[Synopsis]色彩の権利[あらすじ]
それまでのなんら変哲もない日常が、突然の変化を起こすことは、人にはよく起こりうることだ。
それが外部からの要因であれ、自分の中の価値観や気持ちなどの変化であれ、人はその偶然の衝動のようなものを、いずれかの形で受け止めて、変わり、気づき、成長していく。
そこに超常現象や神が起こすような奇跡は必要ない。
慌ただしく過ぎ去っていく時間、流されるような日常が当たり前になってしまったその世界で、諦めや否定によって蔑ろにされてしまいがちな意思と想いを抱えて、選択を重ねて生きるのならば、その時に大切にすべき自分は一体どこにいるのか。
気づくことも、変わることも、選ぶことも、後悔することも、想うことも、願うことも、涙も笑顔も諦めることすらも全部自分、と抱えた時に決めた答えが、たとえ移ろいゆく色彩のようであっても、絶対に壊れない宝石のようであっても、それは、人を導く力を持った未来になる。
何かに惹かれた少年と少女たちは、理想論を解釈することはできても、しかし未だそれを認めることができないでいた─。
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