〖アジアのお寺 ~韓国〗冬の寒さに負けることなく寝釈迦仏に会いに行ったお寺(後編)
サワディーカー。
Luna(流転那)です。
以前、韓国在住の時に、冬のある日、席石島(ソクモド)という島にある
お寺、普門寺(ポムンサ)を参拝した時のお話の後編になります。
前編はこちらです。
ずっとお会いしたかった涅槃仏
門を入ってこちらも左手側になるのですが
天然記念物のいぶきの木があります。
その左横の階段を上がったところに臥仏殿、つまり涅槃仏を祀った
お堂があります。
私がこのお寺を参拝したかった1番の理由は、こちらの涅槃仏です。
下の方から撮った写真です。
階段の上に見えるお堂が臥仏殿。
その左手側の2本の木の陰に写っているのは、
前編で参拝した仏舎利塔と羅漢像です。
お堂の入り口です。
お堂の前に涅槃仏についての説明がありました。
これによると、涅槃仏はもとは千人台という岩にきざまれていたようです。千人台は、このお寺の創建当時、インドのある高僧が仏像をお持ちになってこの千人台に飛んできたといういわれがあり、その後、岩は法会の時に説法する場所としても使われ、1000人が十分座れるとして、千人台と呼ばれた
そうです。
仏様の横になっている姿、手の形、法衣のしわなどが写実的に表現されていて、台には雲の模様が秀麗で美しく彫刻されていると書かれています。
頭の部分にズームして撮りました。
足元にズームして撮った写真がなかったので、私が撮ったビデオから。
外からでも十分写真は撮れますが、お堂内での撮影は禁止なので、足の裏の写真が撮れませんでしたが、足の裏は何も描かれていません。
仏様の目が閉じられ、足の裏に何も描かれていない(煩悩がきえたということ)というわけで、これは寝釈迦仏ではなく涅槃仏です。
涅槃は気持ちいいのが、仏様の表情から伝わってきますね。
臥仏殿を背に、数段階段を降りたところから撮りました。
左に見えるお堂が御本堂です。
夢をかなえるために摩崖仏を参拝
このお寺にはもう一か所、見どころがあります。
それが、摩崖仏です。
ここからは御本堂の裏から階段を登ります。
御本堂の裏手を撮りました。
階段部分を真横からズームして撮りました。
提灯が連なっているのが見えます。
階段の下です。
左側の表示は、“摩崖仏 行く道” と書かれています。
右側の表示は、“念願がかなう道” と書かれているので、みんなが参拝に
行くわけです。
階段の横には提灯が連なっています。
先ほど横から写真を撮った階段です。ここを登って行くのみです。
途中にある休憩所には龍がいました。
お堂の屋根が下の方に見えます。
もう少しです。
日差しを半分だけ受けていらっしゃる摩崖仏が見えました。
観音菩薩です。
登山と観音様に癒されながら、ここまで来ると
もうすっかり心も身体も温まり、ダウンはいらないくらいです。
観音様がご覧になっている風景です。
参拝したら、観音様にお別れを告げて下へと降りて行きます。
降りてくると目に入るのは、鼓楼の様です。
太鼓に近寄って撮りました。
改めて上をみると、かなり登って行ったことがわかりました。
心温まる韓国人の心と、お寺での一日
帰りはまた路線バスでフェリー乗り場に向かい、
フェリーで江華島に渡りそこからソウルまではバス。
バスで着く新村駅から、私の住んでいた家の最寄り駅までは地下鉄で40分。
これからの帰りの長い道のりの前にカフェ休憩しました。
念願かなって、席石島に行き、普門寺を参拝することができたことに
感謝しながら、ちょっと甘いココアでゆっくりしました。
行きも帰りも、バスの中やターミナルなどでたくさんの方との出会いが
ありました。ハルモニ(おばあさん)からミカンをいただいたり…
カフェのテーブルの上で撮りました。
アジョッシ(おじさん)からはコーヒーをいただいたり。
私と友人が日本語で話していると、近寄ってきて話かけてくださり、
ちょっとしたものを手渡してくれる…
そんなフレンドリーで、情に厚いのが韓国人なのです。
韓国人は日本人にとても興味をもっていて、にこやかに気軽に
接してくれる…
韓国には他の国にはない温かさがあるのです。
<普門寺>
正式名称 보문사 (ポムンサ)
所在地 인천광역시 강화군 삼산면 매음리 629
仁川広域市 江華郡 三山面 煤音里 629
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Luna(流転那)