ソンテウに乗るには大らかな心が必要になる
昨日にまたソンテウに乗って帰宅した。ソンテウはトラックの荷台を改造した乗合バスである。ソンテウについて記事にするのは2度目だろうか。
昨日に乗ったのは夜19時頃であった。ほとんど満員であったが、運よく座ることが出来た。
私の右隣には中年男が短足の両足を思い切り開いて座っており、邪魔なことこの上なかった。他の乗客のことなど一切気にしていないという、ふてぶてしい態度であった。
それから一番厄介だったのは、私の左隣には幼子と一緒に乗った若い母親がいたが、その幼子が飲もうとしたオレンジジュースが飛び散って、周りの客にかかったことである。
前に立っていた客と私のズボンにオレンジジュースがかかった。ところが、その若い母親は「すみません」と謝ったけれども、謝った先は前に立っていたタイ人達に対してだけで、私に対しては謝罪を省略してきたらしいというのが分かった。
私は黙って耐えてやり過ごしたが、やれやれという疲労感が極限にまで達してしまった。
要するに、タイというところには無神経な人が多いということだろう。公共の場においても、日本人の多くが持っていそうな気の使い方ができる人が少なくなってくる。
タイ人の無神経さをタイの大らかさと言い換えることもできるが、長く住んでいてもあまり好きになれない部分の一つだ。
ソンテウというのは最底辺の人々のための乗り物であろう。何しろ、片道、どこで降りても9バーツ(36円)しか徴収されない。お金のある人は自家用車やバイクに乗るであろうし、その他、タクシーに乗るという手段もある。
それでもソンテウに乗らざるを得ない人々がいるということなのである。