超訳・武士道①〜序章・日本には武士道ってのがあります〜
実はアメブロの方で、新渡戸稲造さんの「武士道」を私なりに解釈したものを最近書いてます。
まだ全然終わってないのですが、マニアックな皆様になかなかご好評頂いておりますので、
noteにもまるまる載せてみよう。
というか、言い換えるとマニアックすぎてアメブロでは読んでくれる人が少ないので、
noteならどうかしら?という試みです。
ちなみに武士道は日本語ではなく英語で書かれています。
なぜなら外国に日本のことを説明している本だから!
新渡戸稲造さんって、
武士道を読むまで『5000円札だった人』くらいの認識だったんですが、皆さんはどうですか?
新渡戸稲造さんって実は
めちゃくちゃグローバルで博識な方なんですよ。どんな方かというと…
・日本と海外を繋ぐ橋になった人
・アメリカ人の奥さんがいる人
・「日本は宗教がないのに、どうやって道徳教育してるの?」という世界からの問いに対して、日本には「武士道」があるんだ!と
英語で「武士道」という本を書いた人
・「武士道」はいろんな言語に訳されて世界的なベストセラーになった人
・ちなみに日本人でグラミー賞を取った、Sadaharu Yagiさんの愛読書が武士道
…一言で言うと
「とってもすごい人」でした。
それではここからは新渡戸稲造さんに話してもらいます。超訳・武士道はじまりはじまり〜!
ある日、私、新渡戸稲造は知り合いのベルギー人に「日本は無宗教なのにどうやって道徳教育をしてるの?」と尋ねられました。
私はその質問をキッカケにこの武士道を書き始めました。
☆☆
日本には欧米のように宗教はありません。
でも、武士道がある。
その武士道というものが、日本人の道徳観に影響しています。
武士道では聖書の様な経典はない。文字としての教えではありません。
親や師から口で伝えられていくもの。
紙ではなく、心に刻まれていくもの。
そして、武士道は封建制度の中で作られてきました。 封建社会は武士が天下を取った時、
つまり源頼朝が鎌倉幕府を開いた時から始まりましたので、武士道もまたこの時に始まったと考えていいでしょう。
高い身分となった武士たちがいかに秩序を保つか?いかに良く生きるか?といった道徳的な考え方や、それに伴った行動をしていこうとした時に規範となったのが武士道です。
このように武士道とは**誰か一人の教えをもとに作られたのではなく、長い年月をかけて、自分たちで自発的に育てていったもの。 **
自らの手で育んでいった結果、武士道は日本人の魂の下に流れる道徳となりました。
封建社会が終わって久しいけれど、日本人の中にはきちんと武士道は息づいてる。
武士道はまるで花の様。
標本ではなく、しっかりと私の前で活きています。
そしてまるで花の香りが鼻孔を刺激する様に、
目には見えないけれどそれを私はしっかりと感じることができるのです。
☆☆
②に続く…
ちなみに今回超訳したのは序章の部分。
序章の他の部分では
「んあぁぁ、英語は母国語じゃないから、日本の説明すんのムズーーー!!!
あぁ、もっと英語が上手だったら、
いろんなこと上手いこと言えるのにーーー!!!」
みたいな新渡戸さんの苦悩が書いてありました。
※武士道は新渡戸さんが欧米の人に
日本人のことを知って欲しくて、英語で執筆されてる。
本当、大変でいらっしゃっただろうなぁ。
母国語じゃない言語で母国の文化をつたえるのって。
それでも欧米の人が読んでも、日本のことがちゃんと分かるように、新渡戸さんは
「日本でいうコレはギリシャでいうところのソレみたいな感じよ」っていう様な具体例が細かく入ってるんです。
本当にすごい。
②へ続く
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