T1最終節 ポートFC対ナコンパトム・ユナイテッド観戦記【タイリーグ2023-2024】
まえがき
どうも、きーきあっです。
昨年8月に開幕したT1(タイの1部リーグ)もいよいよ最終節を迎えました。
最終節を前に既に優勝、それから降格クラブは決定しております。
そして我らがタールアは現在3位。最終節に勝っても2位には届かず、また4位のBGとは得失点差が大きく離れているため、この試合に大敗しなければ3位のままでフィニッシュとなりそう。
いや、ホームで迎える最終節ですから負けるわけがありません。
むしろ大勝して気持ちよく終えたいところ。
という訳で今回は、
T1最終節 ポートFC対ナコンパトム・ユナイテッド観戦記
の観戦記です。
この試合の前日にラヨーンまで行きサッカー観戦をし、そして帰ってきてからすぐスタジアムへと向かう準備をするという、もうサッカーバカここに極まれりという土日ですが、そんなことができるのも、今週が最後。←まあ3か月後にはまた再開しますけど
さあ、タールアは有終の美を飾れるか!?
スタジアムへGO!
そんな訳で我らの聖地PATスタジアムへと向かいます。
PATスタジアムはMRTクイーンシリキット駅から歩いて15分弱で行けます。
こちらがPATスタジアム名物の屋台通り。
毎試合たくさんの屋台が出て、そしてたくさんのサポーターがここで飲み食いしています。
この日メインスタンド側の席は試合前に完売していましたが、シーチケ保有者の僕には関係ない話。
こちらはシーチケ保有者に配られたリーグ後半戦共通チケットです。
このように観戦する度にパンチで穴を開けられるのですが、見事後半戦は皆勤賞となりました。
ちなみに前半戦は1試合だけ妻との旅行により欠席となっただけで、今シーズンは15試合中14試合観戦することができました。
いざ、観戦!
開門時間が来たので、いつものようにメインスタンドに陣取ります。
この時点では素晴らしい天気だったんですけどね。
今日のスタグルは、PATスタジアムの屋台で売っていたたこ焼きです。
タイの屋台で売っているたこ焼きは、具がタコだけでなくカニカマとかサーモンとかバラエティに富んでいるのですが、全部タコにしました。
4個20バーツ、6個30バーツ、8個40バーツという値段設定だったのですが、初めて買う屋台ですし、とりあえず6個にしました。
気になるお味ですが、8個にしなくてよかったなあと。いや4個にしておけばよかったかなと。
その言葉で察していただければ幸いです。
それはさておき、恒例のきーきあっ式タールアのスタメン紹介です。
まずGK。彼だけ紹介中に画像が出なかったので、過去の画像を使って紹介します。
39番スメティーです。
今シーズンからタールアに加入し、1番ソンポーンに次いでのセカンドGKの位置を掴んでいます。
ドイツとタイの二重国籍を持ち、デュッセルドルフの下部組織でプレー経験もあります。
まだ25歳と若いので、これから期待したい選手です。
センターバックは5番プトロス。イラク代表です。
ボランチ、センターバック、サイドバックをこなせる選手ですが、やっぱりセンターバックでの起用がベストだと個人的には思っています。
タールアのセンターバックが壊滅状態なので、ぜひ来シーズンも残留してほしい!
センターバックのもう1人、13番オーキー。
壊滅状態という言葉を使いたくなる理由は彼にも原因があります。
今シーズンから加入した彼と28番のイギリス人クラウが期待を大きく裏切りました。
開幕前はセンターバックはしっかりと補強し万全と思っていたあの時の自分をぶん殴りたいです。
せめて最終節くらいはしっかり守ってほしいです。
右サイドバックは6番アスナウィ。インドネシア代表です。
今シーズン途中からKリーグの全南ドラゴンズからタールアに加入し、その突破力で存在感を示しました。
個人的には彼の獲得は正解だと思ってますし、絶対的レギュラーの4番スパナンを脅かす存在になると期待しています。
左サイドバックは15番ジャトゥラパットです。
右サイドバックは先ほど紹介したアスナウィの加入で層が厚くなりましたが、左サイドバックはケヴィン以外にこれといった選手がいません。
ケヴィンが怪我がちなので、彼にも期待したいのですが・・・。
ボランチは33番志村選手。
今シーズンは本当に彼が加入してくれてよかった。
外国人枠の関係とはいえ、開幕から5試合彼がベンチ外だったことが今となっては信じられません。
来シーズンもタールアでプレーしてくれますよね?
