ACL2東地区第5節 ポートFC対ペルシブ・バンドン観戦記【ACL2 2024-2025】
まえがき
どうも、きーきあっです。
欧州CLに負けないくらい盛り上がっている(僕の中で)ACL。
アジア最高峰の戦いであるACLエリートが面白いのはもちろんですが、
なんといっても注目は(僕の中で)ACL2です。
それはひとえに愛するタールアことポートFCが出場しているからなんですが、そのタールアがここまで大健闘。
グループリーグ第4節を終えた時点で、なんとグループFの首位!
組み合わせが決まった時点でそこそこいけるんじゃないかと思ったのですが、期待以上の成績を収めています。
なんといっても、このグループで一番の強敵とみられた浙江FCに2連勝したのが非常に大きいです。
そしてこの第5節で勝利すれば最終戦を待たずにグループリーグ突破が決まります。
これはスタジアムへ行かないわけにはいきません。
ということで今回は、
ACL2東地区第5節 ポートFC対ペルシブ・バンドン
の観戦記です。
この試合に勝って、決勝トーナメント進出を決めるのか。
ワクワクドキドキでスタジアムへと向かうのでした。
スタジアムへGO!
タールアの試合であれば本来はPATスタジアムへ向かうところですが、ACLのホームゲームはBGスタジアムで行われているため、バイクを飛ばしてBGスタジアムへと向かいます。
といっても、この日のキックオフは21時。何度か時間を間違えているのでは?直前になって変更するのでは?と思っていたのですが、結局変更なし。
何故21時キックオフ?最終節で他の試合と時間を合わせるというのなら分かるのですが、そういうわけでもなく。
昔スペインにサッカーを観に行った時には20:45キックオフとかありましたが、タイでは珍しいというか、普通はないはず。
ちなみに今まで観戦した中で一番遅いキックオフは、同じくスペインのマジョルカ島で行われた、スペイン対ポルトガルの親善試合でした。
なんと22時キックオフ。終わったら日付が変わってましたよ。
それはさておきBGスタジアムに到着。
ここまでホームで行われた2試合はシーチケ会員特典で、とあるアプリを通じて無料でチケットが送られてきたのですが、この試合は何故か送られてこず。
クラブのLINEに聞いてみても反応なし。
まあ、ここまで無料だっただけでもありがたいし、別に有料でもいいやと思いチケット売り場へ行ったところ、シーチケ保有者は無料とのことで、チケットを受け取りました。
しかも紙のチケット。こっちの方が手元に残るし、それだったらずっとこれで良かったなあと思いつつも、その前に無料でいただけることに感謝。
スタグルエリアはPATスタジアムと違い、種類が少なくあまり魅力的なラインナップではなかったです。
昼にガッツリ食べたせいで、それほどお腹が空いていなかったので、何も食べなかったですけどね。
いざ、観戦!
開門時間が過ぎていたので、スタジアムの中へ。
これまでの2試合同様、今回もバックスタンド側に陣取りました。
さあ、両チームの選手が入場してきました。
こちらゴール裏のタールアサポ。
この日は今までの違うチャントなんかを歌っていたりと、タールアのウルトラスもちょっと変わってきた感があります。
一方、アウェイのペルシブのサポーター。
ペルシブ・バンドンはインドネシアのクラブ。
インドネシアといえば先日の代表戦のサポーターの熱さが話題となりましたが、インドネシアリーグのサポーターももちろん熱いんです。
こちらアウェイのペルシブの選手。
ここまで4試合を消化し勝ち点4の3位。
グループリーグ突破のためには、この試合で勝つことが条件。
勝って最終節に希望を繋げることができるか?
一方ホームのタールアの選手。
ここまで勝ち点9で首位。この試合に勝てば首位突破、引き分けでもグループリーグ突破が決まります。
そんなタールアのスタメンはこんな感じでした。
GKは31番スメティ、センターバックは17番イルファンと35番ホニー。
右サイドバックは4番スパナンに左サイドバックは23番ケヴィン。
ボランチは5番プトロスと89番ピーラドン。
左サイドハーフは22番フェリペに右サイドハーフは10番ボーディン。
トップ下に44番ウォラチット。
そして1トップに26番ドゥンブーヤの、4-2-3-1のフォーメーションで臨みます。
GKですが、先日のリーグ戦で36番ウォラウットが痛恨のトンネルで失点したことでの交代なのか、そのプレーの際に足を痛めたアピールをしていたので故障したのかは分かりませんが、ベンチ外でした。
ただその試合でも、失点後もプレーしていたので怪我というよりも懲罰というか信頼を失ったのかもしれません。
確かにあれはないよなとは思いますが、今シーズンはここまでそれほど悪いパフォーマンスではなかったので、懲罰だとしたらちょっと厳しいかも。
で、代わりにスタメンを務めたスメティですが、185cmの26歳。ドイツとタイの二重国籍を所有し、10代の頃はデュッセルドルフの下部組織でプレーしていたようです。
2017年にタイにやってきて複数のクラブに所属しましたが、2023-2024シーズンにタールアへ移籍。
その後今年の10月下旬にトラートFCへレンタル移籍したばかりだったのですが、何故か今月上旬に急きょ呼び戻したよう。
なぜそんな短期間のレンタル移籍だったのかは謎ですが、ウォラウットがやらかしたことでタールアでもチャンスが回ってきました。
果たして守護神の座を奪えるか。注目です。
さあ、キックオフです!
