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T1第4節 BGパトゥム・ユナイテッド対ムアントン・ユナイテッド観戦記【タイリーグ2023-2024】


まえがき

どうも、きーきあっです。

先ほど、T3開幕節の観戦記をアップしまして。
あ、こちらです。

この日のサッカー観戦はテーマが2つありまして、1つはハシゴ観戦。そしてもう1つはこのブログのタイトルにある試合に関連するのですが、それが

チャナティップ&ティーラシンが古巣のムアントン相手に戦うのを観る!

これです。これに尽きます。

今でこそムアントン・ユナイテッドは並のクラブに成り下がって(言い方)ますが、僕がタイに住んでタイリーグを観始めた頃のムアントンといえば、タイ代表それも主力中の主力が揃ったタイ有数の、というよりもタイでNo1のビッグクラブだったんですよね。

先ほど名前を出したチャナティップ、ティーラシン、そしてティーラトンにGKのカーウィンと、全てJリーグでのプレー経験もある選手ですので、日本のサッカーファンにも名前が知られていると思いますが、彼ら全員がムアントンでプレーしていたんですよ。

一時はクラブのスローガンというかキャッチフレーズが「ドリームチーム」だったりするくらい、スーパースターが揃っていたんです。

それが親会社の資金難などもあり、そんな選手がJリーグをはじめ、他クラブへ移籍したことで、戦力が大幅ダウン。そして現在に至るという。

Jリーグへ移籍した彼らは、タイから帰ってきた後に古巣のムアントンには戻らず、ティーラトンはブリーラムに、ティーラシンはBGパトゥムへ移籍。
そして今シーズン開幕前にはタイサッカー界最大のスーパースター、チャナティップもBGパトゥムへ加入しました。

そんな中で迎えた今節のBGパトゥム対ムアントンの試合。
見どころはもちろんチャナティップがムアントン相手にどんなプレーをするのかです。

そこに注目したのは当然僕だけではなく、多くのサッカーファンが楽しみにしていたようで、この試合はチケットが前売りの段階で完売となりました。

しかし!しかしですよ。
この試合の前の試合でチャナティップが負傷してしまいました。

幸い、その試合のすぐ後にFIFAインターナショナルマッチウイークに入ったことで、もしかしたら中断期間中に回復するのではという願いも虚しく、キックオフ1時間前に発表されたスタメン及びベンチ入りメンバーにチャナティップの名前はありませんでした。

チャナティップが出ないことで、僕の中では観戦する理由の95%が消滅してしまいました。
どちらのサポーターでもないですし、ましてや今シーズンは両クラブともイマイチ調子が上がらず、5位と14位のクラブ同士の普通の試合になってしまったわけで。

しかもハシゴ観戦の1試合目が終わり、スタジアムに向かおうかというタイミングで何と大雨。
そのスタジアムからBGのスタジアムまでバイクでわずか5分弱の距離にもかかわらず、スタジアムに着いた時点ではずぶ濡れになってしまいました。

ということで、先ほどの観戦記に負けないくらい前置きが長い中でお届けするのが、

T1第4節 BGパトゥム・ユナイテッド対ムアントン・ユナイテッド

の観戦記です。

ただでさえ見どころが消滅した上に、ずぶ濡れでテンションがだだ下がりの中、どんな試合になったのでしょうか。

スタジアムへGO!

ということでこちらが雨のBGスタジアムです。
場所はランシット、アクセスはバンコク市街から車で1時間くらい。
広い駐車場(しかも無料)も完備しているので、車やバイクでも来れますよ。

スタジアムに着いて、バイクを停めてまずしたことは雨宿り。
何故かというと、今回屋根があるメインスタンドのチケットが売り切れていて、僕が買えたのは屋根のないゴール裏のみ。
なにしろもの凄い雨で、とてもスタジアムの中に入れる状態じゃなく、またキックオフまでまだ20分ほど時間があったので、雨脚が弱まるまで、ここで待機しようと考えたのです。
スタジアムの前にあるこの屋根付きのところに、スタグルの屋台がたくさん出ていました。