ボランチのもう1人は47番シッタ。
昨シーズンの1年間T2のカスタムズ・ユナイテッドにレンタルで出され、そこで経験を積んで今シーズンからタールアに復帰。
今シーズンも少しずつではありますが出場機会も増え、そしてこの日はスタメン出場。
なんとまだ19歳。身長186cmと体格にも恵まれており、これから大きく期待したい選手です。
右サイドハーフは7番パコーン。
今シーズンはスタメン出場もそれほど多くなかったですが、途中出場でもしっかりと結果を残してくれました。
まだ31歳と老け込む年齢ではないですし、来シーズンも活躍してほしいです。
左サイドハーフは22番フェリペ。ブラジル人選手です。
今シーズン後半からタールアに加入。直最初は何で獲ったんだろうって思っていましたが、ゴール、アシストと確実に結果を出し、気が付けばスタメンの座を奪いました。
それどころか、今やタールアに欠かせない選手の1人に。
FWのまず1人目は14番ティーラサック。
怪我にも悩まされ、スタメン出場がほとんどなく途中出場が多かった中で、チーム最多の13ゴールを挙げました。
U-23代表どころかフル代表にも選ばれ、今や次期タイ代表エースストライカーの有力候補です。
来シーズンは彼を中心に据えたチーム作りをしていいんじゃないかって思っています。
だからまだ海外移籍はしないでね。
そしてFWのもう1人。37番タルデリ。ブラジル人選手です。
ここまで11ゴールを挙げてますし、もっと評価すべきなのかもしれませんが、なんか勝負強くないというか、ここぞという時に決めてくれないというか。
プレースタイル的に自分が決めるよりもアシストに回るタイプっぽいですし、そんな中でストライカー的なポジションで使わざるを得ないチーム事情で同情すべき点もありますが、彼が決めてくれればってシーンが何度もあっただけに、ちょっと評価は低くなってしまいます。
ということで以上、きーきあっ式タールアのスタメン紹介でした。
このようにエースの10番ボーディンと23番のケヴィン、また4番のスパナンに18番パトンポンや44番ウォラチットなどレギュラー級の選手がスタメンから外れていますが、6番アスナウィや47番シッタが活躍に期待したいです。
さあ、両チームの選手が入場してきました。
タールアのゴール裏。
大きなフラッグなんかを使ったりして、タールアサポの応援スタイルも少しずつ変わってきています。
試合前の円陣を組むタールアの選手。
ホームでの最終節ですから、ここはしっかりと勝っておきたいです。
アウェイのナコンパトムの選手。
昨シーズンT2を優勝し、今シーズンから昇格しましたが、ここまで11位。
既に残留は決まっており、昇格組としては十分健闘したと言えます。
ナコンパトムには10番の伊藤卓選手が在籍しているのですが、この日はベンチにも入っていませんでした。
開幕戦ではタールア相手にデビュー戦初ゴールという衝撃的なデビューを飾ったのですが、なぜベンチにも入っていなかったんでしょうか?
前節はフル出場だったんですけどね。残念。
さあ、キックオフです。
試合開始直後から終始タールアペースで進みますが、絶望的なくらいにシュート精度が低く、ゴールを奪えません。
そんな中前半30分にようやくタールアが先制します。
47番シッタのクロスを22番フェリペが頭で合わせゴール!
