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スクルトゥーラ(SCULTURA )CF3 インプレッション

メリダのカーボンフレームには2つのグレードが存在します「CF5」と「CF3」という呼称で呼ばれています。前回のリアクトも今回のスクルトゥーラも、セカンドグレードの「CF3」というグレードのフレームになります。
フレームの形状はどちらもトップグレードと同一で、カーボンの素材と積層が違うのです。主な違いは「重量」と「ライドフィール」と「剛性」となります。

フレームは大体CF5とCF3で150g前後の重量差となり、他メーカーよりも差が少ない印象です。積層の構造などの差によって踏み心地の印象は変わるでしょう。
剛性値も全体的にみて違いはありますが、コレに関しては個人的な印象差がある筈です。

今回はスクルトゥーラ4000のフレームセットを使用し、手持ちの105Di2を載せた車体を作成したので、それを使用したインプレッションをしていきたいと思います。

気になるフレーム重量は965g!

小物類を全て外したフレーム重量は965gです。リアクトの時は1136gでしたからかなり軽くなりますね。フレームの剛性感については単純比較は出来ないのですがリアクトの方がガッシリしているという想像が出来ます。セカンドグレードのフレームとしては結構軽い部類だと思われます。

フォーク重量は(コラムカット済み)404g

CF5グレードで395gなので本当に誤差レベルではないかと思いますね。バイクの要はフォークだったりするのでコレは期待できそうです。ちなみにリアクトとの重量差は40g程あります。

今回はフレームのみスクルトゥーラ4000からの流用ですので、パーツは手持ちのものを使います。基本的な構成は「105 Di2」「ホイールはボントレガーXXX4」「アイオロス・エアロハンドル」と言ったものになります。

ペダルはもちろん、サイクルコンピュータのマウントや、ボトルケージとボトルやポンプアダプターなど、ライドに必要なものが装備されたままでこの重量です。
ちなみにスクルトゥーラ4000のカタログ重量は8.7キロです。恐らくペダル抜きの重量となりますので、かなりの軽量化がされたと言えます。
主要コンポーネントをアルテグラなどに変更し、一体型ハンドルの採用まで行えば7.7キロからホイールの変更で7.5キロ台までは狙えるポテンシャルがあると言えます。

実走インプレッション「ロードレーサーらしいバイク」

MERIDAというブランドを理解するために、スクルトゥーラに乗る前はリアクトを使用しておりました。

インプレッション記事も書いておりますので、良かったらご覧くださいね。
割と短い期間に2モデルを試しておりますので、違いなどもお伝えできたらなぁと思います。

ちなみにメリダベースにてスクルトゥーラCF5モデルも試乗しましたよ。コレは本当に良かった。。。(笑


さてさて本題に入ります。第一印象は・・・。

「自分が知ってるロードレーサーらしいバイクで安心する」

コレが第一印象です。
古臭い乗り味とかそういう意味ではありません。
他の人のインプレッションは分かりませんが、ペダリングフィールがとても自然だと感じましたよ。それはCF3でもCF5でも同様です。強いて差を述べるなら「鋭さ」が少し違うという感じです。
ペダリングで何時の方向の時のフィーリングが。。。と言う程の感性は持ち合わせおりませんが、割とペダリングに対する許容度が高いと感じます。どんな踏み方しても、ある程度は進んじゃいます。それがとても魅力的な部分ですね。

淡々と回しても進みますし、アタックのような感じの瞬間的な加速をしても鋭く進みます。しなってパワーが無駄になっていると言うよりは、しなやかにしなる事でより進んでくれる印象です。BB周りを固めて効率を追求しているバイクが多い昨今、この手法はとても好印象でした。少し大人しめの外観と相まって、ベテランサイクリストにとっても好ましい印象を持つのではないでしょうか?飽きのこないデザインだとも言えますね。

クライミングバイクと思ったけど、、、むしろ平坦がいい感じ

一般的にはスクルトゥーラはクライミングバイクに分類されると思います。「平坦をバビューン!と走るならリアクトでしょ!」そんな声も聞こえてきそうです。
その点で言うならば巡航性能としてはスクルトゥーラも悪くはありません。デカいギアをバシバシ踏み倒す時はリアクト特有の「矢のように進む」性格が活きてきます。それ以外の場面であればトータルで乗りやすいのは「スクルトゥーラ」の様にも感じます。

フレーム単体の剛性レベルも決して低くはありませんし、CF3グレード全体に言えるのですが「少しだけ角の取れた乗り味」が結果的にそれぞれのモデルのフィーリングを理解しやすくしていると思うのです。
上位グレードのデチューン版でもないしコストダウンモデルでも無いと思うのです。

スクルトゥーラのベストバイは「スクルトゥーラ4000」「スクルトゥーラ6000」

どちらのモデルも105グレードのパーツ構成となります。4000は機械式で6000はDI2(電動)となります。もし2台目のロードバイクという事でしたら6000をお勧めしたい所です。
欲を言えばアルテグラ搭載の8000で。。。とか色々欲が出てくるとは思うのですが、恐らく8000のパッケージが素晴らしいのは理解していますが、そこは「乗り方」に合ったホイールを選んで頂けたらなぁとも思うのです。
一般的に「鉄下駄」なんて言われる標準装着のホイールも決して悪く無いです。全体のパッケージに妥協が無いのが魅力ですから。好みのリムハイトなども選べると良いと思います。

そうそう、最後に大事なこと書きます。
弊社でなくてもいいです「コミュニケーションのできるお店」でバイクを選んでくださいね。!