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フジチカのMAKUHALをテスト中!
昨年ぐらいだったか、情報として知っていた製品だったものをサイクルモード東京で実際に見れたうえに修理作業の体験もできちゃったものだから、コレは良いぞとなったわけですよ。
それは何かといえば、チューブレスタイヤの修理キットのMAKUHAL。
MTB用としてならば実用性の高い製品がすでにあちこちのブランドから出てますが、ロードにも使える修理キットでキチンと直せる製品は少なくとも私の知る限りありませんでした。
あっても応急用レベルとか、使いづらくて直せないことが殆どだったり。
だから私はロードにチューブレスを導入したいというお客様からの相談があると、運用の手間や修理についてのリスクを説明した上で導入するかの判断をしていただいてました。
だって、クリンチャーならチューブ入れ替えればかなりの高確率で修理が完了できるんです。
わざわざ不安を抱えてまで導入するほどなのか?と。
で、この製品MAKUHALとリアルで出会ったわけですよ。
しかも修理作業まで体験させてくれると!
そして作業してみたら、コレならば!!! チューブレスを勧めても良いのではと思えたんです。
という訳でようやく店頭にMAKUHALをお迎えしました~。
いや、色々バタバタしててね、時間がかかっちゃいましたけどね。
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とりあえず一通り仕入れてみた。
まず、このMAKUHALをキチンと使えるようにするにはタイヤ側に準備が必要なのです。
詳しい作業については今回割愛しますが・・・
まぁめんどくさい(笑)
普通のチューブレス用シーラントならタイヤを嵌めてからエアー入れてシーラント入れて終わり、って感じなんですけど。
それに対してMAKUHALはその機能をしっかりと発揮させるための事前準備がだいぶメンドイんですよw
大体3倍ぐらいは手間がかかるかな。
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タイヤはVittoriaのコルサN.EXTにしました。
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バルブの根本やビードにMAKUHALシーラントを塗ります。
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そしてシーラントをタイヤの中に137mlも入れて、少しなじませたら抜き取ります。
抜き取るツールの名前が「ヌキトル」です。
まんまやないかい。
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初めての作業だから余計に時間がかかります。
一つの作業ごとに考えながら確認して進めるので仕方ないですね。
紆余曲折ありながら、とりあえず1本セット完了するまでに1時間ぐらいかかっちゃいました。
サイクルモード東京ではこのタイヤ側の準備が済んだ状態からの作業だったので、修理はとっても簡単にできたんですねぇ。
そんなわけでMAKUHALをキチンと施工するための情報を手に入れることができました。
あとは今回の作業がちゃんとできているのか後日確認してみて、場合によってはさらなる試行錯誤することになるかもしれません。
少なくとも通常のチューブレスタイヤと同等の作業時間ではできませんね。
あと、別のシーラントを使っていた状態からMAKUHALに切り替える場合は古いシーラントの洗浄作業が必要になりますね。
種類によっては洗浄も不可能な製品もありますから、理想は新品に交換する時に施工するのが一番でしょうね。
さて、コレを踏まえて作業工賃も検討しなくては。
その場でパッとできる作業ではないので数日のお預かりが必須かと。
申し訳ありませんが、普通のチューブレスの作業と同じ金額にはできませんねぇ・・・。
とはいえ!!
導入の施工さえしてしまえば!!
専用キットを使ってほぼ確実と言えるパンク修理ができます!!
修理キットはロード用で¥19,800なので安くはない、いえむしろ高いと思われてしまいますが、今まではパンクしたらタイヤ交換するしかなかったタイヤをそのまま利用し続けることができれば、トータルコストとしてはむしろ安くなるはずです。
今のチューブレスタイヤ高いですからね~。
お客様に施工できるようになるまではもう少々お時間いただくことになってしまいそう。
ですが、コレでチューブレスに対するイメージを払拭できるかもしれません。
作業の受付開始時には改めてお知らせします。
もう少しだけ時間をくださいませ!
ヤマモト