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T1第24節 バンコク・ユナイテッド対ポートFC観戦記【タイリーグ2023-2024】



まえがき

どうも、きーきあっです。

昨日は現在絶好調のムアントン・ユナイテッドの試合を観てきたわけですが、タールアサポ(ポートFCのサポーター、タイリーグのサポーターで最も消費酒量が多くまた品がない人間を指す)としてはこの日の試合がとにかく大事なわけでして。
あ、ムアントンの試合の観戦記はこちらからどうぞ。

というのも、この日の対戦相手はバンコク・ユナイテッド(以下BUFC)でして。
BUFCは首位のブリーラムとは勝ち点差5、そして3位の我らがタールアとは勝ち点3なのですが、これらのチームよりも2試合少ないんです。
つまり、その2試合をいずれも勝利すると仮定すると、実質首位なんです。

タールア及びブリーラムの残り試合は6、BUFCは8。そうなるともしこの試合にタールアが敗れるようなことがあると、優勝争いから完全に脱落してしまいます。

もちろん今シーズンのタールアの戦いぶりからすると、優勝なんておこがましいし、優勝争いできていることが奇跡だったりするのですが、それでもサポーターならわずかな可能性に賭けているわけでして。

そんな思いを今日で完全に断ち切られてしまうのか、それともまだ望みを繋げることができるのか。

というわけで今回は、

T1第24節 バンコク・ユナイテッド対ポートFC

の観戦記をお届けします。

ちなみにタールアにとってBUFCは苦手中の苦手。
前半で行われたホームでの試合は0-2で敗れていますし、昨シーズンこそアウェイで2-1で勝ちましたけど、その前は数年間勝てていなかったはず。
昨シーズンの試合ですが、僕は所要で観に行けず歴史的瞬間には立ち会えませんでした。

つまり、僕はタールアサポになってから、リーグ戦でBUFC相手に勝ったのを見たことがないんです。

果たして今日はそんな苦手意識を払拭できるような勝利を掴めるのか!?

スタジアムへGO!

もうイヤになるくらい暑い毎日が続いているバンコクですが、この日も例外ではなく暑い日でした。

バンコク・ユナイテッドのホームスタジアム、タマサート・スタジアムはバンコク郊外、パトゥムターニー県にあります。
バンコク市街からだと車で1時間ほどかかりますし、もう少し頑張ればアユタヤに行けちゃうじゃんってくらいの距離にあるにもかかわらず、バンコク・ユナイテッドってクラブ名を名乗るのはどうなのって毎回思います。

だからクラブ名だけ見てタールアとの試合をバンコクダービーとか呼ばないように。あちらは全然バンコクじゃないですから。

さて、そんなタマサート・スタジアムですが、いつものようにバイクで行くとなると1時間半、いや2時間近くかかります。
でもこの日はタールアサポの仲間の車で一緒にスタジアムまで行くので快適&楽チン。

3人でいろんな話をしているうちにあっという間に(誇張)スタジアムに到着です。

駐車場に車を停め、チケット売り場があるバックスタンド側へ回り、そして見上げたタマサート・スタジアム。外観はかっこいいんだよなあ。

チケット売り場は2か所あり、こちらがアウェイ席を販売するチケットブースです。

そしてこちらがチケット。値段は200バーツです。
ゴール裏なのに、陸上トラックがあって観にくいのに、PATスタジアムのメインスタンドより高いなんて生意気な。

ちなみにメインスタンドは150バーツ、バックスタンドは100バーツです。
タイではアウェイ席が一番チケットの値段が高いのは常識なんです。

こちらのステージではBUFCのエヴェルトンがトークショー&サイン会をやってました。
守備の要が試合前にそんなことやっていていいのかって思ったのですが、この日はベンチ外でした。
怪我なのか出場停止なのかはわかりませんが、この時はエヴェルトンがいないなら勝てる!そう思いました。

気になるスタグルはというと、バックスタンド側の一角にこんな感じであります。
PATスタジアムに比べると屋台の数が圧倒的に少ないです。それにスタジアムが大学の構内にあるため、ビールも売ってません。
スタグルでいえば、PATスタジアムの圧勝です。

で、そのスタグル屋台で買ったのがこちらのスイカシェイク。
この時点で17時を過ぎたところでしたが、まだまだ暑く思わず買ってしまいました。
ちなみに、タイ語でいうと「テンモー・パン」です。値段は30バーツでした。

こちらがそのテンモー・パン。飲んでみたところなんか味が薄かったです。
暑いからそれでも美味しく感じましたが、間違いなく薄かった。

いざ、観戦!

