これであなたもタイリーグ通!2024-2025タイリーグガイド【基礎知識編】
はじめに
どうも、きーきあっです。
ついに今年もタイリーグガイドの季節がやってまいりました!
長年書き続けていたブログから、こちらのnoteで昨年からタイリーグガイドをアップしたのですが、おかげさまで好評をいただきまして。
何ならブログで公開していた時より読みやすいなんてご意見もいただき、更にやる気がアップしております。
そんなやる気満々で毎年臨んでいるものの、作成するにあたり、選手の移籍情報など調べることが多く、ただでさえ時間がかかるのに、その一方で書きたいことがどんどん増え、結果作成に要する時間が毎年増えてしまっておりまして。
まさに自分で自分の首を絞めている状態で作成しております。
それでも毎年楽しく発行を続けているのは、ひとえにタイリーグへの愛!そして意地!
と、前置きはそれくらいにしまして。
こちらのタイリーグガイドはタイ在住のタイリーグファンはもちろん、これからタイリーグを観てみたいというタイリーグ初心者の方も楽しめる内容になっております。
どうぞ最後まで読んでくださいませ。
それともう1つ。
溢れ出るタイリーグ愛が止まらず、とんでもないボリュームになってしまったため、昨年に続き前後編でお届けします。
まずはこちらの【タイリーグの基礎知識編】をお楽しみください!
※記事内の情報は2024年8月6日現在のものです。
選手の所属クラブや試合日程など変更になることもあります。
予めご了承ください。
タイリーグとは?
まずはタイリーグについて簡単に説明していきます。
タイリーグとは言うまでもなく、タイのサッカーリーグです。
日本におけるJリーグということですね。
以前は「タイプレミアリーグ」という名称でしたが、2017シーズンより現在のタイリーグという名称になりました。
開催時期は8月から翌年の5月頃まで。
リーグ戦が終わった後にはT1とT2の昇格プレーオフが行われ、最後にカップ戦の決勝をもってシーズンが終了となります。
以前は2月開幕の12月閉幕という日程でしたが、コロナウィルスの影響でリーグが中断したことをきっかけに、現在の日程に変更となりました。
ちなみにタイは5月~10月くらいまでは雨季となるため、観戦する側としたら現在の秋春制(タイには秋も春もないですけどね)になって良かったなあと思ってます。
続いてカテゴリーについて説明します。
現在タイリーグは全部で3つのカテゴリーに分かれております。
ここではT1、T2、T3という名前で呼んでいきます。
厳密に言うと、この下にアマチュアリーグや、更に地域リーグなんかもありますが、そこまで触れてしまうとキリがないので、とりあえずこの3つのカテゴリーを抑えておけばよろしいかと。
まずはトップリーグのT1から。
T1は16クラブで構成され、それぞれホーム&アウェーの2回戦で全30試合を戦います。
優勝したクラブはACLエリートの出場権を得ることができます。
また2位のクラブはACL2の出場権を得ます。
また、下位3クラブはT2へ自動降格となります。
続いてT2。
T2は18クラブで構成され、それぞれホーム&アウェーの2回戦で全34試合を戦います。
優勝及び2位のクラブはT1へ自動昇格。また3位~6位のクラブは昇格プレーオフの出場権を得ることができます。
昇格プレーオフはリーグ戦終了後に行われ、まずは3位と6位、4位と5位がそれぞれホーム&アウェーで戦います。
そこで勝ち上がった2クラブも同様にホーム&アウェーで戦い、勝った方がT1昇格の切符を手に入れることができます。
また、下位3クラブはT3へと降格となります。
最後にT3。
こちらは北部、東北部、東部、西部、南部、そしてバンコク地区の6エリアに分かれ、それぞれの地区でホーム&アウェーの2回戦で試合を行います。
各地区の上位2クラブが、「T3チャンピオンズリーグ」への出場権を得ることができます。
「T3チャンピオンズリーグ」は各地区の上位2クラブ、合計12クラブを3つのブロックに分け、それぞれホーム&アウェイの総当たりで戦います。
各ブロックの1位と2位の中で最も成績が良かったクラブが準決勝へ進み、準決勝の勝者はT2へ自動昇格、そして準決勝で敗れたクラブ同士がホーム&アウェーで戦い、勝った方がT2へと昇格します。
ちなみにT3は6エリア合計で69クラブが所属します。
厳密に言うとT3の下に「Thailand Semi-Pro League」というセミプロリーグもありますが、さすがにここは省略します。
ちなみにT3の各地区で最下位のクラブはこちらのセミプロリーグへ降格となります。
以上が各リーグのクラブ数と試合形式となります。
リーグ戦はどのカテゴリーも基本的に週末の開催となりますが、一部水曜日など平日開催もあります。
ちなみにT1~T3合わせると、なんとタイには106ものクラブがあるんです。
タイは全部で77県あるので、単純計算で各県に1つ以上クラブがあるということになります。
皆さんが思っている以上にタイにはサッカークラブがあるんですよね。
こういうところでも、タイはサッカーが人気だというのが分かります。
続いてはカップ戦について説明します。
タイリーグのカップ戦は2つ。
タイFAカップとタイリーグカップです。
まずはタイFAカップから。
こちらは日本でいう天皇杯のような位置づけで、T1からセミプロリーグのクラブまで参加します。
決勝戦まで全て1発勝負のトーナメント方式で、優勝クラブはACLエリートのプレーオフ出場権を得ることができます。
そしてもう1つのタイリーグカップ。
リーグカップは、日本でいうルヴァンカップのような位置づけだと思っていただければと思いますが、ルヴァンカップとは異なり、FAカップ同様全て1発勝負のトーナメント方式で開催されます。
こちらはT1~T3のクラブが参加しますが、FAカップのようにACLの出場権が得られるわけではないので、どうしてもT1のクラブはメンバーを落としがちに。
そのためジャイアントキリングが起こりやすい傾向にあります。
というわけで、ここではタイのリーグ戦そしてカップ戦について説明しました。
クラブ紹介(T1)
さて、リーグ戦やカップ戦の説明をしたところで、ここからはタイリーグのクラブについて説明していきます。
まずはT1から。
T1は全部で16クラブですが、なんと全クラブを紹介します。
クラブへのひとことや注目選手は、完全に僕の偏見によるものですのであしからず。
それではいきましょう!
