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T1第12節 バンコク・ユナイテッド対ポートFC観戦記【タイリーグ2024-2025】


まえがき


どうも、きーきあっです。

日本ではJリーグの過密日程が話題になっていますが、それはタイリーグも同じこと。

タールアは水曜日にACL2の試合を終え、またバンコク・ユナイテッドは同じく水曜日にリーグカップの試合を終えたばかりでのこの試合。
それに来週の水曜日と木曜日にそれぞれ両チームともACL2の試合があります。

お互い疲労が溜まっているであろう状態で戦うのですが、そんなことは言ってられません。
何故ならこの試合は首位攻防戦だからです。

現時点での首位はバンコク・ユナイテッド。そして勝ち点2差の3位につけているのが、我らがタールアことポートFC。
今週は2位のブリーラムは試合がないため、もしタールアが勝てば首位に躍り出ます。

まあ、こうなるとブリーラムは両チームより3試合少ないことになるので、首位攻防戦と言っていいのかわかりませんが。
それにしてもなぜブリーラムは3試合も少ない日程になるのか。
ACLがあるからというのはわかりますが、それだったらタールアもバンコク・ユナイテッドもムアントンもACL2を戦っているんですよね。

あんまり言いたくないけど、こういうところにブリーラムへの見えない力が働いている気が・・・。
もちろんブリーラムにはACLで頑張ってほしい気持ちはあるんですが、だったら他のクラブもそうしてくれよって話です。

そんな愚痴や不満はそれくらいにして、今回は

T1第12節 バンコク・ユナイテッド対ポートFC

の観戦記をお届けします。

バンコク・ユナイテッドには何となく、いやはっきりと苦手意識があるのですが、リーグ優勝を目指すためにはそんなことを言ってられません。

というわけで、気合を入れスタジアムへと向かうのでした。

スタジアムへGO!

バンコク・ユナイテッドのホームスタジアム、タマサート・スタジアムはバンコクから北へ車で進むこと1時間ちょっとのところにあります。

バンコク・ユナイテッドと名乗りながら、スタジアムはバンコクではなく隣県のパトゥムターニー県にあるんですよね。
また、スタジアムはタマサート大学の敷地内にあります。

スタジアムへのアクセスですが、無難なのはタクシー。
今はGrabなどの配車アプリもありますので、そこまで苦労することはないはず。
料金はだいたい500バーツ前後を見ておけばよいかと思います。
少しでも安く行きたい!という人は、戦勝記念塔からモーチット方面に行く511番のバスに乗ると、終点がタマサート大学なので、そちらを使ってもよろしいかと。

ちなみに僕がバイクに乗る前は、この511番バスを使って行ってました。
路線バスなのでタクシーよりは時間がかかりますが、30バーツほどで行けます。

今日はというと、観戦仲間の車に同乗しスタジアムへ向かいました。
本当いつもお世話になってます。

こちらがタマサートスタジアムです。収容人員は25,000人ほど。
大学の敷地内にあるとは思えない立派なスタジアムです。
ただ、サッカー専用ではないので、ピッチの周りにはトラックがあり若干観づらいのが難点。あと遠いこと。

こちらが正面のように見えますが、バックスタンド側になります。
ただ、メインよりもバックスタンド側の方が観やすいし、スタグルもバックスタンド側に出ているので、アウェイのサポーターでなければバックスタンド側で観戦するのがおすすめです。

地図も載せておきますね。

スタジアムに着いてまずやることといえばそう、チケットの確保。

チケットはバックスタンド側にあります。
こちらはアウェイのチケットブース。ホーム側のチケットはこの写真の右側にあります。

こちらがチケット。アウェイ側はホーム側よりも高く値段は250バーツです。
写真の左上に「ALL TICKET」と書いてありますが、これはタイのセブンイレブンのチケットサイトです。
そうです、バンコク・ユナイテッドのチケットはタイのセブンイレブンでも買えます。

前もって手に入れておきたいという人は、セブンイレブンで購入しましょう。
ただ、バンコク・ユナイテッドの試合は当日でも買えます。
仮にリーグ優勝を決める試合だったとしても大丈夫じゃないかなってくらい余裕です。
なぜかって?それはチームの実力と見合わないくらい人気がないからです。
その辺はまた後で書きますね。

チケットを手に入れた後にやることといえば、そう、スタグルチェック。

バックスタンド側にこのように屋台がいくつか並んでいます。

スタグルの充実度はPATスタジアムには遠く及びませんが、それでも最低限のラインナップはある感じです。

あ、そうそう、スタジアムが大学の敷地内にある関係で、ビールは売っていません。

そんな中で僕が買ったのはこちら。
オムレツ載せご飯です。値段は40バーツでした。

スタグルの中で最も外れがなく、そして安くお腹いっぱいになるものといえばこのオムレツ載せご飯です。
これはテストに出るので覚えておきましょう。

いざ、観戦!

