超訳・武士道②〜武士道に影響を与えた3つの教え〜
さっそく超訳していきます!超訳スタート!
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武士道は、仏教・神道・儒教の
3つの教えの影響を受けて、成り立ってます。
ここからは私、新渡戸稲造の解釈を踏まえて
それぞれの教えの特徴をお話ししますね。
仏教は「静かなる沈着」という観点を
武士道に与えてくれました。
仏教はある程度までは教えを師匠が伝えていくけれど、 【絶対】と言われる物事の真理に到達するには、【禅】という方法が使われます。
【禅】とはすなわち、瞑想のこと。
自分で瞑想をすることによって、言葉にならないすべての根底に流れる【絶対】という領域にたどり着こうとするものなんです。そして【絶対】と【私】を調和させていく事が出来た時、俗世から抜け出し、新たな天と新たな地に覚醒します。
これが仏教。
2つ目は神道。
これは人や物、自然をとても大切にしようという気持ちを武士道に与えてくれました。
なぜなら神道はすべてのものに魂は宿っているという考え方であるからです。
神道にはキリスト教の様な「人は生まれもって罪がある」という「原罪」の観点はないんです。
逆に「人は本当は神の様に清らかなんだ」ということを信じています。
そして神社では一枚の鏡があって、それに対して人々は拝礼します。
「汝自身を知れ」という古いギリシャの教えが、神道と似ていると言えます。
そして神道もまた、教典はありません。
なんと申し上げましょうか、「民族的本能」の様なものなのです。
最後に儒教。
儒教は中国の教えですが、武士に非常にマッチした教えでした。
武士道の中の道徳的教義というのには一番相応しいかもしれません。
しかし、儒教もまた知識だけを重視するものではありませんでした。
儒教で伝えている知識をきちんとその人たちが行動で示せているか、その人の雰囲気から醸し出されているか?という
【知行合一】を大切にしている教えなのです。
このように仏教・神道・儒教の3つの教えが武士道には影響しています。
3つの教えに共通して言えることがあります。
それは「ただ何かを知っている」ことは重視されておらず、自分の感覚や実践を大切にしているという点です。
ですから武士道もまた、知識よりも自分自身の肌感覚や行動を重視します。
**そして混沌とした時代の中でも野蛮な行動を慎んだり、人間としてあるべき行動を日本人が選択できたのは、この武士道のおかげだったのです。 **
武士道のお陰で、日本人たちは精神性が高く、性格が独創的で個性を持った文明を保ってきたのです。
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…とここまで、完全に私Thamba のフィルターで解釈してみました。
令和という新しい時代に世界に誇れるのは日本人の精神性なのでは?と思っています。
さてさてこのあとは、じゃあ武士道ってどんな中身?っていうのを7つの徳を用いて説明していきます。
続く