ブリーラム・ユナイテッド
【ホームタウン】
ブリーラム県
【ホームスタジアム】
チャーン・アリーナ
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:優勝(3年連続)
FAカップ:3回戦
リーグカップ:ベスト4
【ひとこと】
2年連続3冠を果たして迎えたシーズンだったが、獲得したタイトルはリーグチャンピオンのみ。
といっても、リーグ戦は1敗しかしておらず、昨シーズンも十分な強さは見せつけた。
それでもクラブとしては満足できる成績でなかったというところに、タイリーグの絶対王者としての威厳を感じる。
そんな今シーズンのブリーラムは、ブラジル色が強い布陣となった。
は既に昨シーズンプレーしている2人に加え、更に2人のブラジル人選手が加入。
果たしてこれが吉と出るか。それとも・・・。
今季の目標ももちろんリーグ3冠。そしてACLエリートでも、タイリーグの代表として決勝トーナメント進出を目指してほしい。
【注目選手】
スパチャイ(9番 FW)
昨シーズン、2シーズン前と2年連続でリーグ得点王のタイトルを獲得した、タイを代表するストライカー。
昨シーズンはウイング的なポジションで起用されることも多かったにもかかわらずゴールを量産。
185cmという恵まれた体格でポストプレーもこなし、またチャンスメイクもでき、それでいてゴールへの嗅覚も鋭いオールラウンドプレーヤー。
まだ25歳と若く、Jリーグでプレーする可能性も十分あるので、注目の選手だ。
トゥルー・バンコク・ユナイテッド
【ホームタウン】
パトゥムターニー県
【ホームスタジアム】
トゥルー・スタジアム(タマサート大学スタジアム)
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:2位
FAカップ:優勝
リーグカップ:2回戦
【ひとこと】
リーグ優勝こそないものの、2015シーズンから常に5位以内をキープし、昨シーズン、一昨年と2年連続で2位になるなど、リーグトップクラスの安定感を持つ強豪クラブ。
にもかかわらず、カップ戦も含め一度もタイトルを獲得したことがないのが不思議だったが、昨シーズンついにFA杯を制し、初のタイトルを獲得。
この勢いで今シーズンこそリーグ制覇を果たしたい。
そんな強豪クラブなのに、他のクラブと比べると人気やサポーターの熱さがイマイチ。
やはりバンコク・ユナイテッドと名乗っておきながら、バンコクからほど遠いタマサートスタジアムがホームスタジアムなのが原因なのか。
それはさておき、今シーズンも堅実な戦力補強をしているものの、そこまでのビッグネームは獲得しておらず、ライバルクラブに比べると地味。
外国人選手の国籍が、ブラジル、レバノン、オマーン、キュラソー、セルビア、パレスチナとかなりバラエティーに富んでおり、この多国籍軍的なチーム作りがどう出るか。
【注目選手】
ウィーラテップ(27番 MF)
昨シーズン途中にムアントン・ユナイテッドから移籍したタイ代表のセントラルミッドフィールダー。
182cmと恵まれた体格と左足から繰り出す正確なパスがウリ。
過去には浦和レッズの練習にも参加し、移籍も噂されるくらい期待された選手だが、なんとなく伸び悩んでいる印象が・・・。
個人的に好きな選手なのでずっと注目しているのだが、年々スケールが小さくなってきているというか、代表でもクラブでも無難なプレーばかりするようになってしまっている気が。
まだまだこんなものではないと思うので、今シーズンは輝きを取り戻してほしい。
ちなみに彼はタイの超名門チュラロンコーン大学で保健体育の学位を取得しており、優雅なプレースタイルもあって、チームメイトから「教授」というあだ名で呼ばれているのだとか。
ポートFC
【ホームタウン】
バンコク都クロントゥーイ区
【ホームスタジアム】
PATスタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:3位
FAカップ:1回戦
リーグカップ:ベスト4
【ひとこと】
スタジアムの近くにクロントゥーイ港があることから、愛称は「タールア(タイ語で港の意味)」。
ポートFCのサポーターだけでなく、他クラブのサポーターも「タールア」と呼ぶほど、愛称が定着している。
そんなタールアはリーグでもトップクラスのサポーターの熱さ、ガラの悪さ、そして酒量の多さを誇る。(全て自分調べ)
また、タールアといえば美人オーナーのマダム・ペーンが選手よりも有名だったが、2024年1月にタイサッカー協会の会長に就任したためオーナーを退任。
マダム・ペーンが某大手保険会社のCEOを務めていることもあり、彼女の人脈とマネーパワーで多くの選手を強奪獲得していたのだが、マダムのオーナー退任により、今シーズンの補強はどうなるのか注目された。
しかし、今シーズンも例年通り大型補強を行いサポーターを安心させた。
まず昨シーズンのリーグ最優秀外国人選手のウィレン・モタをバンコク・ユナイテッドから引き抜き、昨シーズンのウイークポイントだったセンターバックもポリス・テロからガーナ人DFのアイザック、そしてBGパトゥムからシンガポール代表のイルファン・ファンディをそれぞれ獲得。
相変わらず、隣の青く見える芝を刈り取るような補強を行った。
またタイ人選手もブリーラムからタイ代表のセントラルミッドフィールダー、ピーラドンを獲得し、手薄なボランチもしっかりと補強。
これによりリーグ戦も優勝を狙える戦力になったとともに、リーグ戦と並行して行われるACL2も戦える陣容が揃った。
今シーズンこそ、悲願のリーグ制覇を果たしてほしい。
と、ここまで読んでいただいて、紹介文の熱量が他のクラブと違うとお気づきかもしれないが、それはタールアが筆者の愛するクラブだからである。
【注目選手】
志村 謄(しむら のぼる)(33番 MF)
注目する選手はいくらでも挙げられるし、何人も紹介したいところだが、敢えて1人を選ぶならもちろん志村選手。
