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T1第14節 ポートFC対ブリーラム・ユナイテッド観戦記【タイリーグ2023-2024】


まえがき

どうも、きーきあっです。

サッカーのサポーターなんてものをやっていますと、嬉しいことも辛いこともそれぞれたくさんあるわけでして。
ましてや、強豪じゃないクラブのサポーターは辛いことの方が多かったりするんですよね。

それでもたまに心を揺さぶられる試合を観た時には、今までの苦労や悲しみなんてどこかに飛んでいってしまったり。

今回の試合がまさにそれ。試合直後はもちろん、寝る前、そして1日経った今でも昨夜の試合を思い出すとどうしようもなく幸せな気持ちになります。

というわけで今回は、

T1第14節 ポートFC対ブリーラム・ユナイテッド

の観戦記です。

この試合のダイジェストがYouTubeで観られるのですが、もう何ならダイジェストだけ観てもらったらこの観戦記なんて読まなくてもいいくらい分かりやすく面白い試合です。ですのでリンクを貼っておきます。

でもやっぱりちょっとは読んで欲しいので、この後もお付き合いくださいませ。


スタジアムへGO!

というわけでこの日も懲りずにタールアことポートFCのホームスタジアム、PATスタジアムへと向かいます。

この日の対戦相手はタイリーグで最も人気実力があるブリーラムなので、X(旧ツイッター)では午前中からチケットを求める人が行列を作っているとか、チケット完売間違いなしとかいうポストが流れてきました。
でも僕はシーチケを持っている身なので余裕。←チケットマウント

それでもはやる気持ちを抑えられず、いつもよりも早めにスタジアムに到着しました。

スタジアム前の屋台もいつもより人が多く賑わっていました。

そして観戦仲間と合流。
僕がラオスへ行ってたり、観戦仲間も一時帰国したりしていたりとすれ違いで、一緒に観戦するのが2カ月弱ぶり。久しぶりに会ったこともあり、色々な話をしつつ開門を待ちました。

いざ、観戦!

そしていつものようにメインスタンドに陣取ります。
やっぱりここからの眺めが最高です。

そして恒例のきーきあっ式タールアのスタメン紹介。

まずはGK。1番ソンポーン。
今シーズンのタールアは13試合を終え、クリーンシートが1試合もないのですが、彼のプレーが不安定なのもその原因の1つだったり。

元々守備がウリのチームじゃないんだから、点を取られて当たり前くらいの気持ちで積極的にいってほしいのですが、飛び出しが中途半端だったりするのがとっても残念。

右サイドバックは4番のスパナン。
突破力やシュート力など攻撃では目立ちますが、守備では脆さを見せてしまいます。ある意味タールアのチームカラーにピッタリの選手です。

左サイドバックは23番のケヴィン。
先ほどのスパナンのところで書いた言葉をそのままここにコピペしたくなるくらい、同じような特徴。
やっぱりタールアらしいサイドバック。でも好きです。

センターバックは13番のチャルンサック。
ボロボロのタールアのディフェンス陣の救世主となるべく、ポリステロから今季加入した選手。残念ながら彼には荷が重かったようです。
それでも186cmと恵まれた身体を張って懸命に守る姿を見ると悪くは言えません。かといって褒められるかというと微妙ですが。

センターバックのもう1人、28番のクラウフ。
同じく今季加入したイギリス人選手。
今シーズンも多くの新加入選手がいましたが、一番ガッカリ度が高いのが彼。
開幕戦でやらかし出番が減り、ようやく訪れた次のチャンスでもやらかし、それでも我慢して使ってもらっていますが、その恩を返すようなプレーをいつか見せてほしい。いやすぐに見せてほしい。でもいい人そうだし熱い気持ちは伝わるので応援はしてます。

ボランチは33番、志村選手。ダイジェストの試合前フォーメーションでは3バックの左と紹介されてましたが、どう考えても4バックだったしボランチ的なポジションだったので、ボランチとします。
加入してもなかなか出番がなくヤキモキしましたが、試合に出る度にしっかりと結果を残し、レギュラーの座を掴んだのが本当に素晴らしい。
もう先に書いちゃいますが、今日のMOMは彼。この試合でのシュートはきっと一生忘れません。大好きです。