これで気持ちが楽になったのか、更に22番フェリペがゴールを決め2-0。
今日のナコンパトムの調子を見る限り、この時点で試合は決まった感がありました。
試合についてはもう何の心配もありませんでしたが、唯一の心配は空模様。
前半の終わりくらいから真っ黒な雲が空を覆います。
心配というより、もう間違いなく降るだろうなと。
そして案の定、後半開始直後から雨が降り出します。
雨だけでなく強い風も吹き、まるで嵐のよう。
屋根のあるメインスタンドにも雨が吹き込みます。
そんな天候でもタールアの選手はゴールを奪い続けます。
3点目、4点目といずれも14番ティーラサックが決めます。
ティーラサックはこれでリーグ戦15ゴール。
21ゴールを挙げ得点王になったブリーラムのスパチャイには及びませんが、タイ人選手の中ではスパチャイに次ぐ2番目のゴール数です。
出場時間がそれほど多くない中でこのゴール数は本当に素晴らしいです。
完全に戦意喪失といった感じのナコンパトムに対し、タールアは更に攻撃を続けます。
そして途中交代で入った99番タナシットもゴールを決め、これで5-0。
タナシットはその前に絶好のチャンスでシュートを外し、相変わらずだなって思わせたところでのゴールでした。
そして最後は37番タルデリ。
ティーラサックもフェリペも2ゴールずつ挙げており、ハットトリックのチャンスもあったのですが、何故かシュートを打たずタルデリにパスを回してましたが、ようやく決めることができました。
ただ気になったのは、ゴールを決めた後、ゴール裏やメインスタンドのサポーターに両手を振って挨拶をしていたこと。
声援に応えるというより、サヨナラのような手の振り方だったんですよね。
もしかして今シーズン限りでの退団が決まっていたのかなって邪推してしまいました。
そうなると、彼にボールを回していたのも最後にゴールを決めてもらおうという配慮だったのかも。
そんなタルデリのゴールもあり、試合は6-0でタールアが勝利。
ホームで行われたリーグ最終節を見事な勝利で飾りました。
試合の感想なぞ・・・
6-0というスコアですが、これはタールアが良かったというよりナコンパトムの出来がイマイチだったからだと思います。
もちろん6ゴールを挙げクリーンシートで終えたのですから素晴らしい結果ですが、じゃあタールアがめちゃくちゃ強いのかっていえばどうなんだろうって。
さて、この結果によりリーグ3位でシーズンを終えました。昨シーズンも3位だったので2年連続3位。
一昨年は低迷し8位でしたが、その前は3年連続3位。
つまり、6年間で5度3位だったわけです。
これは一見安定した成績とも言えますし、素晴らしいと思うかもしれません。
ただ、毎年の補強を見る限り、3位を目指すためにやっているわけじゃないんですよね。
むしろ毎年優勝を狙うような戦力補強をしながら3位に終わっているというのが正解だと思ってます。
僕の感想としては、
『また今年も3位で終わってしまった。ブリーラムやバンコク・ユナイテッドの牙城を崩せなかった。』
というのが正直な感想です。
ですのでよくやったという気持ちが3割ほどで、残りの7割は悔しい気持ち、残念な気持ちです。
ただ今シーズンの戦いっぷりを見ると、3位は妥当な結果だったとも思っています。反対によく3位を死守したなとも。
開幕前には優勝争いできる戦力だ、何なら余剰してるんじゃないかくらいに思っていましたが、いざ蓋を開けてみると、期待の選手が活躍しなかったり怪我で離脱したり。
そして毎年恒例のシーズン途中での監督交代。それも2度。
これじゃあ勝てないですって。いや、こんな状況で優勝しちゃだめですって。
で、優勝したブリーラムや2位のバンコク・ユナイテッドはというと、やっぱり手堅いです。変なことやって試合を落とすなんて殆どしませんから。
ですので、悔しい気持ちはありますが、この3位という結果はやっぱり妥当です。
というわけでこの試合をもって、T1の2023-2024シーズンが終了しました。
今シーズンのタイリーグの振り返りは来月行われるリーグカップとFAカップの決勝戦が終わったタイミングで改めて行いますが、とりあえずリーグ戦は終わったということで選手の皆さんお疲れさまでした。
そしてタイで観戦している方、日本から観戦に来られた方、日本からネットで試合を観ていた方もお疲れさまでした。
それと、今シーズン開幕前にアップした、「タイリーグガイド」を読んでいただいた方、本当にありがとうございました。
更に投げ銭をしていただいた方、もう大好きです。来年もよろしくお願い
お陰様で各方面(どこだよ)からご好評いただきましたので、また来シーズンが始まる前に新シーズンの「タイリーグガイド」をアップする予定です。
そちらもお楽しみに!
以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!