引き分け以上でグループリーグ突破できるから慎重にプレーしてほしいと思っていた矢先に、タールアがPKを与えてしまいます。
ペナルティエリア内でファウルを犯したのは3番アスナウィ。
アスナウィはインドネシア代表ということもあり、母国のクラブ相手に張り切っていたのかもしれませんが、それが悪い方に出てしまいました。
そのPKをしっかりと決めペルシブが先制。
タールアにとっては予想外、そして厳しい展開となりました。
しかし今夜のタールアはひと味違います。
右サイド、3番アスナウィからのクロスを26番ドゥンブーヤが相手DFと競り合い、倒れながら右足でシュート。
これが決まり、タールアがすぐさま同点に追いつきました。
更にタールアが逆転。
同じく右サイドから今度は22番フェリペのクロスをまたも26番ドゥンブーヤが左足でうまく合わせダイレクトシュート。
これまた見事に決まりました。
どうしたドゥンブーヤ!?
先制されながらもすぐに追いつき、そして逆転と、なんかどこぞの強豪チームだよっていう試合展開でタールアが2-1とリードしハーフタイムを迎えました。
逆転しテンション爆上がりの興奮状態をクールダウンさせるべく、ハーフタイム中にソフトクリームを購入。
まあ食べる言い訳みたいなもんですが、最近ここのソフトクリームにハマっておりまして。
39バーツですがこれがなかなか美味しいんですよ。
スタジアム以外でもこのキッチンカーをバンコク市内で見かけるので、気になる人はお試しあれ!
さあ、後半キックオフです。
前半と比べ、後半は割と静かな展開。両チームともゴールを奪えません。
この日の入場者数は1,451名。
平日21時キックオフで場所がBGスタジアムとはいえ、この人数は寂しいです。
PATスタジアムだったらこの2倍、いや3倍は入るはずなのに。
タールが1点リードした状態でアディショナルタイム突入。
アディショナルタイムは7分。これを凌げばタールアはグループリーグ首位突破が決まります。
しかしそううまくいかないのがタールア。
後半アディショナルタイムにフリーキックからの混戦でゴールを奪われてしまいました。
喜ぶペルシブのサポーター。
その後もタールアにとっては危ないシーンがありながらも、結局2-2の引き分け。
タールアは2位以上が確定し、グループリーグ突破が決まりました。
一方ペルシブも引き分けたことで、最終節までグループリーグ突破の可能性をわずかながら残しました。
試合の感想なぞ・・・
グループリーグ突破は素直に嬉しいですが、ただできれば首位突破をしたかった。
後半アディショナルタイムに失点し追いつかれただけに、余計にその思いが強いです。
とはいっても、グループリーグを戦っている最中にエースの10番ボーディンや中盤の要、33番志村選手が負傷で離脱したことを思えば、よく突破したなという思いの方が強いかな。
そのボーディンもようやく戻ってきましたし。
ただ、相変わらずディフェンス、特に最終ラインの不安定さは気になりました。
この日の17番イルファンはパス回しが危なっかしい上に何故かパスを出した後やたら前線に上がろうとするし、その後の戻りが遅かったりと、ポジショニングが意味不明。
昨シーズンまでBGでのプレーを観ていて、やれる選手だと思っていましたし、彼の加入が決まった時は嬉しかったのに、一体どうしたちゃったんだ?