ボランチのもう1枚は44番ウォラチット。
チョンブリーやBGパトゥムでプレーしているのを観た時には、何ていい選手なんだって思いましたし、そんな彼がタールアにやってくると聞いた時は歓喜したものです。
加入当初こそ彼らしいプレーを見せてくれていましたが、だんだんと輝きが失われていくような・・・。そしてそれに比例して出番も少なくなってきました。
プレーに精彩を欠いたから出番が少なくなっているのか、出番が少なくなったからプレーに精彩を欠いているのか分かりませんが、タールアには少ない周りをうまく使える選手なので、また輝きを取り戻してほしいです。
間違ってもプレー機会を求めて移籍とか考えないでね。

右サイドハーフは7番パコーン。
今シーズンはずっとプレーが安定している感が。
右サイドからのクロス、フリーキックやコーナーキックでの精度の高いキックはタールアの攻撃には欠かせない武器です。

左サイドハーフは10番のボーディン。
何度もここで書いてますが、タールアのエースです。彼がキレキレの時には手が付けられません。
ドリブルやパスだけでなく、今シーズンはここまで5ゴールと得点もしっかりと決めてくれてますし、本当に頼りになります。

トップ下は18番パトンポン。
プレーの内容と結果が結びつかないのが残念ですが、いい働きはしてくれてます。
突破力があり、プレーも積極的で良いのですが、積極的過ぎてボールを奪われるので、あと2歩くらい前で周りの選手にパスを出してくれると最高です。

1トップは37番タルデリ。ブラジル人選手です。
こちらは先ほどのパトンポンと対照的に、プレーの内容と結果が逆の意味で結びつかないのが彼。なんか彼のプレーにガッカリしたりイライラしたりすることが多いのですが、チーム2位の6ゴールを挙げているんですよね。
先制ゴールとか決勝ゴールとか、勝負を決めるゴールがあまりないから印象度が薄いのかも。

以上スタメン紹介でした。
さて、両チームの選手が入場してきました。

ブリーラム相手ということで、この日の観客数は6,250名。
もちろん今シーズントップです。僕達がいるメインスタンドはもちろん、バックスタンドやゴール裏までしっかり埋まってました。

こちらはアウェイのブリーラムの選手。
ここまで2試合少ないながらリーグ4位。残念ながらACLはグループリーグで敗退してしまいましたが、リーグ戦はまだ優勝の可能性が十分残ってます。

こちらはホームのタールアの選手。
ここまで13試合で3位。首位のバンコク・ユナイテッドは2試合、BGパトゥムは1試合、4位のブリーラムは2試合とタールアより少ない中での3位なので正直微妙。というか優勝圏内からは1歩後退している感があります。

さあ、キックオフです。

非常に盛り上がるスタジアムでしたが、その中で先制したのはブリーラム。
9番のスパチャイが技ありのゴールを決めました。
開始早々に先制され、一瞬静まり返るスタジアム。そして何となく漂う嫌な予感。

更にその後ティーラトンもゴールを決めたかに思われましたが、VARの結果ノーゴール。ハンドなのかオフサイドなのか不明ですが、とにかくVARに救われました。

そしてこれで流れがタールアにやってきました。右サイドからのクロスを10番ボーディンがジャンピングボレー!
これが決まってタールアが同点に追いつきました。
このゴールでスタジアムの雰囲気が、
「やっぱりブリーラムには勝てないのか」
から
「これはいけるんじゃない?」
に変わりました。明らかに変わりました。

そしてそのまま1-1でハーフタイムを迎えます。この時点でもスタジアムの雰囲気は最高。

そんな中で迎えた後半開始早々。タールアが勝ち越します。
33番志村選手のとんでもないミドルシュートがブリーラムのゴール裏に突き刺さりました。
1点目のボーディンのゴールも凄かったですが、それ以上に凄かったこのゴール。
今シーズンのタイリーグのベストゴール賞はこのどちらかのゴールで間違いないでしょっていう、2本のゴラッソでタールアが逆転します。

更にこの日のタールアはひと味もふた味も違いました。
途中交代で入ってきた25番ハミルトンが、10番ボーディンが蹴ったフリーキックを頭で合わせ3点目。
その前にブリーラムの攻撃であわやというシーンが続いていただけに、このゴールはタールアにとって非常に大きかった!