昨シーズンタールアに加入した際には、外国人枠もあり開幕戦は何とベンチ外。
その後もベンチ外が続き、ようやく出場したのは第6節。
しかし、第7節のウタイターニーFC戦で素晴らしい逆転ゴールを決めてから評価が一変。
そこからはチームメイト、サポーターの心を掴みレギュラーの座を完全に自分のものにした。
ちなみに第15節のブリーラム戦での豪快なミドルシュートはリーグ最優秀ゴールに選ばれている。
そして2シーズン目の今季はレギュラーどころか主力選手として存在感を示しており、更なる活躍が期待できる。
BGパトゥム・ユナイテッド
【ホームタウン】
パトゥムターニー県
【ホームスタジアム】
BGスタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:4位
FAカップ:2回戦
リーグカップ:優勝
【ひとこと】
リーグ戦は一昨年の9位から昨シーズンは4位、またリーグカップを優勝するなど復活の兆しを見せた。
それでもチャナティップやティーラシンなどビッグネームを大勢抱えるチームとしては満足できる成績ではないはず。
その証拠に、開幕前にはクラブの本気度が伝わる補強を行った。
まずチェンライ・ユナイテッドの王様シワコーン、同じくチェンライから201cmのタイ人CBマルコ、ムアントン・ユナイテッドからタイ代表でも活躍しているウインガーのジャルンサック、そしてサンフレッチェ広島からMF野津田岳人選手をそれぞれ獲得。
更にセイディン・ンディアエとクリスチャン・ゴミスの2人のフランス人センターバックはともに身長が2m越えと、バスケットボールチームでも作るのかという補強もしており、十分すぎるどころか余剰戦力ではないかと思えるほど。
移籍情報に限っていえば、今シーズンの戦力補強はBGパトゥムが圧倒的大差をつけて優勝ではないかと。
更に先日行われたドルトムントとのプレシーズンマッチでは何と4-0の快勝。
もちろん相手はフルメンバーではなく、またシーズン前の調整期間中であるため、これでドルトムントよりもBGが強いなんてことにはならないが、それでも終始相手を圧倒しており、衝撃的な内容だった。
シーズン開幕に向け、改めて優勝候補の筆頭として名前を挙げて良いのではないかと思ってしまった。
しかし、ただ1つ納得が出来ないことがある。
それは、先日発表されたACL2の出場枠についてだ。
本来出場資格のあったベトナムのクラブが諸事情により出場を辞退したため、代わりにBGパトゥムに出場の打診があったのだが、それを断ったのだ。
結果、その次の候補であったムアントン・ユナイテッドに打診があり受けたことでムアントンが出場することになったのが、何故BGパトゥムが断ったのか。
一応考えられる理由としては、同時期に行われる2024–25 ASEAN Club Championship(通称Shopee Cup)という東南アジアのクラブ最強を決める大会に出場するためではないかと思われるが、その大会にはブリーラムをはじめACLに出場するクラブも複数ある。
確かに直前での打診で調整が難しかったかもしれないが、これだけの戦力を抱えており、出場すれば好成績も期待できたはず。
リーグ戦に集中したいのは分かるが、出場し好成績を収めることでタイのクラブランキングも上がるわけだし、タイリーグのためには出場してほしかった。
それだけリーグ戦に賭けているということかもしれないが、個人的にはクラブの判断については評価できないのが正直な気持ち。
そんなBGを率いるのは、テグさんこと手倉森監督。
BGの監督を務めるのは間にチョンブリーFCの監督を務めた時期を挟んで2度目。
1度目の監督就任時にも決して悪くない成績を収めていたのに謎の解任で驚いたが、そんな過去も水に流し2度目の就任となり、昨シーズンはリーグ4位、そしてリーグカップ優勝と結果を残した。
今シーズンは他クラブを圧倒するほどの補強をしたチームを率いてリーグ優勝を目指す。
【注目選手】
野津田岳人(17番 MF)
タイリーグに加入する日本人選手としてはかなりのビッグネーム。
恐らくテグさんとの繋がりではないかと思われるが、まだ30歳と老け込むには早いし、活躍が期待できる。
その証拠に、先日のドルトムント戦でも気の利いたプレーを見せており、レノファ山口に移籍したタイ代表MFサーラットの穴を埋めるには十分すぎる存在になりそう。
ムアントン・ユナイテッド
【ホームタウン】
ノンタブリー県
【ホームスタジアム】
サンダードーム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:5位
FAカップ:2回戦
リーグカップ:準優勝
【ひとこと】
かつてはチャナティップやティーラシン、ティーラトンなどスター選手を多く抱えるビッグクラブだったが、親会社の業績不振によりそういった選手を売却したことから、優勝争いに加わることがなくなってしまった。
昨シーズンも前半は低迷し降格圏内を彷徨っていたが、監督交代から成績が一変。
特に後半戦は圧倒的な強さを見せ、後半戦残り10節では9勝1敗と素晴らしい成績を残しシーズンを終えた。
更にリーグカップも準優勝と名門復活の兆しを見せたため、今シーズンも期待が出来るのではと思ってしまうが、シーズンオフには主力選手が軒並み退団してしまうことに。
タイ代表でもレギュラーの座を掴んだ快速ウインガーのジャルンサックがBGパトゥムへ、またリーグ3位の17ゴールを挙げたブラジル人FWウィリアン・ポップが中国の上海海港へそれぞれ移籍と、チームの得点源である2人が不在となる事態。
更にカメルーン人DFのビロン、セルビア人FWのステファンといった外国人選手も退団と、昨シーズンの快進撃の立役者が誰も残らないという事態が発生した。
そしてとどめはミロシュ・ヨクシッチ監督まで退団してしまい、昨シーズンの後半に圧倒的な強さを誇ったチームが跡形もなくなってしまった。