今シーズンはここまでスタメン出場の機会は少ないのですが、この日のプレーを観ていると、まあ怖くて使えないよなあとは思うので納得なんですけど。
じゃあ、他の選手はどうかというと、大差ないんですよね。
例えばこの日終盤で出場した6番アッキーとか8番タナブーンなんかも、守備固めになってないじゃんってくらい不安定でした。
そしてGKスメティ。2点目は彼がボールをキャッチできなかったのが失点の原因。
ボールと一緒に正守護神の座を掴めるチャンスも逃してしまった感があります。
と、ディフェンス陣に関しては頭が痛いところですが、攻撃に関してはだいぶ形が見えてきた気がします。
この日2ゴールを決めた26番ドゥンブーヤ。
体格的には前線で張ってポストプレーをしたりクロスを上げヘディングみたいなタイプかと思いきや、そうじゃないんですよね。
足元にボールを欲しがるタイプみたいですし、前線からボールを追うような守備意識も高かったりします。
彼が1トップとして機能してくれれば、2列目の両サイドハーフ22番フェリペと10番ボーディンがより活きると思いますし、ゴールチャンスももっと増えるはず。
あとはトップ下でパスを出せる選手がいればいいんですが。
とりあえず44番ウォラチットはもうちょっとなんとかしてほしい。
今日もどこにいたんだろうってくらい存在感がなかったし。
だったらトップ下をおかずに、26番ドゥンブーヤと14番ティーラサックの2トップとかでもいいと思うんだけどなあ。
と、言い出したらキリがないですが、とにかくグループリーグ突破したのは素晴らしいです。
さて、最終節はアウェイでのライオンシティ・セーラーズ戦です。
ライオンシティは現在グループ2位で勝てば首位突破。引き分け以下だと、ペルシブ対浙江FC戦の結果次第ですが、恐らく3位以下に落ちてしまうはず。
ですので全力に勝ちにくるため、厳しい試合になりそうです。
この日の対戦相手ペルシブも、最終節に浙江FCに勝って、またライオンシティがタールアに敗れると2位になりグループリーグ突破となります。
そんなペルシブですが、正直この試合に関してはそこまで強さや怖さは感じなかったんですよね。
攻撃に関しても、攻め上がるかと思ったら急に意図が分からないバックパスをしたりして。
最終節まで可能性を残すために無理をしなかったのかもしれませんが、ここまで対戦したライオンシティや浙江に比べると一段落ちる印象がありました。
あと予想外だったのはペルシブのサポーター。
もっと熱狂的な応援かと思っていたのですが、試合中はチャントを歌うでもなく割と静か。人数はそこそこいたんですけど。
あれ?思っていたのと違うなあと思っていたのですが、試合後の選手へのコールとか、ベガルタ仙台でもお馴染みの「カントリーロード」を歌っている時の声量は凄かったです。
だったら試合中は何故あんなに静かだったんだろうか。
それはさておきまして、タールアは次節引き分け以上で首位突破となります。
負けても2位での突破ですが、決勝トーナメントの対戦相手やホーム&アウェイの試合順なども考えると首位突破したいところです。
ただ、今週末そして最終節の後の4日後にそれぞれリーグ戦があるので、この試合はメンバーを落として臨む気がするんですよね。
そうなると引き分けで御の字かなという気も・・・。
だからこの試合は勝ちたかったんですよ。
と、グループリーグ突破を決めた嬉しさと、首位突破を逃した悔しさで複雑な気持ちで帰ったのですが、その途中でびっくりすることが。
何と帰り道で飲酒検問に捕まってしまったんです。
23時を回っていて道路も空いており、これはいつもより早めに帰れるなあと思いながらバイクを飛ばしていたのですが、途中で急に道路が詰まっていたんですよね。
工事か何かかなと思い近づいてみると、何と警察の検問。
で、僕も止められ何をチェックされるのかと思い、とりあえず免許証を出そうとしたところ、飲酒チェックでした。
人生初の飲酒チェックです。
別にお酒は飲んでなかったので全然いいんですけど、何せ初めてのため勝手がわからず、出された機械に息を吸うのか吐くのかもわからないほど。
しかもタイの検問って、何かと難癖をつけ罰金(という言葉にしておきます)を払わせようとするイメージいや実体験もあるので、これは飲酒以外で何か言われるかなと思いきや、飲酒チェックの後警察官から
「オーケー!サンキュー!」
と言われ、行ってよいと。しかも笑顔とオーケーのジェスチャー付きで。
あ、本当に飲酒検問だけだったんだ。
難癖つけられるとか疑ってごめんよ。
初めての飲酒検問で動揺したのか、その後道を間違え、結局いつもよりも時間がかかり、帰宅した時には日付も変わりもうヘトヘト。
というわけで、試合後にもドキドキするイベント(イベントじゃないよな)がありながらも、グループリーグと飲酒検問を無事突破し、安心して眠りについたのでした。
以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!