もうこの時点で勝利を確信したいところですが、過去の歴史や今シーズンの調子からすると安心できないのがタールアサポーターたる所以。

それでもハミルトンのこの日2点目のゴールが決まった時には、さすがにほぼ全員のタールアサポが勝ったと思ったはず。
ハミルトンはそれぞれのゴールの後に、クリスティアーノ・ロナウドのゴールパフォーマンスをやったのですが、いつもやってるわけじゃないんです。
何故この日に限ってやったかというと、VARで取り消しになったティーラトンのゴールの時に、彼がタールアサポの前で挑発気味にやったんですよね。
ハミルトンはきっとタールアサポの溜飲を下げるためにやってくれたはず。これは熱い!

話を戻しますが、なんと2年連続で3冠を達成した絶対王者ブリーラム相手に4-1ですよ。
スタジアムは盆と正月とソンクラーンとロイクラトンが一度にやってきたようなお祭り騒ぎです。

そしてこのままタイムアップ。
タールアが4対1で勝利。先週のチョンブリー戦に続いて連勝です。

試合の感想なぞ・・・

もう最高としか言いようのない試合です。
こういう試合を観られることでサポーターを続けていける気がしますし、サポーターを続けているのはこういう試合を観たいからなのだと思います。

もちろんブリーラムに勝ったのは嬉しいですけど、1点取った後にひたすら守って勝ってもそこまで感動しないし、心が揺さぶられることはないと思うんです。

先制された後も気落ちせず攻め続けたこと、同点に追いついた後も勝ちにいく姿勢を見せてくれたこと、逆転した後も守りに入らず最後まで点を取り続ける動きを見せてくれたこと。
この日に関しては、選手全員の気持ちも伝わりましたし、気持ちだけじゃなくプレーも素晴らしかったです。
別に勝ったから言うわけでなく、もしこれが引き分け、もしくは負けたとしてもこの内容だったら選手を讃えていたことでしょう。

で、試合後ふと思ったのが、そういえばブリーラム相手に勝ったのを観たのって初めてじゃない?ってこと。

Xでそれをポストしたら、ホームでブリーラムに勝ったのは9年前だそうで。
翌日改めて調べてみたところ、前回ホームでブリーラムに勝ったのは2014シーズンでした。しかもその時はポートFCじゃなく、シンタールアというクラブ名時代でした。
僕がタールアのサポーターになったのは2部に降格した2016シーズンからですから、そりゃブリーラムに勝ったのを観てないはずだわ。
ちなみにこの2014年のリーグ得点王は現在バンコク・ユナイテッドでプレーするヘベルチでした。当時はラーチャブリーに所属してましたが、しかし息が長いな。

それともう1つ、長い間ブリーラムに勝ってないと思ったら、昨シーズンアウェイで勝ってました。全然記憶にないわ。

と、ブリーラムに勝って大騒ぎしてますが、ブリーラムが火曜日にACLの試合があって、しかもグループリーグ敗退でテンション下がっていたというのもあると思いますが、それには気付かないふりをして勝利を喜びたいなと思います。

さて、そんな感動的な試合をしてくれたタールアの次の試合は12月25日(月)のラーチャブリー戦。
この試合は本来アウェイで行われるはずだったのですが、マダムペーンの見えない力(マダムペーンって言ってる時点で見えてるじゃん)によりホームの試合になりました。
何故土日じゃなく月曜日、それもクリスマスに試合をやるのか、そして何故アウェイとホームを入れ替えたのかとツッコみどころ満載ですが、巷の噂によると、マダムペーンがタイサッカー協会の会長に就任するので、タールアのオーナーの座を降りる、さよならイベントをやりたいからホームの試合に変えたのではないかと。

それが本当なのかを確かめるため、妻に冷たい目で見られるのを覚悟し当日スタジアムへと向かいたいと思ってます。
月曜開催ですが、公式サイトによると19時キックオフだそうなので、気になる人はぜひ!

以上、あまりに素晴らしい試合すぎてやたらと文字数が多くなってしまったきーきあっがお伝えしました。

それではまたまた!

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きーきあっ
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