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2026年W杯アジア2次予選 グループC第4節 タイ対韓国観戦記


まえがき

どうも、きーきあっです。

2026年W杯のアジア2次予選は先日第3節を終え、これで日程の半分を消化したことになります。

日本代表は第3節で北朝鮮をホームに迎え、1-0で何とか勝利を収めました。
そして問題の第4節、北朝鮮に乗り込んでの試合になるのかと思いきや、北朝鮮側がホームでの開催ができないと発表。
まだ正式決定ではありませんが、0-3の没収試合として日本に勝ち点3が与えられる可能性が高くなってます。もう北朝鮮わけわからん。

さて、そんな事はさておき、僕が日本代表と同じくらい、いやある意味それよりも熱く応援しているタイ代表の話です。

タイは第3節にアウェイで韓国と戦い、先制されながらもスパナットのゴールで追いつき1-1のドロー。
韓国相手にアウェイでの引き分けは大健闘といっていいでしょう。
その引き分けによって勝ち点1を得たことで、現在グループCは韓国に次いで2位をキープしています。

そして迎えた第4節。相手は同じく韓国で今度はホームでの試合です。
アウェイで韓国に引き分けたのだから、ホームでは勝てるんじゃないか。
そんな声がタイ国内で聞こえてくるほど、自信に満ちたタイのサポーター。
もちろん選手も自信を持って試合に臨むはず。
更にタイサッカー協会の会長に就任したマダム・ペーンが多額の勝利ボーナスを用意しているなんて報道もあったり、追い風しか吹いていません。

ということで今回は、

2026年W杯アジア2次予選 グループC第4節 タイ対韓国

の観戦記をお届けします。

この日のチケットが早々に完売したりと盛り上がりは最高潮でしたが、果たしてどんな試合になったのでしょうか。

スタジアムへGO!

試合が行われたのはラムカムヘン通りにあるラジャマンガラスタジアムです。

第1節の中国戦もここで行われたのですが、その時とは熱気も人の数も全然違いました。

ウルトラスがチャントを歌いながらスタジアムに入ろうとしているところ。
タイのサポーターも戦う準備が出来ています。

こちらが入場ゲート。既に開門時間は過ぎていたようで、行列もなくすんなりと入れました。

入場時に貰った選手のカード。ティーラシンでしたが、今は代表から外れているんだよな・・・。

いざ、観戦!

無事スタジアムの中に入れましたが、キックオフまでまだ1時間ほどあるというのに、前方から中段にかけて席がほとんど埋まってしまっていました。

そのためメインスタンド上部の席に座ることに。
この席に着くまで階段をめっちゃ上がったので、座る頃にはもう汗だく。

こんな感じでかなり角度があります。

さて、ここからはきーきあっ式タイ代表スタメン紹介をお届けします。

GKは1番のパティワット。バンコク・ユナイテッド所属。
前節の韓国戦ではスーパーセーブを連発。個人的にはこの試合のマンオブザマッチだと思います。

今日も彼が活躍するシーンが多くなると思うので、頼りにしています。

右サイドバックは12番ミケルソン。オーデンセ(デンマーク)所属
ノルウェー生まれでノルウェーのアンダー世代の代表にも選ばれた実績もある選手ですが、タイ代表を選択しました。

テクニックに優れドリブル突破も魅力なのですが、その反面ボールを持ちすぎて奪われたり攻撃がストップしてしまうことがあるのがちょっと残念。

もう少し球離れが早く、周りが見えてくれるともっと良いプレーが出来ると思うんだけど。

左サイドバックは3番のティーラトン。ブリーラム・ユナイテッド所属。
日本でも数年にわたってプレーし、今でもマリノスのサポーターに愛される選手ですが、タイ代表ではダーティーなプレーが目立ち、意外と周辺国のサポーターからは憎まれています。

