見出し画像

TREK DOMANE AL2実際に乗ってみた!(実走行編 その1)

ドマーネAL2 Gen4の実走行編です!
私の場合、とりあえずは普通に組んだだけのまっさらな純正仕様から乗ってみることにしました。
おそらくドマーネAL2を購入する方の多くはいきなりカスタムする事は無いかと思いますしね。
そのバイクの素を知っておく事はお客様にバイクを紹介する時にも非常に重要な情報になるので。

初ライドは当店開催イベントである「ロード走行会 ショート」から。
このイベントは強度もそれほど高くなく、一定速度(おおよそ28km/hぐらい?)を維持して集団走行に慣れていただく内容です。
とはいえのんびりなサイクリング、という訳ではありません。
ほどほどは頑張って走る必要があります。
まずはお店から荒川までの移動。

走り出してから割とすぐに気がついたのが「あれ?結構走り出しが軽いぞ?」という感覚。
組み上げた直後に車体重量も測り、ロードバイクとしては軽くはない重量であることは認識しています。

決して軽いとは言えない重量ではあります

ですが・・・
その重量の印象があるのに、踏み出してから速度を乗せるまでが想像よりもずっと軽く感じられます。
別の言い方をすれば「よく進んでくれる」でしょうか。
もちろんそんなに一気に加速しようとしたわけではありませんが、速度ゼロから25km/hぐらいまでの加速にあまり重さを感じませんでした。
これはいい意味で予想を大きく裏切られました。

その後も平井大橋まで、信号や少しのアップダウンをストレスを感じること無く走れました。

ただ、そのかわりに感じたのが乗り味の硬さです。
コレについてはタイヤの性能によるものが大きいです。
標準装備されているR1タイヤは決して高性能を求めた製品ではありません。
むしろ耐久性や耐パンク性を狙っているために、軽くもありませんしタイヤ自体も硬くなっていますから。
こればかりは致し方ないかなと思う所もありますが、せっかくのドマーネシリーズの快適性がスポイルされているのは事実のため若干残念ではあります。
とはいえ初めてのロードバイクで選ばれるモデルである事を考えれば、軽量で高性能なタイヤよりもパンクの心配が少なく長持ちするメリットをトレックは選んだのでしょう。
結構こういう事って大事だと思います。
誰もがロードバイクに乗っているからと言って高速走行ばかりするわけでもありませんし、レースを目指しているわけでも無いですから。
初心者の方が一番心配するトラブルであるパンクのリスクを減らすという選択は、むしろメリットの方が大きいのではないでしょうか。

乗り慣れた頃にご自身の好みのタイヤへグレードアップすればいい話でもありますからね。
交換するならボントレガー R2ロードタイヤ、ビットリア コルサネクスト辺りがオススメです。

ではロード走行会 ショートの内容で走ってみた感想です。
速度維持については全く問題ないですし、加速もスムーズにできます。
もともと安定志向で設計されている事もあるのですが、ふらつくような挙動ももちろん無いですし、とにかく真っ直ぐ走るという当たり前の行為が当たり前にできるのでかなり安心感を得られます。
車線変更も思ったとおりにできる、Uターンも不安定さを感じさせません。
硬さはあるとはいえ、32cサイズのタイヤだからこそ感じる安定感の高さにプラスしてバイクの設計による安定感もあるので、ぶっちゃけすごく乗りやすくて驚くレベル。

とにかく乗りやすいし私のドマーネカッコいい

ロングツーリングの後半でこの安定感の高さはライダーの負担を減らしてくれるはずです。
この辺りはさすがドマーネシリーズと言えるでしょう。
さすドマです。

次にしっかり乗れたのが、あのレインボーブリッジ&ゲートブリッジを自転車で走ることができるイベント「レインボーライド」でした。

あの橋を渡りますよ!

このイベントはなんとレインボーブリッジを完全閉鎖して行われるという驚きイベント。
東京の交通の要である首都高速、しかもレインボーブリッジを閉鎖するなんて。
小池百合子様すごい!!

この時もバイクは標準仕様でなにも手を加えていません。

まだまだ基本使用を試すよ!