もちろん新外国人選手も含め戦力補強は行っているが、いずれも未知数。
期待以上に不安を抱えつつ、ムアントンのサポーターは開幕を待つことになりそう。
【注目選手】
ポラメット(10番 FW)
主力流出が続くムアントンの中で、希望の光は彼。
昨シーズンもリーグ戦で11ゴールを挙げ、またタイ代表としてもW杯予選に出場するなど活躍した。
今シーズンも結果を出し、苦しい台所事情のクラブを救ってほしい。
ラーチャブリーFC
【ホームタウン】
ラーチャブリー県
【ホームスタジアム】
ドラゴンソーラーパーク・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:6位
FAカップ:2回戦
リーグカップ:ベスト8
【ひとこと】
毎年どんな補強をしても、主力選手を引き抜かれても、だいたいリーグ中位をキープするという、安定した成績を収めるクラブ。
タイ代表選手がいるわけでもなく、素晴らしい外国人選手がいるわけでもないが、地味にリーグに残り続けるのは賞賛に値する。
そんな地味(失礼)なクラブだが、誇れるのはスタジアム。
バンコクから2時間ほどの距離で、且つ観光スポットが周りにあるわけでもない地味な町(失礼)だが、龍をかたどったスタジアムは一見の価値あり。
また外観だけでなく、専用スタジアムのため非常に観やすく、スタジアムマニアにはたまらない造りになっている。
【注目選手】
田中達也(7番 MF)
アビスパ福岡から加入した攻撃的MF。
ロアッソ熊本時代にブレイクし、その後ガンバ大阪や大分トリニータなどで活躍。
タイリーグでどんなプレーを見せてくれるか注目したい。
ウタイターニーFC
【ホームタウン】
ウタイターニー県
【ホームスタジアム】
ウタイターニー・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:7位
FAカップ:1回戦
リーグカップ:2回戦
【ひとこと】
前身のクラブは2019シーズンをもって解散。
その後エアフォース・ユナイテッドFCがウタイターニーに移転し現在のウタイターニーFCとして活動。
昇格プレーオフを経て昨シーズンにT1昇格を果たしたクラブだが、7位とまさかの大健闘。
ただ、成績を見るとリーグ7位にもかかわらず、リーグワースト5位の55失点で得失点差が-17。
よくこれで7位で終わったなという数値であり、今シーズンもT1残留及び好成績を残すためにはディフェンス陣の整備が急務。
【注目選手】
ジェームス(27番 DF)
イギリス生まれでユース時代はブライトンのアカデミーでプレーした経歴を持つ。
2023シーズンからウタイターニーFCに加入。2023年にはタイ代表デビューを果たすなど、順調にキャリアを積んでいる。
まだ22歳と若く、将来はタイ代表の右サイドバックの座を掴むのではないかと期待される。
コンケーン・ユナイテッド
【ホームタウン】
コンケーン県
【ホームスタジアム】
コンケーン・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:8位
FAカップ:1回戦
リーグカップ:ベスト8
【ひとこと】
タイのイサーン(東北地方)の都市コンケーンにあるクラブ。
コンケーンには3つのクラブがあるが、最古参のコンケーンFCよりも
サポーターが熱いのがこのコンケーン・ユナイテッド。
サポーターの熱さでいえば、同じイサーン地方のブリーラムやナコンラーチャシーマーにも引けを取らない。
そんなサポーターに支えられ、昨シーズンはクラブ創設以来最高の8位という順位で終えた。
今シーズンは残留は当然のこととして、更に高みを目指せるよう頑張ってほしい。
【注目選手】
チサヌポン(7番 FW)
U-23タイ代表でも10番を付ける、期待の若手。
トップ下の他、両ウイングもでき、また昨シーズンもリーグ戦で4ゴールを挙げるなど、得点力もある。
今シーズンも更なる活躍を見せ、フル代表を目指してほしい。
ランプーン・ウォーリアーズ
【ホームタウン】
ランプーン県
【ホームスタジアム】
メーグアン・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:9位
FAカップ:ベスト8
リーグカップ:ベスト8
【ひとこと】
タイ北部。チェンマイから車で30分ほどのところにあるランプーン県にあるクラブ。
2シーズン前の初のT1昇格から、2年連続で残留どころか昨シーズンは9位と順位を1つ上げ、更にFA杯とリーグ杯ともにベスト8と、しっかりと結果を残している。
タイ北部のビッグクラブであるチェンライ・ユナイテッドが低迷気味なこともあり、チェンライに変わる北部の雄となることができるか。
【注目選手】
ネゲバ(7番 FW)
ブラジル人選手らしく、テクニックと創造性に優れた選手。
昨シーズン途中でタールアからランプーンへ移籍したが、タールア時代もその魔法のようなドリブルやパス、シュートでサポーターから絶大な支持を受けた。
残念ながら怪我による長期欠場中にタールアが他の外国人選手を獲得したため退団となったが、新天地となったランプーンでも活躍し、同じくサポーターの心を掴んだ。
今シーズンも攻撃の中心として、華麗なプレーを期待したい。
PTプラチュアップFC
【ホームタウン】
プラチュアップ・キリカーン県
【ホームスタジアム】
サーム・アーオ・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:10位
FAカップ:3回戦
リーグカップ:2回戦
【ひとこと】
毎シーズン活躍した外国人選手を翌年他クラブに奪われながらも、また新しい外国人選手を獲得しその外国人選手が活躍するという、ある意味外国人選手の目利きが素晴らしいクラブ。
そのためプラチュアップ・キリカーンという小さな町のクラブながら、2018シーズンの初昇格以来、一度も降格せずT1の座をキープし続けている。
