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【ザンリーグ観戦記】一度外れた歯車は戻らない【企業リーグ2023グループA#9】
文:億尾ほうこ
企業リーグのグループAでは優勝候補と目されているSuneight
しかし、ザン王Yやま選手がまさかの2戦2ラス
オーディション1位のわき選手も花4放銃でラス
3戦3ラスで大きく沈んでいます
シーズンはまだ残っているとはいえ、このままではいられません
Suneitからは企業リーグ初登場の新川綾乃選手
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麻雀の実力は未知数ですが、チームの救世主となり得るのでしょうか
レギュラーシーズンは5チーム中3チームが勝ち抜けとなります
それゆえSuneightには沈んだままでいてもらいたいのが上位チームの本音でしょう
現在首位の予想屋マスターよりもも選手
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現役メンバーの強かさを発揮できるか
そして令和の虎からモロヒロタ選手
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今回は虎ポーズは封印
大人しい入場ですが、きっと前回に続く特大トップを狙っていることでしょう
三者三様の思惑がある中、闘牌の開始です
毀れた歯車
東一局、初めに動きだしたのは西家のモロヒロタ選手
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大三元も見える手牌から軽快に🀅をポン
そして🀄を重ねて大三元が現実的に見えてきます
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ここからは、🀆引きの大三元の可能性も残して打🀞とします
🀞は🀚🀛🀜の面子がそばにあるため🀙🀜🀝🀞🀟🀠の6種のくっつきで非常に強力です
🀔周りの場況が良いという情報もないので、効率だけで見ると🀔の方が弱いです
しかし、この手が大三元にならなかった場合には發中ドラ1で現状3飜です
🀔にくっつけることさえできれば最低でも満貫になるので、4000点になってしまうルートを拒否していきます
この狙いが見事に成功
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🀓を引いてきたことで大三元とはお別れですが、満貫の両面待ちで最速聴牌です
一方、南家の新川選手はかなり難解な手牌になります
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🀜🀝🀠🀖の四択になるでしょうか
それぞれのメリットを考えてみましょう
打🀜は筒子の🀛🀞🀡の二度受けを残しつつ🀗受けも残した形
並び対子もあるので、🀛🀞🀡+🀟🀠+🀗🀘の7種受けです
🀛🀞🀡を引いてくると🀛🀞🀡になりますが、🀟🀠🀗🀘が埋まると双碰になってしまうのがデメリットです
しかし、🀟🀠🀘の場況は良いので双碰のデメリットはやや薄いです
また、🀕を引いた際には🀟を切って二度受けを解消できるという一手先の変化も追うことができます
打🀝は両面+嵌張対子かつ七対子の一向聴に受ける一打です
🀜🀞🀡🀗🀘に加えて🀔🀕でも聴牌になる7種受けです
赤ドラを切ってしまうこととドラ🀛も受け入れられないこと、単騎になる受け入れが増えるだけなことから、🀝切りはあまり推奨されませんね
打🀠は両面+嵌張対子に受ける一打です
🀜🀞🀡🀗🀘の5種受けです
両面部分を固定することで、🀜🀗🀘引きで両面立直が打てる点が魅力ですが🀞🀡引きの形が悪いことは気になりますね
打🀖は🀗の受けを嫌う代わりに上で挙げた筒子の受けを全て拾う形です
🀛🀜🀞🀟🀠🀡🀘の7種受けになります
🀜と🀖からの選択になりそうですね
🀗が2枚切れなので🀖も🀜も受入れの見た目枚数は全く同じです
🀕引きの変化が追える分やや🀜切り優位に思えますが、主な争点は🀜を見切るか🀗を見切るかです
新川選手は打🀖として🀗の受入れを諦めました
しかし、引いてきたのは裏目の🀗
![](https://assets.st-note.com/img/1682546297611-7gDdc9xbRB.png?width=1200)
再び選択を迫られます
新川選手の選択は打🀘
ここで打🀘とすると🀓🀖の両面を固定することになります
