中国医学部の進路を選ぶと日本の医師免許を取るまでに何年かかる?
結論から言いますと、8〜10年です。
中国医学部へ留学するには斡旋会社を利用するか、自力で入学するかです。
わかりやすく2000年から計算します。
①斡旋会社を利用する。(6年制・医学部)
高校卒業 (2000年3月)
↓
中国医学部予科班入学 (2000年4月)
or外国語大学等で中国語を学ぶ。
↓
医学部予科卒業試験&本科入学試験(2001年6月)
↓
中国医学部本科入学 (2001年9月)
↓
医学部本科卒業(6年制の場合) (2007年7月)
↓
進修生 (2007年9月)
↓
中国医師国家試験 (2008年8月)
↓
帰国後日本語診療調査 (2009年10月)
↓
日本医師国家試験本試験 (2010年2月)
↓
研修医 (2010年4月)
合計10年
おそらく大多数の中国に縁のない日本人がこのルートを選ぶと思います。
斡旋会社を利用しますと多くは大学本科入学前に1年間『予科班』という中国語を学ぶ期間があります。
10年かかりますがゆっくり確実に実績を積めるルートとも言えます。
②斡旋会社を利用する。(5年制・医学部)
高校卒業 (2000年3月)
↓
中国医学部予科班入学 (2000年4月)
↓
中国医学部予科卒業試験&入学試験 (2001年6月)
↓
中国医学部本科入学 (2001年9月)
↓
医学部本科卒業(5年制の場合) (2006年7月)
↓
予備試験1次試験(基礎医学筆記) (2007年5月)
↓
予備試験2次試験(臨床医学筆記) (2007年8月)
↓
予備試験3次試験(実技) (2007年11月)
↓
1年間日本の指定医療機関で実習
↓
日本医師国家試験本試験 (2009年2月)
↓
研修医 (2009年4月)
合計9年
5年制の場合、中国の医師免許を取得しても日本医師国家試験本試験の受験資格を得る事ができないため、予備試験を受験することになります。
③自力で入学する(6年制・医学部)
高校卒業 (2000年3月)
↓
中国医学部入学試験 (2000年6月)
↓
中国医学部本科入学 (2000年9月)
↓
医学部本科卒業(6年制の場合) (2006年7月)
↓
進修生 (2006年9月)
↓
中国医師国家試験 (2007年8月)
↓
帰国後日本語診療調査 (2008年10月)
↓
日本医師国家試験本試験 (2009年2月)
↓
研修医 (2009年4月)
合計9年
中国に縁のない方はこのルートでは厳しいかもしれません。
無理ではないですが、予科班を飛ばしているため、高い中国語能力が必要です。大学受験の手配や、生活面の準備も斡旋会社なしで手配するのは難しいものです。
④自力で入学する(5年制・医学部)
高校卒業 (2000年3月)
↓
中国医学部入学試験 (2000年6月)
↓
中国医学部本科入学 (2001年9月)
↓
医学部本科卒業(5年制の場合) (2005年7月)
↓
予備試験1次試験(基礎医学筆記) (2006年5月)
↓
予備試験2次試験(臨床医学筆記) (2006年8月)
↓
予備試験3次試験(実技) (2006年11月)
↓
1年間日本の指定医療機関で実習
↓
日本医師国家試験本試験 (2008年2月)
↓
研修医 (2008年4月)
合計8年
最短ルートです。
最短で日本の医師免許を取得するにはどうすれば良いか?
最短8年で日本の医師免許を取得する事ができます。
その場合入念な下準備が必要になります。
最短ルートを選ぶ際、ポイントを箇条書きで書いていきます。」
1.高校卒業までにHSK6級をとる
大学によりますがHSK4ー5級は入学に必須条件となります。ですがHSK6級程度の中国語レベルがないと大学側から予科班の免除がもらえない可能性があります。
2.5年制の大学を選ぶ
日本の医学部医学科は一律で6年制ですが、中国の場合5年制の大学と6年制の大学があります。なお、5年制を選ぶと日本の医師国家試験予備試験が必須になります。
3.中国のに縁のある人が有利
最短ルートで行ける方は中国に親戚がいる、中国語がネイティブレベルの方がほぼ全てを占めています。 大学受験の申請、留学生事務所との疎通、ビザ、生活面を考慮すると、これらの中国留学の最初の土台を1人で作るのは至難の技です。
4.留年しない
5年制を選ぶと6年制よりも1年勉強の内容が凝縮しています、その分勉強も大変です、さらに多くの方が母国語ではないのでハンデが大きいです。 5年制を選ぶ際はこのようなリスクもしっかりと考慮しましょう。
5.日本医師国家試験予備試験に合格する
日本医師国家試験予備試験の合格率は約30%と言われています。
狭き門です。合格できるように頑張ってください。