このイベント、お台場海浜公園からレインボーブリッジを南から入って橋の端でUターン、お台場方面へ戻りつつゲートブリッジまで走ります。

あれ登ります

ゲートブリッジは端から端まで走るのですが、あの橋って結構高いんですよ。
まあ情報によると88メートルとありますが、それなりに登るわけです。
私はビビってて、最初は電動アシストのバイクで行こうかと思ってたぐらいですw
だって登りってキツいじゃないですか。
アシストに頼ってラクに走りたいなぁと思ってはいたのですが・・・
直前になったらドマーネから「俺に乗れよ・・、乗ってみろよ・・・、登りのテストしろよ・・・」という声が聞こえたとか聞こえなかったとか。
前日にドマーネを準備して持っていくことに。
結果から言えば、全然登りが苦じゃなかった!!という、これも驚きの結果に。
スタートして最初にレインボーブリッジを登る際も、なぜかそれほど坂がキツいと感じませんでした。
イベントの都合上、追い越し等ができず全体の速度がユックリだったこともあるとは思うのですが・・・
フロントはインナーでしたがリアはおおよそセンターぐらいのギアで全然登れてしまうぐらい。
この時点では、なんだか楽だけどきっとこれは速度が出ていないからだし走り出したばかりで体に余裕があるからだろう、と考えていました。
そしていよいよゲートブリッジのヒルクライムです。

ゲートブリッジを南側から登ります

斜度も思っていたほど強くはなかった(おおよそ3%~5%)のは事実ですが、この時点でフロントギアはアウターでした。
この私が、アウターギアで、ヒルクライムを、割とラクに登れるなんて、今まで経験したことも無かったです。
単純に平地移動の時にアウターへ入れたまま登り始めていただけではありますが、それでもそれほど気にならなかったのはちょっと自分でもびっくりでした。
このバイク、結構登りもイケるのでは?
そう思った瞬間です。
次の登り返しでもやっぱりアウターで登れました。
この時点でグループ走行の強制は無かったので自分のペースで走っていましたが、決して遅い速度では無かったかと思います。

このイベントまでが標準仕様でのライドとなりました。
この後にタイヤを純正のR1タイヤからビットリア コルサネクスト32cへ交換しました。
ビットリア コルサネクスト クリンチャー  ¥8,998/1本

サイズはあえて変えず32cです

というのも、レインボーライドは走行場所が高速道路も含まれるため、路面状況がめちゃくちゃ良い環境と、一般道の荒れた路面状況を同時に走る事となります。
そうなると余計にR1タイヤの硬さが山本的には気になってしまったのです。
ドマーネALの可能性をもっと引き出したい!
そして選ばれたのはビットリアのレーシンググレードであるコルサシリーズ中一番コンフォートにも使える性能を持ったネクストを選択しました。
コルサシリーズとしては末弟となりますが、上位グレードの設計を受け継いだタイヤです。
しなやかなケーシングとグラフェン配合のコンパウンドがより高次元の走りへと導いてくれるはず!!
決して安いタイヤではありませんが、性能を考えたら十分コストに見合うと言える製品でもあります。

では、まずはそれぞれの重量を測ってみましょう。
標準装備のR1ロードタイヤとチューブの重量がこちら。

チューブセットで570g

そしてコルサネクスト+パナレーサー R-AIRだと

おおぉ

片輪で約210g、前後で約420gの軽量化ができました。
よく言われることですが、ホイール関係の軽量化は実際の数字的な差よりも大きく体感できると言われています。
それは遠心力がかかるから等との事ですが、おおよそ実重量の10倍~15倍の体感差となるそうです。
となると、今回の軽量化で体感として4kg以上の軽量化を達成した事になりますね。
これはかなりの差です。

そして実際に走ってみればその差は歴然!
走り出しはさらに軽く感じますし、今まで感じていた路面からの衝撃がだいぶ優しくなっているのを感じられました。
今回はチューブも軽量なR-AIRを使ったので余計に乗り心地が良くなっていると思います。

タイヤカスタムした状態

やはりタイヤは走りの要ですから。
変えることでバイクの性格は大きく変化します。
特に今回はしなやかさでは定評のあるビットリアブランドですから。
エンデュランスロードとしてのドマーネの性能をより引き出すことができたのではないかと思います。

もう少しコストを抑えて基本性能を上げるならボントレガー R2ロードタイヤでしょうか。
R2ロードタイヤならば価格も1本¥6,500とお手頃に。
重量は364g/1本とはなりますが、R1タイヤよりは圧倒的に乗り心地は良くなります。

標準仕様から乗り始め、今回でタイヤの交換まで進めました。
ただ、まだドマーネAL2の良さを引き出せるところがあります!!
それはホイールとバーテープ!

実はその2つのカスタムの必要性を感じたのは、都内を抜けて調布の深大寺までツーリングしてみた時。
都内のストップ・アンド・ゴーが多い上に荒れている路肩を走らざるを得ない状況では、より加減速のしやすくなるホイールの軽量化とハンドルの快適性アップは必須だと感じたからです。

というわけで次回のブログではホイールとバーテープのカスタムをしてみた結果をお知らせしたいと思います。
コチラも相当な差がありましたので、楽しみにしておいてください。

山本

もっと乗りやすく、カッコよく仕上げていきます!