さて、開門時間になったのでスタジアムの中に入りましたが、ゴール裏はこの通りまだまだ日が当たり非常に暑い!

それでも日が陰ってるエリアがあったので、そこに座ることにしました。
こちらがゴール裏からの眺め。やっぱり遠いなと思いましたけど、それでもゴール裏中央よりは観やすいかな。

屋根もなく暑いのはアウェイの洗礼かと思いきや、BUFCのサポーターが陣取るバックスタンド側もこの通り日が当たってます。

メインスタンドは屋根もあるし、この時間日が当たらないのですが、このスタジアムはバックスタンドよりメインスタンドの方が観づらいんです。
それでいてバックスタンドよりチケットの値段が高いんですよね。しかもメインスタンド側にはスタグル屋台がほとんど出ていないし、チケット売り場もバックスタンド側にしかないという、メインスタンドはメリットがほとんど何もないという、珍しいスタジアムです。

ですので、このスタジアムで観戦する時は絶対にバックスタンドがおすすめです。

さあ、両チームの選手が入場してきました。

改めてバックスタンドのBUFCのサポーター。

ゴール裏のタールアのサポーター。
いつもはもっと多いのですが、何故かこの日はいつもよりも少なめ。
3連休の真ん中だからなのかな。

試合前に円陣を組んで士気を高める両チーム。

ゴール裏のサポーターの声援に応えるタールアの選手。
ここでこの日のスタメンを紹介します。

GK 1番ソンポーン
センターバック 8番タナブーン、28番クラウ
右サイドバック 4番スパナン
左サイドバック 23番ケヴィン
ボランチ 33番志村選手 44番ウォラチット
右サイドハーフ 22番フェリペ
左サイドハーフ 99番タナシット
トップ下 18番パトンポン
FW 37番タルデリ

以上です。7番パコーン、10番ボーディン、25番ハミルトンといった主力どころはベンチにも入っていません。どうしたんだろう。

さあ、キックオフです!

キックオフ直後から、両サイドを上手く使ってタールアのゴールに襲い掛かるBUFC。
そして前半17分、BUFCが先制します。
その先制点も右サイドからのクロスにドンピシャのタイミングで頭で合わせたゴールでした。

まあこれは仕方ないっていうくらい、見事な崩しでした。

しかし、今日のタールアはひと味違います。
ヘディングのお返しはヘディングでとばかりに、左サイドの99番タナシットからのクロスを22番フェリペがこれまたドンピシャのタイミングでのヘディングシュート。

前半33分にタールアが同点に追いつきました。

それにしても、なんか昔のファミコンみたいな粗いドットだな。

更になんとその3分後、タールアが逆転に成功。
決めたのはまたも22番フェリペ。37番タルデリからのパスを受けすぐさま右足を振り抜きシュート。
これが見事に決まりました。

前節の観戦記で、フェリペは何が武器なんだろう、というか何でこの時期に獲得したんだろうとか色々書いていたのですが、彼に本当に謝りたい。
それくらい素晴らしい2ゴールでした。

その後BUFCの反撃もありましたが、何とか凌いで前半は2-1でタールアがリードしハーフタイムを迎えました。
最高です。素晴らしいです。

そして後半がキックオフ。
ここで気になることが。BUFCの選手がピッチに揃ってから暫くタールアの選手が1人も出てこなかったんですよね。
ようやく登場したと思ったら、そこから円陣を組んだりして、若干主審がイライラしていました。
これが判定に影響しなきゃいいなって思ったのですが・・・。