開門時間もやってきたところで、スタジアムの中に入ります。
こちらゴール裏からの眺め。やっぱりトラックがあるので遠いなあ。

さあ、両チームの選手が入場してきました。

ゴール裏のタールアサポ。

もちろん大挙してやってきています。そしてこの日は結構熱量高めでした。

奥の赤いユニフォームがBUFCの選手。

ここまで7勝1敗3分けでリーグ首位。
ACL2でも2勝1分けでグループ首位と、安定した強さを誇っています。

一方、手前の白いユニフォームがタールアの選手。
ここまで6勝1敗4分けのリーグ3位。
首位と勝ち点2差ですので、勝てば首位に立ちます。

この日のスタメンは以下の通りです。

GKは36番ウォラウット、センターバックは6番アッキーと35番ホニー。
右サイドバックは4番スパナンに左サイドバックは23番ケヴィン。

ボランチは33番志村選手と89番ピーラドン。
左サイドハーフは22番フェリペに右サイドハーフは14番ティーラサック。
トップ下に44番ウォラチット。

そして1トップに29番モタの、4-2-3-1のフォーメーションで臨みます。

こちらバックスタンドに陣取るバンコク・ユナイテッドのサポーター。

リーグ優勝こそないものの毎年安定した成績を残していますし、素晴らしい選手が揃っていて、更にやっているサッカーも魅力的。
これだけ推せる要素が揃っているのに、何故か人気がないんですよね。

タマサートスタジアムがバンコク市街から遠いからという理由もあると思いますが、別に僻地にあるわけではなく、もちろんこのエリアにもたくさんの人が住んでいます。

少なくともBGくらいの観客動員数になっておかしくないくらい魅力あるクラブだと思うんだけどなあ。

まあ、他のクラブのことを心配している余裕はないんですけどね。

さあ、キックオフです。

先制したのはバンコク・ユナイテッド。
タールアのパスミスから、10番ジェラディのシュートが決まりました。

パスミスはいただけませんが、ブロックしようとした選手の外から巻くような弾道でのシュートで素晴らしいシュートでした。
これはGKは取れないだろうなあ。

その後もボールを奪われてはサイドを切り崩され、あわやというシーンが何度もありますが、なんとか0-1のままハーフタイムを迎えました。

前半のうちに追いつけなかったというより、よく1点差で凌いだなというのが正直な感想。
それくらい一方的な内容でした。

さあ、気持ちを切り替え後半です。

ここ数試合は前半の内容が悪く、それをハーフタイムに修正して後半が良くなるという傾向にありますが、この試合も例外ではなく。

ここ2試合酷いプレーが続いていた4番スパナンがこの試合もイマイチだったのですが、そのスパナンを下げ後半から負傷明けの3番アスナウィを投入。

それも影響したのか、後半はサイドを使った攻撃も出来るようになり、あわやというシーンが。

これは追いつけるかもと期待したところでアクシデントが。
相手選手を追う33番志村選手が突然ピッチに倒れ込み、相手がフリーの状態に。
そこで焦った35番のGKウォラウットが相手選手をペナルティエリア内で倒してしまい、PKを与えてしまいます。

このPKはタールアサポから見ても打倒。それどころかこれは1発レッドだろうと思っていたのですが、なぜかVARの結果イエローのみ。

これは情けをかけられたのではないかと思ってしまうくらい、寛大な判定でした。

そして志村選手は担架で運ばれ退場してしまいます。

そのPKをしっかりと決め、0-2に。
これでもう決まったなあと。

結局、試合は0-2でタールアは敗戦。

試合の感想なぞ・・・

スコアは0-2でしたけど、体感的には0-5くらいの完敗でした。

今シーズン、リーグ戦とACL2合わせて戦った中で2敗しているのですが、いずれも力負けとは思いませんでした。負け惜しみではなく。
ただ、この試合は完敗でした。

バンコク・ユナイテッドは強かったですよ。さすが首位に立つだけのことはあります。
タールアと違うのは、攻撃にしても守備にしてもコンセプトというか、チームとしての方向性がちゃんと分かりやすいということ。

