T1第12節 ムアントン・ユナイテッド対ブリーラム・ユナイテッド観戦記【タイリーグ2023-2024】
まえがき
どうも、きーきあっです。
前日に続いてのタイリーグ観戦記です。
実は昨夜の試合結果のダメージが大きく、そんな気分でサッカーを観るなんて傷口に塩を塗るようなもんだと思い、観に行こうかちょっと迷ったんですよね。そんな僕をどん底気分に叩き落した試合の様子はこちらからどうぞ。
でもチケットは事前に購入済みだし、魅力あるカードだったし、それにサッカーの傷はサッカーで癒すしかないという訳の分からない理論が発動し、結局観に行くことにしました。
ということで今回は、
T1第12節 ムアントン・ユナイテッド対ブリーラム・ユナイテッド
の観戦記をお届けします。
ムアントン対ブリーラム戦といえば、僕がタイリーグを見始めた2015年頃はタイリーグを代表するビッグマッチでした。そうです、タイナショナルダービーです。
当時の両クラブはタイリーグの覇権を激しく争っていて、チケットが即完売するくらい人気のカードだったんですよ。
あれから数年。ブリーラムは相変わらずタイを代表するビッグクラブですが、ムアントンはというと親会社の経営不振によりティーラシンやチャナティップなど当時の主力選手を片っ端から国内や国外へ売り払い、結果クラブが弱体化してしまいました。
優勝はおろか、優勝争いにもここ数年加わることができず、今やビッグクラブの中にはカウントされていないのではないかと。
それでも僕の中ではムアントン対ブリーラムと聞くとやっぱり魅力を感じてしまいますし、特別な価値があると思ってます。
ですので前日の敗戦でボロボロの状態でも行ってきました。
というわけで、そんなタイナショナルダービーの様子をさっそくお届けします!
スタジアムへGO!
ムアントンのホームスタジアム、サンダードームへと向かいました。
バンコク中心部からだと車で1時間弱で行けます。
僕はバイクで行きましたが、いつも停めている駐輪場がこの日は既にほぼ満車。それだけでこの日はいつもと違う盛り上がりなんだなというのを実感しました。
で、こちらがサンダードームの入口です。
バックスタンド側はまた別に入口がありますが、こちらはメインスタンド側。
ゲートをくぐった左手にあるのがチケット売り場。
前にも書いたように、ひと昔前なら当日券の販売なんてなかったのですが、この日は当日でも買えました。
僕は「Thai Ticket Major」というサイトで事前に購入しました。
こちらのサイトで買えるのは、現在ムアントンの試合とタイ代表の試合です。
https://www.thaiticketmajor.com/index.html
また、今週末に行われるムアントンとコンサドーレ札幌のフレンドリーマッチのチラシを配ってました。
Jリーグは全日程が終了しましたが、タイリーグはまだリーグ戦の真っ只中。
それなのにこんな親善試合をやるのは何か面白いな。
こちらがメインスタンド側の入口。クラブショップもありますが、バックスタンド側の方が広くて品揃えも豊富なので、グッズを買いたい人はバックスタンド側のショップがおすすめです。
いざ、観戦!
スタジアムの中へ入りました。こちらメインスタンド側からの眺め。
ここサンダードームは全席指定となっております。あ、アウェイゴール裏は違うかも。
アップをするティーラトン。
さあ、両チームの選手が入場してきました。
ゴール裏のムアントンサポも盛り上がってました。
一方アウェイのブリーラムのサポーターも負けていません。
毎回どこにでも大勢駆けつけます。
ブリーラムの選手。アウェイのユニは紫なのね。
ムアントンの選手。
メインスタンド側も盛り上がってます。
そういえばムアントンもブリーラムも今シーズン途中で監督が代わってます。といっても、ムアントンは成績不振、ブリーラムは石井さんがタイ代表監督になるために退任と、対照的な交代理由なんですけどね。
こちらムアントンの新監督。前任のマリオはイケオジって感じだったのに、新しい監督は本当にサッカーやってた?って体型。
って、調べたら彼は監督じゃありません。新監督はウタイさんというタイ人みたい。じゃあ誰?
