T1第9節 ポートFC対ナコンパトム・ユナイテッド観戦記【タイリーグ2024-2025】
まえがき
どうも、きーきあっです。
基本的にこの観戦記の「まえがき」の部分は試合の前日や当日、とにかく試合前に出来るだけ書くようにしているのですが、今回も試合前、日曜日の午後に書いております。
実はこの前々日の夜から、寝台列車に乗りタイ南部のスラーターニーという街まで遊びに行って、日曜日の朝にバンコクに帰ってきました。
そしてそのまま妻の希望によりちょっと出かけて、それで帰ってきてからこの部分を書いているわけです。
つまり、眠いんです。疲れているんです。
とは言っても、じゃあ今日の試合を観に行かないという選択肢はなく、むしろこの試合を観るために朝早い便で帰ってきてますから。
ということで今回は、
T1第9節 ポートFC対ナコンパトム・ユナイテッド
の観戦記をお届けします。
開幕から4連勝を飾った我らがタールアことポートFCですが、その後は1敗3分け。
そうなんです。成績が下降気味なんです。
更に中盤の要である33番志村選手に続き、チームのエース、10番のボーディンまで負傷してしまうという、はっきり言えば流れが悪い方向へと進んでいます。
ついでに言うと、先日の木曜日に予定されていたACL2のホーム開幕戦、ライオン・シティ・セーラーズとの試合は、キックオフ間際で試合が中断し、そのまま1時間半待った後に延期となる始末。
もう色々と悪いことが重なりますが、この試合でしっかりと勝ってまた良い方向へと進んでほしいものです。
ですから眠いなんて、疲れたなんて言ってられません。
ということで、気合を入れてスタジアムへと向かうのでした。
スタジアムへGO!
ということで、聖地PATスタジアムへ向かいます。
まだキックオフまで2時間ほどということもあり、スタジアム前の屋台通りはそこまで人は多くなかったです。まあ暑いですしね。
と思ったのですが、屋台脇の椅子やテーブルが出ているエリアは結構な人が座ってました。というか飲んでました。
いざ、観戦!
開門時間になったところで、スタジアムの中に入ります。
もちろんいつものメインスタンド側です。
さっそくですが、きーきあっ式タールアスタメン紹介。
まずはGK。36番ウォラウット。
ここまで全試合でスタメン起用。完全に正守護神の座を奪い返しました。
彼がいいからなのか、他にGKがいないのか、うーん微妙。
悪くはないですが、かといって絶対的な安心感があるかというと、これまた微妙。
右サイドバックは4番のスパナン。タイ代表。
怪我から復帰してからは安定したプレーを見せてくれています。
でもなぜか彼が戻って来てから勝っていないというのもあるんですけど。
左サイドバックは23番ケヴィン。タイ代表。
左サイドからの突破やクロスが武器の攻撃的サイドバック。
今シーズンも期待通りの活躍をしてくれています。あとは怪我をしないことだけを願っています。本当毎年怪我で欠場するからなあ。
どの選手よりも彼がピッチで倒れるとヒヤヒヤします。
ボランチは47番シッタ。U-23タイ代表。
なんとまだ20歳。それでいて186cmと体格に恵まれており、これからが楽しみ。
実は18歳の頃に当時T2だったカスタムズ・ユナイテッドにレンタル移籍されていて、そこでスタメンを張っていたんですよね。
僕も実際にカスタムズの試合を観に行った時に彼のプレーを観てました。
彼や14番ティーラサックがレギュラーになって活躍するようになると面白いんだけどなあ。
もう1人のボランチは89番ピーラドン。タイ代表。
先ほどのシッタとは年齢がちょうどひと回り違う32歳ですが、ベテランらしい渋い選手です。
気が利いてるというか、よく見えているというか、実に通好みのプレーをします。
今シーズン彼がブリーラムから移籍してくれてよかったなあと、本当に思ってます。ありがとう!