そんなティーラトンですが、今では代表のキャプテン。チームをしっかりとまとめられるでしょうか。

センターバックは16番のスパン。バンコク・ユナイテッド所属。
20試合で13失点と、ダントツでリーグ最少失点のバンコク・ユナイテッドの守備の要。

なんですが、個人的にはあまり印象がなく、代表に選ばれたのねっていうくらい地味な選手。
それもそのはず、バンコク・ユナイテッドは2022シーズンから加入で、その前はスパンブリー、更にその前は下部リーグでプレーしていた苦労人でした。

もう1人のセンターバック、17番パンサー。ブリーラム・ユナイテッド所属。
絶対王者ブリーラムの守備の要。191cmとタイ人にしてはかなりの長身。
33歳とベテランの域に差し掛かってますが、まだまだ代表でもクラブでも健在です。

ボランチは8番のピーラドン。ブリーラム・ユナイテッド所属。
まさにいぶし銀という言葉がピッタリの選手。
彼がいることで中盤が締まります。

もう1人のブランチ、22番のウィーラテップ。バンコク・ユナイテッド所属。
今シーズンの途中でムアントンからバンコク・ユナイテッドに電撃移籍し、両チームのサポーターを驚かせました。
昨シーズンには浦和レッズの練習にも参加し、レッズ加入かとも騒がれたくらい実力はあるのですが、どうもここ1~2年伸び悩んでいる感があります。

体格にも恵まれ、左足のキックの精度も高いし良い選手なのですが、もう一皮剥けると凄い選手になるんですが・・・。
あと、個人的には今シーズン開幕時にムアントンのユニフォームを購入し、彼の背番号と名前をマーキングしたのに、移籍してしまったのが凄くショックです。

右サイドハーフは13番ジャルンサック。ムアントン・ユナイテッド所属。
ムアントンのスピードスター。キレキレのドリブル、そして絶妙のタイミングでの飛び出しが武器。
彼のスピードを活かせれば、タイのゴール数ももっと増えていくはず。

左サイドハーフは7番スパチョーク。北海道コンサドーレ札幌所属。
チャナティップが去った後に札幌にやってきましたが、少しずつサポーターにも信頼されつつあるのではないでしょうか。
Jリーグで大活躍とまではいきませんが、代表でのプレーを見ると、確実にレベルアップを感じるので、移籍したのは正解だったと思います。

更にレベルアップして代表でもクラブでもチャナティップのように絶対的な存在になってほしいです。

トップ下は18番チャナティップ。BGパトゥム・ユナイテッド所属。
ご存知タイのスーパースター。川崎フロンターレ移籍後そしてタイに戻って来てからも故障続きで、もうあの頃の輝きは見られないのかと心配していましたが、ここにきて復活の兆しが。

まだ30歳と衰えるには早いので、もっとタイ代表を引っ張って更なる高みに連れて行ってほしいです。

1トップは9番スパチャイ。ブリーラム・ユナイテッド所属。
ブリーラムでは右ウイング的なポジションで使われていますが、個人的には1トップで使う方が彼の持ち味は出ると思ってます。

ポストプレー、最終ラインからの抜け出し、そしてラストパスとオールラウンドプレーヤーという言葉がピッタリです。
もちろん得点感覚にも優れているので、彼のゴール、そしてゴール後に見せるちょっとセンスを疑うダンスに期待です。

そしてそんなタイ代表を率いるのが石井正忠監督。
ブリーラムで2年連続三冠という快挙を成し遂げ、満を持してタイ代表の監督に就任しました。
就任後W杯予選は1勝1分け、そして今年1月に行われたアジアカップではグループリーグ無敗&無失点で突破、ベスト16入りを果たしました。

結果だけでなく内容も良いことから、早くもタイのサポーターの心を掴んでます。
この勢いで悲願のワールドカップ初出場といきたいところです。

というわけで、ここまできーきあっ式スタメン紹介をお届けしました。

さあ、両チームの選手が入場してきました。

こちら韓国サポーター。結構来てました。お馴染み「テーハミング!」のチャントも健在でした。

タイ国歌が流れた時には両ゴール裏からビッグフラッグが登場しました。

バックスタンドにも巨大なタイ国旗が!

そしてその国旗が畳まれた後に登場したのがこちら。
マダム・ペーンと石井監督のビッグフラッグです。これは熱い!