丁度小腹も空いていたので、豚バラ串2本ともち米を買いました。
値段は45バーツでした。

豚バラ串を食べ終えても雨は激しいまま。
どうせこの時点でずぶ濡れですし、諦めてスタジアムの中に入ることにしました。

チケットは事前にネットで購入したのですが、今回初めてネットで購入したこともあり、勝手がよく分からず。
購入後にQRコードが発行されるのですが、とりあえずこちらの窓口でQRコードを提示してみました。

ちなみにチケットはこちらのサイトで買えます。
予め会員登録(無料)が必要です。
なんか今シーズンのBGはこちらで事前購入が必要っぽくて。
もしかしたら当日も買えるかもしれませんが、この試合に関しては前売りの段階で完売していました。

で、窓口でQRコードを提示したらこちらのチケットを貰いました。
この時点でこれがチケットだと思っていたのですが、実は違ってまして。

先ほどの屋台で、こんな看板が出ていて何だろうと思っていたんです。
そうしたら、先ほどの紙を出せば無料で食べ物や飲み物が貰えたんですよ。

試合後にもまだ屋台が出ていたので、帰りに恐る恐る屋台のお姉さんにチケットを渡してみたところ、このチキンが貰えました。
チケットは2枚あったので、もう1枚は缶の炭酸水を貰いました。
なんかビールも貰えたっぽいのですが、これからバイクに乗って帰るので炭酸水で我慢しました。

ちなみにこの引き換えチケット制度はこの試合だけのプロモーションだったのか、シーズン通して行われるかは不明。
あと、普通にお金を払って買うだけの屋台も出ていました。

いざ、観戦!

スタジアムの中に入ったものの、大雨のためキックオフ時間が遅れるとのアナウンスが。
そのためゴール裏の屋根があるところで雨宿りをしつつ、キックオフを待ちます。
って、雨宿りしかしてないな。

メインスタンドの1階後方と2階席は屋根があるので、雨が降っても安心。
この席のチケットが欲しかったなあと、ゴール裏から羨ましく眺めてました。

雨も小降りになり、キックオフも18:55とアナウンスされたことで、僕もゴール裏の席に移動することにしました。

実は今回ゴール裏のチケットを手に入れたことで、やってみたいことがありました。

それはBGスタジアムのゴール裏最上階でかんせんすること。
BGスタジアムのゴール裏は巨大な壁のようになっているんです。
前から一度ここから観てみたいと思っていたのですが、このタイミングで実現しました。
出来ることならこんな雨じゃない日が良かったのですが、それは仕方ない。

ということで最上階からの眺め。
いやー、高い。そして角度があるので高い位置でも観やすい。
昔スペインのバレンシアのホームスタジアム、メスタージャのゴール裏で観戦したことがあるのですが、こんな急角度からの観戦はそれ以来かも。

ゴール裏はこのように手すりと段差のみ。立ち見か段差に座っての観戦となります。いやー、良き。

改めて縦の写真でご覧ください。

メインスタンドはこんな風に見えます。

さあ、両チームの選手が入場してきました。
って、以前はゴール裏の脇から入場してきたと思うのですが、いつの間にメインスタンド側から入場するようになったんですね。

こちらアウェイのムアントンのサポーター。
以前はアウェイ側のサポーター席は今いるゴール裏から見て右奥に設置されていたと思うのですが、左側に移動したようです。

その旧アウェイ側のゴール裏は幅を広くした上でホーム側のゴール裏になってました。
10周年のビッグフラッグも出しちゃったりして、なんかこじゃれたサポーター感を出しちゃって。

さあ、キックオフです。

ホームですし、ここまでのチーム状況からいってBG優位かと思いきや、先制したのはまさかのムアントン。
右サイドを崩し、マイナスのクロスを20番ポラメットが決めました。