さて、そんな後半ですが、やはり逃げ切ることが出来ずBUFCに捕まってしまいました。
62分に同点に追いつかれました。
一度はGKソンポーンが防いだのですが、そのボールを頭で押し込まれゴール。
まあ仕方ない。

その後もBUFCが右に左にとタールアのディフェンス陣を振り回し、ゴールに襲い掛かりますが、タールアも懸命に守ります。
また守ってからのカウンターで勝ち越しゴールを狙うもハマらず、結局試合は2-2の痛み分けに終わりました。

この結果に一番喜んでいるのは首位のブリーラムの選手とサポーターだろうなあ。くそっ。

試合後ゴール裏のサポーターに挨拶に来るタールアの選手。
そんな彼らを拍手とチャントで讃えるサポーター。
そのチャントを一緒に拍手をしながら聴く選手。

これはタールアだけでなくタイリーグでよく見られる光景ですが、本当に素晴らしい事だと思います。

たとえ酷い試合であっても、大敗という結果であっても、選手にブーイングや罵声を浴びせるシーンはタイではほとんど見かけません。
これをぬるいと思う人もいるかもしれませんが、僕はこれでいいと思ってますし素敵なことだと思ってます。

試合の感想なぞ・・・

帰り道で仲間とも話していたのですが、何とも評価が難しい試合でした。
一度は逆転したし、チャンスもあったから勝ちたかったなあっていう気持ちと、とはいえBUFC相手にあれだけ攻められた中で、勝ち点1をアウェイで勝ちとってホッとしたという気持ちと、正直両方です。

例えばこの試合がリーグ戦の序盤だとしたら、アウェイでBUFC相手に引き分けという結果に満足し、ニコニコで帰ったと思います。

ただ、この試合はリーグの終盤戦。対戦相手は勝ち点3差で上にいるチーム。優勝争いについていくためには勝利が絶対条件でした。
そして引き分けという結果により、正直優勝はほぼ絶望的になりました。
それを考えると、この引き分けは喜べないどころか悔しい想いが強くなります。

でもいいんです。選手は頑張りました。火曜日の試合から中4日、その火曜日の試合は中2日で行われています。しかもこの暑さの中です。
多少の選手交代はありましたが、それでも疲労は相当なはず。
その中で1勝2分けですから責められません。しかも主力が何人か欠けてますし。

ということで試合が終わった直後は悔しい気持ちが半分以上ありましたが、時間が経つにつれ気持ちはスッキリしました。

それと対戦相手のBUFC。いやー、強いですよ。サイドを広く使うサッカーをするのはBUFCの伝統芸みたいなものなんですが、この試合も右に左にと再度をうまく使って、本当に怖かったです。

しかもスタメンの選手はほぼ現役または元タイ代表ばかりですし、外国人選手はみんな上手いし早いし。
また、途中交代で出てくる選手も、まだこんな選手残っているの?っていうレベルの選手がバンバン出てくるし。
冷製に考えると、やっぱりよく引き分けたよなって思ってしまうくらい強いです。

こんな強くて魅力的なチームなのに、この日の観客数は3,800人ちょっとですって。しかも相手がタールアなのに。
確かにスタジアムは遠いけど、もうちょっとなんとかならんものですかね。
BUFCがせめて毎試合1万人を超える観客数になるくらい人気になったら、タイリーグももっと盛り上がるんだろうなあ。

それはさておきまして、この結果により、首位のブリーラムとは勝ち点7、2位のBUFCとは相手が1試合少ない中で勝ち点3差と、残り6試合ということを考えると優勝はほぼ絶望的になりました。

反対に4位のBUパトゥムが勝ち点差5と詰めてきたので、そちらを気にしないといけなくなってきました。

3位であればFA杯の結果次第ではACL出場の可能性が出てくるので、残りの試合は3位死守を目標に頑張ってほしいです。
あとリーグカップはまだ勝ち残っているので、せっかくならカップ王者になっちゃいますか。

ということで優勝の目がほぼなくなっても、まだまだ消化試合ではありません。
今週はソンクラーン休みで試合がありませんが、また来週末から気持ちを切り替えていきましょう。

ということで頑張れタールア!

以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!


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