右サイドハーフは3番アスナウィ。インドネシア代表。
1試合のうちで
『ボール持ちすぎだよ!早く出せよ!』
と思うことが少なくとも5回はあり、イライラさせる選手。
本当なら
『もう他の選手を使ってくれよ』
と思いたくなるのですが、少なくとも1回は、
『おおー、ナイス突破!アスナウィ、いいぞー!』
というプレーを必ず見せてくれるので、結局期待してしまう選手。
1回のプレーでチャラになっちゃうのはなんか騙されてる気もしますが、でもやっぱりなんだかんだ期待しちゃうし、実は好きなのかも。
でもやっぱり、もっと早くパスを出してほしいんだけどな。
左サイドハーフは18番パトンポン。タイ代表。
先ほどのアスナウィほどではないけど、やっぱり彼もドリブル大好き。
彼にも
『もっと早くボール出せよ!』
と思ってしまうことが多々あり。
でも彼も見事な突破を見せてくれたり、思いもよらないゴールを決めてくれたりするので、結局許してしまうし期待してしまいます。
あと、気持ちを前面に出しているのも、ミスを責めきれない理由かも。
それでもやっぱりドリブルはほどほどにして、周りを見てパスを出してほしいんだけどな。
トップ下は44番のウォラチット。タイ代表。
両サイドハーフとは対照的に、周りを活かすタイプの選手。
ボランチもトップ下もサイドハーフも、言われたポジションをしっかりこなしてくれます。
ただ、よく言えば個性的、悪く言うと我が強い選手が揃ったタールアでは、その器用さや周りに気を使うプレーが消極的というか、物足りない印象を与えてしまうのかも。
めちゃくちゃ上手いしセンスもあるんだから、彼に関してはもっとわがままにプレーして良いと思います。
1トップは29番モタ。元U-17ブラジル代表。
昨シーズンのタイリーグ最優秀外国人選手ということで、鳴り物入りで今シーズンタールアに加入してきましたが、サポーターが期待するような成績を残せていません。
序盤はチームも好調だったためそこまで風当たりも強くありませんでしたが、成績が落ちてきた今では、そろそろクラブやサポーターからも厳しい目で見られるようになってきているのでは。
とにかくゴールという分かりやすい結果を出してほしいです。
以上、きーきあっ式タールアのスタメン紹介でした。
さあ、両チームの選手が入場してきました。
こちら本日の対戦相手、ナコンパトムの選手。
T2から昇格した昨シーズンは9位と健闘したものの、今シーズンはここまで14位と苦戦中。
開幕戦こそ勝ちましたが、そこから引き分けを挟んで現在6連敗中。
嫌な流れを変えられるか。
ナコンパトムには10番伊藤卓(いとうたく)選手という日本人が在籍しています。
本来は左ウイングが本職ですが、この日は1トップとしてスタメン出場。
ちなみにタールアは昨シーズンの開幕戦でナコンパトムとアウェイで対戦したのですが、その時に伊藤卓選手はデビュー戦初ゴールを挙げています。
彼にとってはゲンのいい対戦相手だと思っているかもしれないので、警戒が必要です。
一方ホームのタールアの選手。
今日こそ勝て!
ゴール裏のタールアサポ。
バックスタンド。
ブリーラムそしてBGパトゥムとの対戦が続き、いずれもチケットは即完売したのですが、この日は7割ほどの入り。
日曜日の夜だというのにちょっと寂しいなあ。これもチーム成績のせいなのか?
また、キックオフ前には先日のバス火災事故に対しての黙祷が行われました。
本当痛ましい事故でした。亡くなった方のご冥福をお祈り申し上げます。
さあ、キックオフです!
圧倒的に攻め続けるタールアですが、悲しいかな決定力に欠けチャンスを外しまくります。
そのまま前半は0-0で終了。スタジアムも何ともいえない雰囲気に包まれます。
ここでさっそくタールアが動きます。
FWの29番モタ、そしてボランチの47番シッタを下げ、44番のウォラチットがボランチに回り、トップ下に22番フェリペ、1トップに26番ドゥンブーヤを投入します。
そんなタールアが後半開始直後に先制します。
決めたのは4番スパナン。
右サイドからクロス気味に蹴ったボールが何とそのまま相手ゴールに吸い込まれました。
クロスかと思ったら、逆回転がかかっていたような弾道でした。
相手GKも裏をかかれたのか、反応できず。
前半あれだけ攻めながらゴールを決められなかったのに、こんな形で先制するとは。
まあ、先制できれば何でもいいんですけどね。
ハーフタイムの2枚替えはプラスに働いたようで、前半とは違いパスも繋がり良いシーンが見られるようになりました。
一方ナコンパトムは攻めの形が作れません。
1トップの伊藤卓選手にボールが収まらないですし、打つ手なしといった感じで、結局伊藤卓選手は途中交代。
また後で触れますが、この試合に関して言えば、伊藤卓選手はついてなかったです。
本当ならもっと点を決められるだろってくらいチャンスがあったタールアでしたが、前半同様に決めきれません。
それでもようやく終了間際に追加点。
決めたのは22番フェリペ。コーナーキックを頭で合わせ見事なゴールでした。
結局試合は2-0でタールアが勝利!
