大学生活とパニック障害③
大学生活とパニック障害①②では具体的なパニック発作について紹介しました。本項では自分がパニック障害になってしまった原因について考察していこうと思います。
浪人期を経て大学生活に突入し、一番変化したことは広義に環境が変化したことです。その環境の変化を具体的に見ていきたいと思います。
1つ目は何といっても交友関係の変化です。中学、高校とそれぞれの段階のステップアップに伴って交友関係の変化はあるので、慣れていたつもりではありました。しかし、関西から関東に移住するとそもそも方便が違う、流行が違う、性格的な傾向が違う様々な人々との交流に曝されることとなりました。そこで自分をその環境に合うようにチューニングしていく、具体的には標準語を身に付ける、流行を取り入れていくといったことです。それらにエネルギーを使ったことが一つの要因として考えられます。交友関係にも少し関連しますが、女性関係も同様です。僕は大学に入ってから好意を持った女性が4,5人いますが、そのすべてが失敗に終わりその中で感じる後悔や自己嫌悪も間違いなくこの病状に帰していると思います。
2つ目は嗜好品の摂取の増加です。僕は大学に入って東京に移りまもなく二十歳になったのでお酒やたばこが解禁されます。これらを日常的に摂取することになったのが2つ目の原因にして最大のものでしょう。嗜好品は主にアルコールやニコチンなど、脳に直接作用するものを嗜む行為です。言わずもがなそのようなものを日常的に摂取していては、悪影響が出るのも自然なことでしょう。
3つ目は生活リズムの崩壊です。正直大学は高校に比べれば毎日あるものでもないし、日によって始業時間が異なっていたりするので生活リズムは相当気を張ってマネジメントしない限り崩壊します。朝日の出とともに寝て、夕方ごろ起きるなどのいわゆる昼夜逆転の生活に自ずとなっていきました。もう一つ運動をしなくなったことです。高校時代も軽音部に所属していたので運動を一見していなさそうですが、体育の授業では嫌でも運動をしないといけません。大学ではしたくなければ運動などしなくても何も問題はないので、これも精神を悪化させる要因になっているのではないかと思います。
以上のように、自分がメンタル疾患を発病するに至った原因と思しきものを列挙してみました。精神疾患とは、何かショックな出来事が起きたりすることでなるものだと思われがちですが、このように嗜好品や生活習慣でも十分になりえるものです。この点は糖尿病などの生活習慣病にも似ていますね。あくまで精神のみならず、生活習慣などのありふれたものも見直していきたいものですね。