【ザンリーグ観戦記】迫りくる対子場や清一色、やれんのか?【企業リーグ2023グループB#5】
文:億尾ほうこ
グループBも4戦が終わったところで、少しずつチームの差が開いてきました
第5戦では、現在1位のライフデザインパートナーと最下位のアルタイルジャパンの対決となります
1位のライフデザインパートナーからは、企業リーグ初登場のぴーすけ選手
ライフデザインパートナーの社員さんだそうです
堀内選手と桐生選手という鉄強2人組に加わる3人目の実力は如何に
そして、現状最下位のアルタイルジャパンからはシバター選手が連投です
連戦ということで軽い入場
和了率0%ということは初戦でアガれなかったということです
自身の二戦目で初アガリを掴むことはできるのでしょうか
そして3人目、西家に座るのはカジノ部より高田まさひろ選手
手をこねながら飄々と入場
カジノ部は2着3着ときて、ここではトップが欲しいところ
雰囲気は頼りなくも見えますが、よく見ると獲物を狙う目をしています
それでは、闘牌の開始です
やれんのか?
ベタオリ、やれんのか?
東一局、親番のぴーすけ選手が搭子選択を迫られます
🀃を暗刻にしたことで、🀙🀚を切るか🀕🀗を切るかと言ったところ
索子の嵌張は残しておくことで🀔引きからの変化だけではなく🀐🀓引きなどでも複合形を作ることができより広く受けられます
形だけなら筒子を切りたいですが、その辺張に含まれる🀚はドラです
ぴーすけ選手は少し悩んで形優先の打🀙としました
そしてすんなりと筒子の両面部分から埋まります
この🀜を引いて少考を挟んで嵌🀖待ちで先制リーチ
役ありなのでダマも選択肢には上がりますが、北と赤🀝で2飜あるので立直による打点上昇の恩恵がとても大きいです
この親立直を受けてオリていた南家のシバター選手
ツモってきた牌を零してしまいます
まあよくあることです
落ち着いて零してしまった牌を戻し、先ほど西家が切った🀁でオリていきます
おや
手牌の右から二番目に、手牌にあるべきではない牌が置いてありますね
どうやら手から落ちたのは花牌だったようでオリることに意識が傾くあまり抜くのを忘れてしまったようです
花牌は抜かなくても咎められることはありませんが、河に切ることができないため手牌の枚数が少ない状態で麻雀をしなければなりません
手に留めておくメリットは一部の特殊な状況を除いて存在しないので、オリているときでなるべく抜いておきたいですね
現物がなくなったシバター選手は、花牌を抜いて安牌を嶺上に求めます
しかし、安牌は引けず完全に手詰まってしまいます
索子は親の捨て牌に🀗が1枚置いてあるだけで、全てが危険牌です
筒子から選ぶことになるでしょう
と言いたいところですが、筒子も🀛🀞は無筋、🀝は中筋ではあってもリーチ宣言牌は🀚です
悩みぬいたシバター選手の選択は
打🀛
親はドラの🀚切りリーチなので嵌張待ちだとすると🀚🀚🀜からドラの双碰待ちを捨てて嵌張待ちに取ったことになり不自然ですので嵌張には当たりません
双碰待ちも🀙🀚🀛🀛から🀙🀚を切っていることになるのでありえません
両面待ちだけはありえるのですが、実は両面待ちを否定できる材料がありました
それはこの局の冒頭で取り上げた親番ぴーすけ選手の搭子選択の局面です
ぴーすけ選手は悩んで辺張落としとして、更に少考を挟んでのリーチです
🀙🀚🀜🀝といった形があったら二度受けなのでかなり悩まずに辺張を落とせそうですし、🀙🀚🀜🀝から🀙🀚を落としての🀛🀞待ちだったら悩む余地なく即立直にいけるでしょう
そういった間を読むことで両面待ちすら結構否定できます
🀝も🀞も双碰待ちや嵌張待ちがあり得るので、ここの🀛切りは最もよいベタオリチョイスだったと言えるでしょう
上手くオリたシバター選手には、ご褒美が与えられます
自身の最終ツモ番で🀖を重ねて打🀆
安全に流局時聴牌を取ることができました
全赤サンマに於いて聴牌料なんて微々たるものですが、もらえるものはもらっておきましょう
まさひろ選手が「なるほどね」みたいな顔しながら聴牌料を支払っているのが何やら気になります
そんなまさひろ選手の余裕を吹き飛ばすように、一本場ではシバター選手がリーチしてまさひろ選手から直撃
リーチ赤2の4000点は1本場で5000点のロンアガリ
自分の和了で親番を持ってきます
七対子、やれんのか?