今シーズンも例外ではなく昨シーズン活躍したデルレイとロサという2人のブラジル人FWが他クラブに移籍してしまったが、かつてのリーグ得点王であるブラジル人FWタルデリをタールアから獲得したりと、抜け目ない。
今シーズンもまずは残留を目指しつつ、リーグ中位から上位を目指したい。
【注目選手】
アミール・アリ・チェジーニ(3番 DF)
ナコンパトム・ユナイテッドから新しく加入したイラン人センターバック。
192cmの長身を活かした守備が特徴。
また守備だけでなく、セットプレー時には積極的に攻撃に絡み、高さを活かしたヘディングや左足からの強烈なシュートも武器。
元々守備が堅いクラブとして定評のあるプラチュアップにとっては、更に守備を強固にできる貴重な戦力として期待できる。
シンハー・チェンライ・ユナイテッド
【ホームタウン】
チェンライ県
【ホームスタジアム】
シンハー・チェンライ・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:11位
FAカップ:2回戦
リーグカップ:ベスト8
【ひとこと】
タイ北部を代表する強豪クラブだが、ここ数年は結果を残せず、2013シーズン以来の二桁順位に終わってしまった。
更に無類の強さを誇っていたカップ戦に関しても、ここ3シーズンはベスト4にも残れず低迷ぶりが目立つ。
更にシーズンオフにはチームの王様として君臨していた10番のシワコーンがBGパトゥムに移籍するなど、主力の放出も相次ぎ、更なる不安がつきまとう。
ちなみにチェンライのホームスタジアムはタイ有数の素晴らしいスタジアム。
チェンライ空港からも徒歩5分ほどとアクセスも良く、ぜひ一度訪れてほしい。
【注目選手】
ロドリギーニョ(10番 FW)
昨シーズンの途中から加入した、かなり異色の経歴を持ったブラジル人FW。
タイリーグでも多くのブラジル人選手がプレーしているので、ブラジル人FWなんて珍しくないと思うかもしれないが、驚くのはその年齢。
なんとまだ23歳。なぜこの若さでタイリーグにやってきたのかは全くもって謎だが、果たして低迷するクラブの救世主となるのか。
ナコンパトム・ユナイテッド
【ホームタウン】
ナコンパトム県
【ホームスタジアム】
ナコンパトム・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:12位
FAカップ:3回戦
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
T2優勝の勢いのままT1昇格を果たした昨シーズン。
前半は中位にとどまる健闘を見せたが、残り2節の連敗が響き12位に終わった。
それでも2009シーズン以来のT1での戦いで無事残留を果たしたのは評価したい。
今シーズンは更に上を目指せるよう、頑張ってほしい。
ちなみにナコンパトムはバンコクから1時間ちょっとの距離にあり、観光名所やおしゃれカフェも多く、観光しつつの観戦もおすすめ。
【注目選手】
伊藤 卓(いとうたく)(10番 FW)
数年前はT3でタイでのキャリアをスタートさせた選手が、昨シーズンついにT1でプレーすることになった。
開幕戦でいきなりゴールを挙げ、サポーターの信頼を勝ち取り、その後もゴールやアシストを連発。
シーズンを通し8ゴールと、加入早々背負った10番に見合う活躍をした。
更なる上位クラブへの移籍も噂されたが、残留を発表。
クラブとともに2年目を迎える今シーズンは更なる活躍を期待したい。
スコータイFC
【ホームタウン】
スコータイ県
【ホームスタジアム】
タレー・ルアン・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:13位
FAカップ:ベスト8
リーグカップ:2回戦
【ひとこと】
遺跡で有名な古都スコータイをホームタウンとするクラブ。
2シーズン目となるT1での戦いは中盤まで何とか健闘するも、後半は失速。
それでも何とか粘ってギリギリの13位で残留を果たした。
今シーズンも苦戦が予想されるが、何とか残留を目指して戦ってほしい。
【注目選手】
ジョン・バッジオ(10番 FW)
マダカスカル代表経験もあるアタッカー。
158cmと小柄ながらも、スピードに優れ、低迷するチームの中で10ゴールと奮闘。
今シーズンはキャプテンに就任し、チームを引っ張る存在になる。
ナコンラーチャシーマー・マツダFC
【ホームタウン】
ナコンラーチャシーマー県
【ホームスタジアム】
80年記念スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:優勝(T2)
FAカップ:1回戦
リーグカップ:予選敗退
【ひとこと】
イサーン地方の玄関口、ナコンラーチャシーマー県(コラート)にあるクラブ。
2015シーズンのT1昇格以来、初のT2降格となった昨シーズンから、わずか1シーズンでT1返り咲きを果たした。しかもT2優勝という勲章を携えて。
T2昇格でも1試合平均5,662名の入場者数と、コロナの影響があったとはいえ降格したシーズンよりも40%以上も多くのサポーターがスタジアムに足を運びチームを後押しした。
特に優勝を決めたホーム最終戦では超満員となる25,000人近いサポーターがスタジアムを埋めるという、T1のクラブ顔負けの雰囲気を作り上げた。
そんなサポーターとともに、再びT1に殴り込みをかけるコラートには期待しかない。
【注目選手】
デヴィソン(10番 FW)
昨シーズンは22ゴールを挙げ、T2の得点王に輝きT1昇格の立役者となったブラジル人選手。
タイリーグで6クラブを渡り歩く苦労人だが、実はT1は初めて。
T1でも大暴れする姿が楽しみ。
ノンブア・ピッチャヤFC
【ホームタウン】
ノンブア・ランプー県
【ホームスタジアム】