この試合に関しても、ボールを奪ってからサイドの選手にはたいて、サイドから崩して中央の選手に出すという攻撃を徹底していました。

元々バンコク・ユナイテッドはピッチを広く使ったサイド攻撃が得意なチームだったのですが、今シーズンもそれは健在でした。

一方、タールアはというと、この試合に関しては手も足も出ないという感じでした。
バンコク・ユナイテッドとの力の差を見せつけられました。

それでも惜しいシーンはあったんですけどね。途中交代で入ったFW、26番ドゥンブーヤがドンピシャのタイミングでヘディングシュートを放ったのですが、あれが枠を外れたのが痛かった。
というか、あれは決めないと。何のために投入したんだよって話です。

でも彼だけが悪いわけじゃなく、チームとして完敗だったので、もうこれはどうしようもなかったかなあ。

それよりも痛かったのが、志村選手の負傷交代。
現時点で詳細は分かりませんが、倒れ込んだ状況とかから見ると、前回怪我したところと同じ個所っぽいです。

怪我明けでこの過密日程の中、毎試合スタメンで出ていたのを見ると、無理をさせてしまったんだなあと。
まだ来週もACL2がありますし、彼の離脱は非常に痛い。
この試合に負けたことの何倍も痛い。

と、本当はここで話を終え、気持ちを切り替え来週のACL2頑張ろう!で締めくくろうと思ったのですが、そんな中でクラブに激震が!

なんとランサン監督が辞任を発表しました。

試合後のインタビューで、不振の責任を取り辞任するとコメントしたのだとか。

昨夜X(旧Twitter)のTLに流れてきたのを見てびっくり。
それでも「責任を感じる」くらいのニュアンスかと思っていたら、翌朝タイ語版GOALのサイトやサイアムスポーツのサイトでも辞任という記事が出ていました。

不振の責任って、ここまでリーグ戦は3位だしACL2だってグループリーグ2位につけていて、不振ってほどでもないじゃん。

確かにここ3試合ほど勝てていないけど、内容だって正直よくはなかったけど、それはこの過密日程でパフォーマンスが落ちているのが多分にあるなと思っていましたし、監督辞めろとは思っていませんでした。

敢えて言うなら、この過密日程でプレーの内容が良くない選手が何人かいるので、リフレッシュさせる意味でも他の選手を使えばとは思ってましたけど。

今までタールアを応援していて、監督に不満を持つことは多々ありましたが、ランサン監督に関しては個人的には評価をしていました。

試合中の選手交代についても結構大胆だし、大絶賛とはいかないまでも十分戦っていけるんじゃなかなと思っていました。

それなのに辞任とは。逆にその辞任するという行動に不満を抱きましたよ。

そもそも不振の責任って、リーグ戦3位でしょ。上はバンコク・ユナイテッドとブリーラムでしょ。
今のタイリーグにおける力関係からしたら、妥当な順位でしょ。

それにチームのエースである10番ボーディンが怪我で欠場しているし、それ以外にも今回の志村選手を含め、何人も怪我人が出ている中でこの順位ですから、合格点は出せる成績だと思うんですけど。

と、ここでいくら言ったところでもう辞任の発表をしてしまってますし、英語版のWikipediaのタールアのページも、監督欄に「Vacant(空位)」と書かれているので決まったんでしょうね。しかし仕事が早いな。誰だよWikipedia更新したのは。

これによって心配なのはむしろこの後。誰が監督をやるのだろうか?
来週はACL2の試合もあるというのに。

こういう時に毎回監督に復帰する人がタールアには2人ほど(1人はぽっちゃり体系のおっさんともう1人はスキンヘッドのおっさん)いるので、まさかまた彼らが登板する可能性が。

そうなるとまた昔の悪しきタールアに逆戻りする危険性があり、それだけは避けたいところ。

思いきって、手倉森監督とかどうでしょう。先日BG解任になったばかりですし、代表戦の解説とかしててタイにはまだいらっしゃるみたいですし。

というわけで、試合の敗戦よりも志村選手の怪我と監督辞任で頭が痛いきーきあっがお伝えしました。

それではまたまた!




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きーきあっ
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