですね。これらすべてを満たすことが最適なおむつということが言えますね。


昨今では紙おむつの生産量が年々増えており、またその分廃棄量も増えているということが言えます。子どもにとって大切なおむつが、子どもの将来もいろんな視点から担っていると考えると、おむつ一つとっても大切なことが学べるような気がします。


と書いていたらまだまだ続きそうなので、今回の記事はここまでとします!次回は紙おむつと布おむつの比較、最新のおむつ事情について書いていきます。


次回もお楽しみに!!


おわり


●今回参考にしたもの●
日衛連紙おむつNews No.47
ポリオレフィンについて
紙おむつについて
布おむつの歴史
おむつについて
紙おむつの構造と技術開発

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