ピッチャヤ・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:2位(T2)
FAカップ:3回戦
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
惜しくも勝ち点1差でT2優勝は逃したものの、コラート同様わずか1シーズンでT1に返り咲いた。
今シーズンはクラブのエンブレムも変わり、新たな気持ちでT1へ殴り込みをかける。
ノンブアはイサーン地方の小さな町ながらサッカーが盛んで、特に若年層の強化に力を入れている。
その影響か後ほど紹介するタナウットをはじめ若い選手が育っており、クラブとしても将来が楽しみである。
ちなみにノンブアのホームスタジアムであるピッチャヤ・スタジアムも非常に魅力的なスタジアムである。
【注目選手】
タナウット・ポーチャイ(14番 FW)
昨シーズンのT2リーグで7ゴールを挙げた期待のFWは何と19歳。
181cmと体格にも恵まれ、クラブはもちろん将来のタイ代表としても活躍が期待できる選手。
果たしてT1でどこまでやれるか、非常に楽しみだ。
ラヨーンFC
【ホームタウン】
ラヨーン県
【ホームスタジアム】
ラヨーン・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:3位(T2)
FAカップ:2回戦
リーグカップ:予選敗退
【ひとこと】
バンコクから車で2時間半、海沿いの町ラヨーンをホームタウンとするクラブ。
リーグ戦を3位で終えるも昇格プレーオフを勝ち抜き、見事2020シーズン以来のT1昇格を果たした。
その新シーズンだが、チームトップの19ゴールを挙げたブラジル人FWチアゴ・チュラパが退団したのが痛い。
新戦力のFWは未知数なだけに、まずば34試合で34失点とリーグ2位タイの失点数を誇る堅実な守備を武器に、T1残留を目標にリーグを戦うことになりそう。
【注目選手】
片野 寛理(かたのひろみち)(4番 DF)
タイリーグのレジェンド、片野選手がついにT1に帰ってきた!
T1でのプレーは2016シーズンのスコータイ以来。
その間はT2の様々なクラブを渡り歩き、時には所属クラブのT1昇格に貢献したり、あとわずかなところで昇格を逃したり、本当に色々な経験をした。
そしてついに悲願のT1に!
42歳とは思えないフィジカル、若手時代よりも増しているのではないかという技術、更に年齢を重ね経験に裏付けされた読みと、T1でもまだまだ戦える実力を持つ。
もちろんT1に昇格した今シーズンもチームの精神的支柱として活躍してくれるはず。
クラブ紹介(T2)
続いてはT2のクラブ紹介です。
さすがに全クラブを紹介するととんでもないボリュームになってしまうので、ここでは僕が今シーズン個人的に気になるクラブを3つ紹介します。
チョンブリーFC
【ホームタウン】
チョンブリー県
【ホームスタジアム】
チョンブリー・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:14位
FAカップ:ベスト8
リーグカップ:2回戦
【ひとこと】
かつての強豪も近年は優勝争いに加わることもなく、ついに昨シーズンは14位でクラブ創設以来初めてのT2降格の屈辱を味わうことに。
下部組織も充実し、昔から選手育成には定評があったが、成長しては他クラブに移籍してしまい、チームの強化には結びつかなかったのが原因だと思われるが、選手を売らなくてはならない台所事情があったのかとも勘ぐられる。
いずれにしても、ここは名門復活のきっかけと捉えて、しっかりと力を蓄えT1へと帰って来てほしい。
【注目選手】
チャナロン(10番 MF)
名門復活のカギを握る選手。
各年代の代表を経て、フル代表にも選ばれ、先日のW杯2次予選では試合出場こそなかったがベンチ入りも果たした。
今シーズンはT2で圧倒的な輝きを見せ、T1昇格と代表定着を果たしたい。
バンコクFC
【ホームタウン】
バンコク都トゥンクル区
【ホームスタジアム】
バンモッド・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:優勝(T3バンコク地区)
FAカップ:ベスト8
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
T3のバンコク地区で初優勝、更にT3チャンピオンズリーグも優勝し、2017シーズン以来のT2昇格を果たした。
どちらの優勝も感動的ではあったが、何よりもインパクトを残したのがFA杯のラウンド16、ブリーラム・ユナイテッドの試合だった。
2年連続三冠の絶対王者ブリーラムを相手に一歩も退かずに打ち合いを演じ、何と5対4というスコアでブリーラムを倒したのです。
ブリーラムの3年連続三冠を阻止するとともに、T3のクラブがT1を倒すといういわゆるジャイキリを起こしたことで、超満員のスタジアムは大興奮。
筆者もその場に居合わせたのだが、人生で5本の指に入る感動的な試合だった。
もし興味があれば、こちらをどうぞ。
そんなミラクルを起こしたバンコクFCが今シーズンはT2の舞台でどんな戦いを見せてくれるのか楽しみで仕方ない。
戦力的にはいきなり優勝争いは難しいかもしれないが、中位は目指せる力はあるし、うまくいけば昇格プレーオフ圏内に入る可能性はある。
つまり、大いに期待できるということだ。
【注目選手】
小島聖矢(8番 MF)
リーグ戦、そしてT3チャンピオンズリーグで大活躍し、T2昇格の立役者。
広い視野に正確なパス、そしてサポーターを沸かせるテクニックと、更に円熟味を増したプレーを見せてくれる。
爆発的な破壊力を誇るFW陣を操りつつ、自らもゴールを決めるなど、まさにバンコクFCの攻撃の中心。
バンコクFCのサポーターと同じくらい、小島選手自身も2022シーズン以来のT2でのプレーが楽しみなはず。
円熟味が増したプレーに注目したい。
カセサートFC
【ホームタウン】