しかし来週から開幕するACLを控え負けられないBGが同点に追いつきます。
フリーキックからゴール前で混戦になったところを、16番ジャッカパンが押し込みました。

更に続けて、コスタリカ人MFの14番アルバレスが角度のないところから直接フリーキックを叩き込み、BGがすぐさま逆転します。

そのまま2-1でBGがリードし前半終了。
ハーフタイムにはラビットガールズのきつねダンスならぬウサギダンスなんかもあったり。

後半も引き続きBGのペース。そんな中でムアントンの選手がペナルティエリアでハンドのファウルを犯し、PKを与えてしまいます。
あとでダイジェストを観たら思いっきりハンドでした。
ってか、何故そんな腕を広げてディフェンスするのってくらい分かりやすいハンドでしたよ。あれはないわ。

そんなPKを5番のブラジル人DF、ヴィクター・カルドソがしっかりと決め、3-1と安全圏へ。

その後もBGは立て続けにゴラッソと言える素晴らしいゴールを決め、またムアントンの反撃をオウンゴールの1点に抑え、5-2で勝利を飾りました。

試合の感想なぞ・・・

同じくACLを戦うブリーラムやバンコク・ユナイテッドは前日の金曜に試合をしたのに、何故BGは土曜日に試合をしたのかは分かりませんが、とりあえずACLを前に弾みがつく勝ち方ができたのではないかと。

スタメンどころかベンチにも入っていないチャナティップはACLに向け温存なのか、それともACLでも試合に出られないくらいの怪我なのかは分かりませんが、ただ戦力としては揃っているのではないでしょうか。

10番のティーラシンはもちろん、11番セルゲイエフなどどこからでも点が取れますし、ティーラシンに替わって途中から入ったタイU-23代表のFW、77番パトリックもゴラッソを決めるなど、攻撃陣の層も厚いです。

ティーラシン自体、やはり年齢的にもいつまでも頼っていられませんし、実際この日もそこまでという出来だったりもしたので、ティーラシン頼みになっていないのは良いことかと。

そのACLは蔚山現代、川崎F、ジョホールと死の組と呼ばれるほど厳しいグループに入ったので、苦戦するとは思いますがそれでもしっかり戦えるメンツだと思います。

今回出場するタイリーグの3クラブが全て決勝トーナメント進出するよう応援しているので、本当に頑張ってほしいです。

一方、ムアントンは正直重症です。
守備は相手選手のマークの受け渡しがうまくいってないですし、攻撃も人数をかけないので厚みがなく、怖さを感じません。

攻撃の柱は7番のブラジル人FWポップ頼みなので、彼を封じてしまうと手詰まり感が半端ありません。
こうなると、開幕前に浦和に移籍したエカニット選手が抜けた穴は大きかったということになるんですかね。

マリオ監督が悪いというよりも、彼のやりたいサッカーがやれてないんでしょう。やれる選手がいないのかも。

マリオ監督のタイプ的にガッツリ守って堅実に勝ち点を少しずつ稼いで何とか残留を目指すというサッカーはやらないというかできないと思うので、ここはそういう現実的な戦い方をする監督に代えた方が、マリオのためにもクラブのためにも良い気がします。

かつての名門クラブがそんな戦い方を求められるというのは屈辱かもしれませんが、そういうサッカーしかできないから仕方ないです。
早々に切り替えないと、手遅れになる予感。

ということで、ずぶ濡れになり、チャナティップも観られず、こんなんだったら家にいてテレビでブライトンとかリバプールとかセルティックとか欧州の試合を観ていた方が良かったのかもと一瞬思いましたが、面白い試合でしたし、珍しい場所から観戦もできたし、やっぱり生観戦はいいな、生観戦は楽しいなと思えたので良かったです。

この記事をアップする日の夜には愛するタールアことポートFCの試合を観戦しますし、これからもこんな感じの観戦記をどんどんアップするので、良かったら読んでくださいませ。

以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!




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きーきあっ
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