東二局、西家のぴーすけ選手に5つ目の対子が出来上がります
七対子の一向聴に取る打🀕
前巡からドラ表示牌の打🀚として七対子を狙っており、その打牌意図と進行がうまくかみ合っていますね
そして東家のシバター選手もまた5対子目を作っていきます
ぴーすけ選手によって打たれて1枚減った🀕を手放して、七対子の一向聴に取ります
巡目が進み、シバター選手の手牌に変化が訪れます
🀞を持ってきました
理牌が七対子モードなのでちょっとわかりにくいですが、筒子を並び替えると以下のような形になります
🀛🀜🀝🀝🀞🀟🀟🀠
順子ふたつと両面ひとつになっていることがわかりますね
つまり、この🀞ツモによって面子手の一向聴にもなりました
🀑か🀓を切ることで🀃のポンテンもできる15枚受けの一向聴ですし、最終形を両面にできるかもしれません
七対子は9枚受けかつ待ちは最大3枚と和了までの距離が面子手とは大分違います
ここはかなり面子手に行きたい場面ですが、シバター選手は打🀜として七対子に決め打ってしまいます
この隙を待っていたかのように、南家のまさひろ選手が三面張で立直
二度受けの🀓を埋めて、🀐🀓🀖の三面張です
これをあっさりツモアガリ
リーチツモ表1赤2花1の跳満ツモアガリ
シバター選手に跳満を親被りさせることでやり返していきます
続く東三局はシバター選手の満貫ツモアガリで親被り返し
シバター選手とまさひろ選手の打ち合いが繰り返されて、勝負は南場へ突入します
清一色、やれんのか?
南一局、南家のシバター選手は対子選択に迫られます
🀘を切ると🀛が手元に残るので、ドラの🀚を受け入れつつ好形を作りやすくなるなど形の面では有利です
🀛を切ると🀘という端寄りの対子が残るので、すぐに🀜🀟が埋まった場合の待ちが🀓🀖🀘となり、🀓🀖🀛よりも良い待ちとなります
シバター選手は打🀛とします
そして、この🀛には実はもう一つ隠れた優位点がありました
🀛の対子落としをしながら、🀗🀒と索子を2枚引いてきてこの形
なんと索子が12枚あります
そう、🀛を落としたことで清一色に移行する選択肢が生まれます
シバター選手は打🀞で清一色へ
次巡🀑まで引き入れてより強力な一向聴へ変化します
さて、これが何受けかわかりますか?
🀐🀑🀑🀒🀒🀓+🀓🀔🀕+🀘🀘+🀓+🀗
と分けると🀓と🀗のくっつきであることがわかります
🀓には順子が接続されているので🀐の受入れもあります
🀐🀑🀒🀓🀔🀕🀖🀗🀘受けです
また、ポンする牌も考えておきましょう
🀓をポンすると🀐🀖待ち、🀘ポンすると🀐🀓🀖待ちです
ポンテンは取ってよさそうです
しかし、シバター選手は打たれた🀘をスルーします
なぜなら、これだけ受入れが広ければ自力で索子を持ってくることができるからです
シバター選手は🀘が打たれた直後に🀐引き
🀗を切ると🀐🀓🀖🀘待ち、🀘切ると🀖待ちです
🀘切ると清一色一通一盃口赤で10飜になりますが、🀗を切ったとしても🀐🀓🀖🀘どれであれ一盃口がつくので、清一色一盃口赤の8飜です
つまり、打点はどちらも倍満で変わりません
三倍満が必要な局面では全くないので、ここは待ちの広さで打🀗ですね
では、リーチするかダマにするかはまた難しいところです
ダマテンだとしても8飜あって、リーチしてツモってもまだ10飜で倍満変わらず
リーチして裏を乗せてようやくリーチの打点上昇の恩恵を受けられるようになります
また、ダマにすることで大車輪への手替わりがあります
🀕引き打🀓は🀐🀐🀑🀑🀒🀒🀓🀓🀔🀕🀕🀘🀘になって🀔単騎の大車輪
待ちが悪すぎてこれは取るか微妙なところ
しかし🀔引き打🀓は🀐🀐🀑🀑🀒🀒🀓🀓🀔🀔🀕🀘🀘の🀒🀕待ち
高目🀕は大車輪で役満になり、安目🀒も平和が付くのでリーチで三倍満確定になります
シバター選手の選択は
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