バンコク都チャトチャック区
【ホームスタジアム】
インゼー・サンタラチャティット
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:16位
FAカップ:1回戦
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
昨シーズンは18チーム中16位と、本来であればT3降格の順位だが、リーグ4位のチェンマイFCがまさかのT2ライセンスが取得できずT3降格が決定。
それにより、16位のカセサートFCが繰り上げで降格を免れT2残留となった。
ただ、そのカセサートFCも一時は資金不足を理由にチームを解散すると発表したり、こちらもクラブ自体の存続が危ぶまれる事態に。
しかしT2残留となったからなのか、その発表を撤回しクラブ存続となった。
それだけでも驚くべきことだが、その後元タイ代表の超大物ストライカーの加入を発表。更に同じくタイリーグのレジェンド的ベテラン選手や、T1でプレーしていた外国人センターバックなど立て続けに獲得し、一体資金があるのかないのかよく分からない状況だが、とりあえずクラブは存続しT2の舞台で戦えるのでめでたしめでたしということか。
そんなお騒がせ状態のクラブだが、リーグ戦でも波乱を起こすことを期待したい。
【注目選手】
アディサック(9番 FW)
タイ代表でも通算21ゴールを挙げた、レジェンドFW。
昨シーズンはマレーシアリーグでプレーした後、バンコク・ユナイテッドに加入し、そして今シーズンはあわやT3降格どころかクラブ存続が危ぶまれたカセサートへ電撃加入を果たした。
アディサック加入が影響したのか、その他にもタイリーグのレジェンド的存在のジャッカパンや、T1でのプレー経験があるブラジル人DFブリナーや村上一樹選手など、次々とベテラン選手が加入し、さながら映画のエクスペンダブルズ状態。
加入した選手はいずれも35歳以上の大ベテランばかりなのが若干気になるが、オールドファンにはなかなか魅力的なメンバーが揃った。
当のアディサック自身はまだ33歳と年齢的にも十分やれると思うし、うまくハマればチームも台風の目になるのではないか。
アディサックをはじめ、ベテラン選手がもう一花咲かす姿を楽しみにしたい。
クラブ紹介(T3)
最後にT3。T2でも十分マニアックなのに、T3まで追いかけるようなタイリーグファンは少数派だと思いますが、どこよりも詳しいタイリーグガイドを目指しているので、しっかりとカバーしますよ。
こちらも気になるクラブを3つ紹介していきますが、さすがにT3のクラブの選手までは把握してないので、注目選手の項目は省略します。
パッターニーFC
【ホームタウン】
パッターニー県
【ホームスタジアム】
レインボー・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:3位(T3 南部地区)
FAカップ:不参加
リーグカップ:予選敗退
【ひとこと】
タイ南部にあるパッターニー県にあるクラブ。
パッターニーにも行ったことがなく、数年前からずっと観戦したいと思っているのだが、未だ実現せず。
観戦したい理由は2つあり、1つは大砲をエンブレムに使っているユニフォームが欲しいのと、客席を7色に色付けされたレインボー・スタジアムに行きたいということ。
昨シーズンは日程が合わず、同じタイ南部のソンクラーFCの試合を観戦したが、今年こそはパッターニーでの観戦を実現させたい。
また、観戦した際にはこのnoteで観戦記を書くのでお楽しみに!
チェンマイFC
【ホームタウン】
チェンマイ県
【ホームスタジアム】
チェンマイ市営スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:4位(T2)
FAカップ:1回戦
リーグカップ:ベスト8
【ひとこと】
昨シーズンはリーグ戦を4位で終え、T1昇格プレーオフに臨むも惜しくも敗退。
来シーズンこそは2019シーズン以来のT1昇格を目指すかと思っていたところ、T2クラブライセンスの取得ができずにまさかのT3降格。それどころかクラブ存続まで心配される事態に。
歴史あるクラブだけに驚いたが、未だに詳細は不明。
分かっている事は今シーズンT3で戦うということ。それとクラブ消滅という最悪の結果は免れたということ。
今シーズンはチェンマイ旅行を兼ね、T2に所属するチェンマイ・ユナイテッドとのチェンマイダービーを観に行くつもりでいたので、ショックが大きいが仕方ない。
T3北部地区には同じくチェンマイをホームタウンとするメージョー・ユナイテッドというクラブがあるので、今シーズンはメージョーとのチェンマイダービーで我慢することになりそう。
T1昇格どころかT2昇格を目指すことになった今シーズンだが、1シーズンでT2へ戻ってくることを切に願っている。
そしてライバルクラブのチェンマイ・ユナイテッドとのチェンマイダービーが観られるのを楽しみにしている。
チャムチュリ・ユナイテッド
【ホームタウン】
バンコク都パトゥムワン区
【ホームスタジアム】
チュラロンコーン・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:8位(T3)
FAカップ:不参加
リーグカップ:不参加
【ひとこと】
タイの最高学府であるチュラロンコーン大学のクラブ。
といっても、チュラ大の学生がプレーしているわけではない。
スタジアムはチュラロンコーン大学の敷地内にあり、MRTサムヤーン駅から徒歩圏内、そしてサイアムスクエアやシーロムにも近くスタジアムの立地としてはバンコクでもトップクラス。
また、夜のキックオフが多いタイリーグに置いて、ほとんどの試合が16時キックオフということもあり、観戦後も十分時間が使えるのも嬉しい。
タイ在住者も旅行者も、日中にやることがなく暇だなって時に、スタジアムを訪れてみてはいかがだろうか?