一方こちらはブリーラムの新監督パパス氏。マリノスのアシスタントコーチ、鹿児島ユナイテッドの監督を務めたこともあるので、ご存知の方もいらっしゃるのでは。
さあ、キックオフです!
さて、どんな展開になるのかなと思ったら、開始3分でブリーラムが先制。
右サイドからのクロスを9番スパチャイが頭で合わせゴール。
スパチャイの動き出しの上手さに驚くやら感心するやら。
しかしムアントンも負けてはいません。先制された後も怯むことなくブリーラム陣営に攻め込みます。
そして前半40分過ぎ、カウンターから右サイドの11番ジャルンサックがゴールを決め同点。こちらも素晴らしいゴールでした。
スタジアムも大盛り上がりです。
そのまま1-1でハーフタイムを迎えました。ここまではめちゃくちゃ面白い試合であっという間に前半が終わった感じ。
さあ、後半キックオフ。
後半も一進一退の攻防が続いたところで、ブリーラムのコーナーキックでのシーンでVAR判定に。
メインスタンド側からは何が起こったか分からず、ただただ見守るのみ。
VARの結果、ペナルティエリア内でファウルがあったようで、ブリーラムにPKが与えられました。
これにはスタジアム全体で大ブーイング。ゴール裏からはトイレットペーパーなどが何度も投げ込まれます。気持ちはわかるがこれはよくない。
この時点でゴール裏の反応からして、ブリーラム贔屓の判定なんだろうと思っていたのですが、帰宅後ハイライトを見たところ、ムアントンの19番トリスタンが相手選手を突き飛ばすというか身体ごとぶつかりに行ってました。
あれはファウルですね。納得。
そしてそのPKを決め、ブリーラムが2-1と勝ち越します。
しかしここで諦めないのがこの日のムアントン。
右サイドから11番ジャルンサックの右サイドからのクロスを20番ポラメットがヘディングで折り返し、それを14番ステファンが頭で押し込んでゴール。
またも同点に追いつきました。
先ほどの1点目以上にスタジアムは大盛り上がり。
その後も両チームが譲らず、結局2-2のドローとなりました。
試合の感想なぞ・・・
現在両チームが置かれている立場とかここ数年の成績は同格ではありませんが、この試合に関しては本当に互角というかどちらも素晴らしいサッカーを見せてくれました。
ブリーラムは強かったですが、それに一歩も引かない戦いぶりを見せたムアントン。
ナショナルダービーと呼ぶにふさわしい内容でしたし、本当に観に行って良かったなあと帰り道に何度も思ってしまいました。
おかげで昨日のモヤモヤは完全に晴れました。やっぱりサッカーの傷はサッカーで癒すしかないんだなあと。←意味不明
また、選手だけでなくサポーターもナショナルダービーの雰囲気をしっかりと作ってました。VAR時にピッチへ物を投げ込んだのはいただけませんが、それ以外はサポーターの熱さが伝わりました。
超満員というわけにはいかなかったですが、11,000人以上がスタンドを埋めていましたし。
あと毎回思うのですが、サンダードームのメインスタンドのサポーターって、めっちゃサッカーを知っているというか目が肥えている感じがするんですよね。
いいプレーに対する反応とか、拍手をするタイミングとか、攻撃に転じた時の声援とか、試合をよく観ているなあと。
それもあって、サンダードームのメインスタンドで観戦するのって凄く楽しいんですよ。タールアのサポーターがこんな事を言っちゃいけないのかもしれないけど。
もちろんタールアのサポーターも熱いんですけどね。
ということで今年のナショナルダービーは本当に熱く面白い試合でした。
そういえばブリーラムのホームゲームのナショナルダービーはまだ観たことがないんですよね。
後半の日程はまだ発表されていないのでいつ試合があるのかが分かりませんが、やっぱり一度は観てみたいなあ。
深夜バスを使って弾丸でもいいから観戦しちゃおうかな。
ということで、以上きーきあっがお伝えしました。それではまたまた!