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スズキがここ最近試して気に入ったモノ

お休みをいただいてる間にパーツのテストをしてきました

スズキは奄美大島という場所にしばらく行っておりました。ここは道路の雰囲気や路面環境そし気候は沖縄にかなり似ています。「ツールドおきなわ」に参戦する方にとっては参考にして頂きたい記事になるかもしれませんね。
コストを大幅に掛ける事なく性能に直結するようなパーツを試してきました。

奄美大島の笠利という空港近くの北部地区に滞在していました。ここは大きなアップダウンが奄美南部ほどはなくて「ツールドおきなわ」のやんばるをスケールダウンした感じです。急なカーブが少なくて全体的に気持ちよく走れて、本州よりもダウンヒルの速度域が高くなりがち。そこも「おきなわ」のルートに似ています。
また路面は沖縄の琉球石灰岩を含んだ舗装では無いのですが、本土と比べると路面が軽い気がします。つまりそれはグリップが低い事を意味しています。

思いの外良かったのはVittria CORSA PRO CONTROL

以前テストして好感触だったVittria CORSA PRO このタイヤのハイグリップ版かつ高耐久性を謳ったのがCORSA  PRO CONTROLです。

前作のCORSA CONTROLも当然ながら使用しています。グリップ感が非常に高いタイヤで、それ故に高強度の時にベタッと張り付く感じの感触だったのを覚えています。
荒れた路面のライドには最適ですが、レースでの使用などを考えるとCORSAの方に軍配が上がります。旧作のコルサもかなり完成されたタイヤであると思います。

実際に使って見てどうだったか?

いい意味で予想を裏切られました。前作の特徴である「ベターッとしたグリップ感」の影が少し薄れたというか、適正になったように感じました。過剰な感じが好きなポイントでもあったのですが「これだと万人ウケしないよなぁ」と。
転がり抵抗の少なさは大切なのですが、割とプロは「どれくらいグリップするか?」を大事にするというのも聞いてました。なので前作は「プロっぽいなぁ」なんて勝手に思っていたのですが、正直なところバランスはこっちの方が良く感じます。

「コルサプロ」の方がしなやかさは上です。ただ、運用してみてそれなりの距離走ってみて(1000キロ超)思うのはコルサプロは、少しだけ耐久性以外の性能を大事にしてるという事です。
コルサプロの身上は「とにかくしなやかで軽い」という事です。レーシングタイヤらしさを強く感じます。グリップ感も素晴らしいと感じましたが、この「コルサプロ コントロール」を使うと「これは軽量モデルなんだな」という事を感じました。

まだ距離を乗り込めてないので何とも言えないのですが、グリップ感や安心感そして耐久性はコントロールの方が優れています。
楽しくサイクリングをしたい方はむしろ自信を持って走れる&不安が少ないこのタイヤはオススメです。

「ツールドおきなわ」なら組み合わせて使うのも良いかも。

ツールドおきなわの特徴は繰り返される長い下りです。速度域も高く硬めの路面も相まって慣れてないとどうしてもポジションを下げてしまいます。こんな時は安心して使えるタイヤで望むのがオススメです。
でも、、、繰り返す上りがあるから走りを軽くしたい。

フロントに「コルサプロ コントロール」リアに「コルサプロ」という組み合わせはいかがですか?

こうしてやれば絶対に滑りたくないフロントのグリップを確保する事ができて、駆動輪のリアを軽くする事ができますよ。
前後で同じタイヤを履かなければいけない!という事はありませんからね。

これは良いかも!BONTRAGER RSL AERO HANDLE BAR

一部のヨシノリマニア(そんなのは居ない)はご存知かもしれませんがヨシノリさんは「熱狂的な丸ハン信者」です。丸ハンというのは別名「トラディショナルベンド」とも呼ばれる昔からあるハンドル形状です。一体型のアナトミックシャローも使いますが、何だかんだと言って丸ハンに戻ってしまいます。 もう廃盤になってしまった「フィジーク R3スネーク 380mm」をずっと使っています。
360mm幅のDEDA ZERO100も試しましたが「下ハンでのバイク操作」がイマイチしっくり来ないのです。

でも上ハン部がエアロ形状の「丸ハン」はメジャーどころで存在しないのです。やはり一体型のRSLハンドルを使うと空力の良さを高速時には感じるんですよね。。。そんな訳で新製品のコレを試して見る事にしたのです。どこかのショップさんがレビューとか書いてないかな?と思い色々検索してみたものの「取り付けてみました」「かっこいいです」そんな記事しか出てきません「そんなの重要な事ちゃうやろー!」自分が記事を書く立場なのを忘れて憤っておりました。

そんな訳で使います「350/380」のサイズで
コレはどういう事かというと下ハンの奥が380mmでブラケット部は350mmという事です。正直な所ハンドルの形状のエアロ効果よりもフォームの影響が大きいので、可能ならフォームは「低く」「狭く」が正解です。ブラケットを「ハの字」に向けると操作性が悪くなりますのでこの上側が狭いのは良さそうです。

ブラケット部350mm下ハンの奥は360mmで下側は370mm

「ハンドルのドロップ124mmでリーチは80mmフレア角6度」これはWEB上で確認できます。実際にモノをみた上で重要なのはこの寸法なので書いておきました。
下ハンの奥は使った事のある360mmで正直慣れが必要そう。でも手前側の370ー380mmの寸法がとても絶妙だと感じました。

やはり筋力が必要ですし、コントロールが少しシビアになります。
でもスプリント系の練習をしてみると、自分のフォームがコンパクトになったのを感じます。ブラケット位置やレバーポジションをかなり細かく調整してある程度納得行った状態にできました。

ただ、、、ブラケット持ったダンシングは少しやりづらいなぁ。。。

幅の狭さはダウンヒル時やアップダウンの繰り返しには確実に効果が

平坦で45キロ超とかを出し続ける脚力は。。。無いのですが(笑)奄美は前述の通りアップダウンの多い地形で、ダウンヒルのルートも比較的直線的だったりします。なので割と高い速度域に入りやすいのですが「何となく楽だよなぁ」は感じるのです。
エアロ効果は「速度の2乗に比例」なので低速度域だと解りづらいですし、速度が上がると加速度的に強く感じるモノなのです。

フォームのコンパクトさとハンドル自体の空気抵抗削減効果は明確に感じました。これ、恐らく沖縄では武器になります。それは間違いないと思いますよ。

おきなわに出るライダーの隠し球になるのではないか?そんな風に感じましたよ。