ちなみに、キックオフ前と交換開始前にサポーターが行う謎のコールにも注目してほしい。
タイリーグの情報をゲットしよう!
ここまで読んでいただいた方は、タイリーグについてかなり詳しくなってきたのではないでしょうか。
そして興味を持っていただいた方は、もっとタイリーグについて知りたいと思ったのでは?
ということで、ここではタイリーグの情報をゲットできるサイトなどを紹介します。
いずれも僕がタイリーグの情報源としているものばかりです。
1.タイリーグ公式サイト
まずは何といってもこちらです。
特に日程や試合結果をチェックするのに利用しています。
また試合当日はスタメンもここでチェックすることができます。
タイ語だけでなく、英語表記もあります。
ただ、急な日程変更やスタジアム変更などには対応してくれないこともあるので、観戦の際にはクラブのFacebookページなどでも確認するのがベターです。
2.タイプレミアリーグに行こう!
次に紹介するのは、古くからのタイリーグファンにはお馴染みのこちら。
今でこそX(旧ツイッター)など、日本語でタイリーグの情報を見られる手段は増えましたが、ひと昔前はこちらのサイトに頼るしかなかったわけで。
僕もタイリーグを観始めた頃は大変お世話になりました。このサイトのおかげでたどり着くことができたスタジアムがどれだけあったことか。
今でもリスペクトしているサイトです。
名前は以前のリーグ名称であったタイプレミアリーグのままですが、ちゃんと情報更新はされてますのでご心配なく。
3.ウィキペディア
続いて紹介するのはこちらです。そう、ウィキペディアです。
こちらもよく利用します。特に選手やクラブについて調べる時には重宝します。
また、選手の移籍なんかも何故か情報が早かったりします。まあたまにガセがあったりしますけどね。
ポイントは英語版を見ることです。日本語版は情報が更新されていないのでおすすめできません。
例えば今シーズンのT1のページはこんな感じです。
4.Facebook
続いて紹介するのはFacebookです。
こちらは主に各クラブのFacebookページをチェックしています。
日本だと各クラブは公式ページを運営していて、そこから情報発信などを行っていると思いますが、タイではFacebookでの情報発信が主流です。
というか、公式サイトがないクラブの方が多いかも。
タイリーグの公式サイトよりも情報が早いですし、また試合の日程や時間の変更があった場合に公式サイトは情報更新をしなかったりしますので、各クラブのFacebookページをチェックするのが確実です。
あとはFAカップとかリーグカップなんかも日程がいち早く知ることができるので、そちらのチェックもおすすめです。
5.Twitter(X)
最後に紹介するのはTwitter。あ、今はXでしたっけ。
タイ在住の日本人でタイリーグを観戦されている方は意外といらっしゃいまして、それもバンコクだけでなく地方在住のタイリーグファンもツイートされていたりします。
そうなると、各クラブのサポーターもいらっしゃったりするので、TL上では皆さんが一喜一憂されていたりしてとても面白いです。
またタイ在住者だけでなく、日本に住んでいながらもタイリーグを観られている方もいらっしゃって、本当に凄いなあと。
ということでこちらも非常に有効な情報手段ですので、チェックすることをおすすめします。
ということでWebサイトからTwitter(X)などのSNSまで、タイリーグの情報を手に入れる手段が増えましたので、ますますタイリーグが身近に感じられるのではないでしょうか。
もちろん僕もTwitter(X)やnoteでタイリーグの情報や観戦記を発信していきますので、チェックしていただければ嬉しいです。
最後に
というわけで、タイリーグの基礎知識編としてここまでお届けしました。
毎回このタイリーグガイドを作成していて思うのですが、書きたいことが多すぎて、年々ボリュームが多くなってしまうんですよね。
大丈夫ですかね。読んでいて疲れないですかね。それと熱量が多すぎて引いてないですかね。
文字数が多すぎるよって人には大変言いづらいんですが、これ前編なんですよね。
明日は【いざ!観戦編】というタイトルで後編をアップする予定なんです。
そして多分前編と同じくらいのボリュームになっていると思うんですよね。
え?引いてます?やっぱり?
このようにかなりの文字数ですので、さすがに最初から最後までくまなく読んでくださいとは言えないです。
ですので、興味があるところだけ読んでいただければと。
もちろん全部読んでいただければとっても嬉しいですけどね。
ただ、間違いなく言えるのは、情報量そしてタイリーグへの愛はどこにも負けないガイドになっているのではないかと。
そしてタイリーグ好き、タイリーグに興味がある方にとっては役立つガイドになっていると勝手に思ってます。
ということで、後編の【いざ!観戦編】もぜひご覧ください!
以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!