すると🀓🀖が先埋まりしない場合、筒子の受入れである🀜🀞🀟🀠🀡どれを引いても振聴🀓🀖になってしまいます
ザンルールはフリテンリーチがオープン条件ですのでほぼ打てないものと言ってよいでしょう
フリテンは極力回避したいところです
ここは現状の受入れを維持する打🀗か🀘雀頭の選択が取れる打🀜のどちらかが良い場面です
🀖切りは場況に対応した一打だったのですが、裏目を引いてしまったことで動揺があったのか歯車が狂ってしまいました
ラスト1枚の🀞を引いてくるのですが
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5枚見えのフリテン🀓🀖には取れません
ここは打🀘として筒子を厚く持ちつつタンヤオに寄せていきます
![](https://assets.st-note.com/img/1682547163565-DVs5MVW5G3.png?width=1200)
ドラの🀛を引いたことで聴牌復活
🀜切ると🀔単騎、🀗切ると🀜単騎です
見た目枚数は🀔の方が多いですが、🀗切りの方が安全なことと、筒子引きによる待ち変化がしやすいので🀗を切っていきます
モロヒロタ選手と新川選手がそれぞれの聴牌に向かっていく中、親番のもも選手も選択を乗り越えながら聴牌を目指します
![](https://assets.st-note.com/img/1682547365780-MdapZa39y6.png?width=1200)
🀟🀡の嵌張を外して浮かせていた🀟を重ねます
一向聴で6ブロックですので、どこかを外していかなければいけません
もも選手は1枚切れの🀒を見て嵌張を外す打🀑としました
一向聴での3対子形は弱く🀏も1枚切れで受け入れは劣ります
それでも枚数には大差ないので、不確定な🀒よりも山に確実に生きていそうな🀏を狙っていきます
そして手牌は思わぬ方向へ
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赤🀝を引いてきて再び選択
今の手牌での🀠の役割は🀞🀡引き戻しによる聴牌受入れの増加ですが、🀝を引いたことで🀞は受け入れられるようになりました
🀡が3枚切れなので🀠の働きはほとんどないと言えるでしょう
🀝切るか🀠切るかかと思いきや
もも選手の選択はここから打🀗とします
モロヒロタ選手の仕掛けに対して🀝が非常に切りにくいですね
🀞切ってからの打🀆は、手牌に🀞よりも1切れの🀆が欲しかったということです
🀞裏筋の🀚🀝はもちろんのこと、安牌としての🀆ならば🀞先切りの🀝🀠や🀜🀟もありえます
筒子全体が切りにくくなっていることから、打🀗とすることで筒子を切らずに済む七対子の二向聴に戻して再度復活を狙います
そして、七対子の一向聴にまで戻したところで面子手にも復活できるツモがやってきます
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🀁を引いたことで🀕を切ると🀏🀚🀝🀞🀟🀠(🀡)の受けもある面子手一向聴に復活
🀝を切らずに迂回していましたが、ここで攻撃に切り替えます
無筋の🀕が毀れ落ち、モロヒロタ選手がロンの発声
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發中赤1表1で満貫のロンアガリです
裏目を恐れない
東二局も跳満のツモアガリと、二連続アガリで親番を持ってきたモロヒロタ選手
親番では独自の手順を繰り広げます
![](https://assets.st-note.com/img/1682548955808-ADWXxumEKB.png?width=1200)
2巡目に🀆を重ねたところ
モロヒロタ選手はここから打🀛とします
🀛を切ってしまうと🀚🀜を引いた時に両面搭子を失ってしまいますね
🀛たとえば🀛に🀚がくっついた場合には以下の形になります
🀑🀓🀔🀕🀖🀖🀚🀛🀞🀞🀟🀡🀆🀆
索子は対子フォローがついて強い2ブロックなので触りません
🀛から両面搭子ができることによって🀞🀞対子+🀟🀡嵌張という弱い2ブロックが🀚🀛+🀞🀞🀟という両面+両面対子というとても強力な2ブロックになります
🀙引きの嵌張搭子すら現状よりも強いブロックになります
自身が親番での2巡目です
この巡目では安全牌🀁に孤立🀛を超える価値はありません
また、🀛切りには見えにくいデメリットがまだあります
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