あとよく見えなかったのですが、こちらは孫悟空!?

さあ、キックオフです!

開始直後こそあわやというシーンがあり、タイのサポーターも大声援で後押ししましたが、先制したのは韓国。
イ・ガンインのスルーパスからイ・ジェソンが右サイドの角度がないところからシュートを決めました。

痛かったのは先制ゴールだけでなく、この時にゴールに飛び込んでクリアしようとしたティーラトンが負傷し交代してしまいます。

更に今度は8番ピーラドンが同じく負傷し途中交代。
前半のうちに負傷で交代枠を2つも使ってしまう不運。

そのまま前半は0-1で韓国リードのままハーフタイムを迎えました。

後半も韓国ペース。そしてソン・フンミンが追加点を決めます。

この日の入場者数は45,458人。よく入りましたし雰囲気は最高だったんですけどね。

何とか反撃したいタイでしたが、その後も韓国に攻められて終了間際にも追加点が入りました。これで完全にとどめを刺されてしまいました。

結局0-3でタイは韓国に敗れてしまいました。

試合の感想なぞ・・・

試合前こそ、もしかしたら勝てるかもとか、いや今のタイなら韓国に勝てるはず!とか言ってましたが、やはり韓国です。強かった。

勝てる!とか言いながら、実際は引き分けでも御の字と思っていたのですがそれすらできませんでした。

でもこの日の韓国は凄く強かったし内容も良かったですし、反対にタイは良さが出ていなかったので、正直順当な結果と言えると思います。

もちろん悔しかったですし悲しい結果ですが、個人的にはそこまでショックは大きくないです。
韓国相手に1敗1分けで勝ち点1なら最低限の結果は残したと言えます。
欲を言えば、引き分けがアウェイではなくこの試合だったらよかったんですけどね。

それにしても韓国は強かった。というかソン・フンミンはえげつなかったです。ちょっと次元が違いました。
そんなソン・フンミンのところにまたいいボールが行くんですよね。当然ポジショニングが良いということなんですけど。
この試合何度彼のところにボールが渡って、タイのサポーターから悲鳴が上がったことか。

それとイ・ガンインも凄かったですね。スルーパスで2アシストという結果もそうですけど、右サイドからドリブルで中に切れ込むおなじみのプレーはこの日も冴えわたってました。

2人だけでなく、この日の韓国はディフェンスも良かったです。タイのパスの出しどころをことごとく潰していましたし。

一方タイはというと、残念ながら良いところが殆どなかったです。
ボールも繋げず、最終ラインにボールを戻し、GKが前線に蹴ってはそのボールを奪われるという繰り返しでした。
途中交代で入った右サイドバックのスパナン、そして左サイドに回ったミケルソンがボールを持ちすぎで、そこを奪われるというのも目立ちました。
彼らがボールを運ぶというよりも、走り込んでボールを受けるシーンがもっとあれば攻撃に厚みが出たんでしょうけどね。

まあ、前半のうちにティーラトンとピーラドンが負傷で交代することになり、ゲームプランが大きく狂ったのも敗因の1つだとは思いますが、それを差し引いても完敗でした。

この日、同じグループCの中国対シンガポール戦は中国が4-1で勝利したことで、韓国が首位、中国が2位に上がりタイは3位へ落ちてしまいました。

次節でタイは中国とアウェイで対戦します。ここで勝てば2位突破が現実的になりますが、反対に引き分けだと非常に厳しくなり、負けると2次予選敗退が決まります。

つまり勝つしかないということです。逆に言えば直接対決で勝てば最終節は有利な立場で臨めるので、これはピンチかもしれませんがチャンスでもあります。

その第5節は6月6日(木)に行われます。
ティーラトンはじめタイ代表は怪我人が続出ですが、それまでに何とか回復してほしいです。
そして次節はしっかりと勝って、また最終節を今回のような最高の雰囲気でホームの試合を行ってほしいです。

ということでまだまだチャンスはあります。頑張れタイ代表!

以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!



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