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アユタヤまでの車窓の風景
アユタヤ行きの列車はようやく出発した。
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以前に勤務していた会社の近くを通った。(写真とは関係はない)高速道路の付近に会社はあったが、こうやって車窓からその周辺の景色を眺めるとまた違った思いが湧いてくる。
どうしても、旅人でないと見れない景色があるような気がする。タイで働いていて、車も自分で運転していて、移動は便利この上なかったが、車で見える景色と鉄道から見える景色はかなり違うものだ。
旅人になる事でやっと自分自身のタイを取り戻している気がした。それは雁字搦めに企業社会によって管理された自分自身を解放する事なのである。旅には目的は無くて良いというのは何となく直覚していた事ではあるが、今ではそれは信念に近いものに変わっていた。
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ドンムアン空港のそばを通り過ぎた。やはり、ここも高速道路が併行してある。
やはり、営業マンをしていた頃は何度となく通った道である。一度などは制限速度をオーバーしてしまい(といっても、時速10KM程度オーバー程度だろうが)、高速道路の出口付近で待機していた警察に捕まってしまった。
最初、警察官は1,000バーツを要求してきたが、500バーツまで値切った。おそらく、タイ人であれば250バーツとか200バーツまで値切れるのかもしれない。
警察官は領収書のような書類を渡してくる訳でもない。多分、あの徴収された金は警察官の飲み代などに消えてしまうに違いない。
それからというもの、このドンムアン高速を走る時は2度と警察に捕まらないようにしようと考えて、制限速度ギリギリで走るようにしたが、かえってそれも危ない気がした。他の高速道路と比較してこの高速道路は料金が高いために、交通量も少ない。ほとんど渋滞しない。それでついつい飛ばしてしまう。
喉元過ぎればなんとやらというやつで、私はスピードを意識しない状態に戻った。それでも、ネズミ捕りにはその後、一度も遭遇しなかった。
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パトゥムターニーを過ぎたあたりからか、田園が多くなっていった。こうなると田舎に来たなという気分が高まってくる。
残念だったのは、外から入り込んでくる空気にかなり排気ガスなどが混じっているらしく、普通に息をするだけでも胸が苦しく感じられるほどだった。
おまけにエンジン音、ブレーキ音も激しい。ゆっくりとポッドキャストを聞けるような状態ではない。
まあ、たまには荒行のようなタイの旅も面白いかとは思う。それとともに、本を読むのもやめて、耳からも何も聞かない状態にし、ひたすら外の景色を眺めるような時間に私は居心地の良さを感じる。