いやー、良かった!というかホッとしました。
試合の感想なぞ・・・
スコアは2-0でしたが、実際はもっと差がついてもおかしくない内容でした。
本当ならちょっと不満を言いたくなりましたけど、今日に関しては勝ったことで全てオーケーと思うようにしました。
なんか久しぶりにこういう気分で帰れるなあと思ったら、それもそのはず。
なんと9月はリーグ戦未勝利でした。
勝ったのはACL2のアウェイでのペルシブ(インドネシア)戦だけでした。
ACL2で勝ったのと、日本代表が圧倒的な強さを発揮して勝ったのを観ていたから気づきませんでしたが、タールア的には最悪な月だったんですね。
まあ、最悪だった9月のことなんてさっさと忘れ、10月は良い月にしたいものです。
そんなタールアですが、前半は良くなかったですね。
ボランチの47番シッタはパススピードが遅く相手に奪われることが度々ありましたし、29番モタは決定的チャンスは外すわ、中盤までパスを貰いに下がってきてしまうことで、中盤でボールを奪った時に前線に選手が少なくなるわと、とにかく良くなかったです。
ですので、ハーフタイムで2人を代えるという決断は正しかったと思いました。
一方その2人に代わって出場した22番フェリペはダメ押しゴールを決めましたし、26番ドゥンブーヤはポストプレーもしっかりこなしつつ、前線から相手DFにプレッシャーをかけるなど守備面での貢献もあり、2人とも良かったと思います。
今まではFWの序列はモタが1番でしたが、なんかこの試合をきっかけに序列が変わりそうな予感。というか変えてよいと思いますよ。
個人的にはドゥンブーヤの1トップがファーストチョイスで良いのではないかと。
今シーズンのタールアはディフェンスラインが例年よりも安定しているので、しっかり点を取ってくれるストライカーさえ出てくれれば、優勝争いに最後まで加われると思います。
だからモタでもドゥンブーヤでもティーラサックでもいいから、とにかく誰か!
さて、一方敗れたナコンパトム。
ザル守備チームでお馴染みのタールアのサポーターがこういうことを言うのはおこがましいのですが、この試合に限って言えば点を取られる気がしませんでした。
やっぱりポイントは伊藤卓選手の1トップだと思うんですよ。
元々ウイングとか再度が本職の選手がなぜ1トップに?
しかも彼は身長が172cmなのに対し、タールアのセンターバック陣は180cm後半と身長差もありました。
そんな伊藤卓選手にロングボールを蹴ったところでタールアのセンターバックに弾き返されるのがオチです。
しかも更についていないことに、この日の主審はボディコンタクトに対しファウルの笛をほとんど吹きませんでした。
正直ファウルだろってプレーでも笛を吹いてくれず、伊藤卓選手もイライライしていたことでしょう。
伊藤卓選手は後半途中でベンチに下がるのですが、もしサイドでプレーしていたらもっとタールアにとって脅威となっていたに違いありません。
そんなナコンパトムですが、早く立て直さないと降格を気にしなくてはいけないようなことになりそう。
ナコンパトムはバンコクの隣県でアウェイ観戦もしやすいので、何とか残留してほしいです。←そこ?
さて、久しぶりの勝利となったタールアですが、今週末はW杯予選などの代表ウイークのためお休みです。
次節は10/19(土)アウェイでのナコンラーチャシーマー戦です。
今シーズンは珍しく積極的にアウェイの試合を観に行っているのですが、もちろん次節も行きますとも。
ということで今週末はおとなしくし、来週はコラートへ行ってきます!
以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!